「水道工事ってどこに頼めばいいの?」
と、お困りではありませんか?
水道工事をしたいときには、まず工事をする場所や内容を確認しましょう。
場所や内容によっては、水道局指定工事店に頼まなければいけない場合があるからです。
この記事ではあなたが水道工事をスムーズに依頼できるように、水道工事の種類や依頼先を選ぶときのポイントを解説します。
この記事を読めば適正価格で質の高い水道工事をしてくれる依頼先の見つけ方がわかり、水道に関する問題がスッキリ解決することでしょう。
水道工事は箇所によって依頼先が違う
水道工事の依頼先はおもに3種類に分けられ、工事をする場所によって変わります。
どこに頼めばよいか迷ったときには、まず工事が必要な箇所がどこなのかを確認しましょう。
- 配水管(水道本管)
-
給水施設から水を送るために道路下に張り巡らされている水道管。
- 給水管
-
配水管から分岐して各家庭の設備へつながれている水道管。
それぞれ、どのような場合にどこへ依頼するのが適切なのかを解説していきます。
水道局がおこなう公共の水道工事
水道管の大もとである配水管の水道工事は、水道局がおこないます。
以下のような公共の場所での水道トラブルを見つけた際には、地域の水道局へ連絡しましょう。
- 道路から水が湧き出している
- 側溝に水が流れ続けている
- 公園の蛇口やトイレが壊れている
地域の給水施設から水を送る配水管は、各自治体が所有する公共の設備です。
そのため、メンテナンスや修理も自治体が運営する水道局がおこないます。
個人の故意や過失による破損などを除いて、水道工事の費用も水道局が負担します。
また、家の中で発生している水道トラブルの原因がよくわからないときも、一度水道局に相談してみるのがおすすめです。
以下のような症状は、配水管の破損や劣化が原因になっている可能性もあるからです。
- 庭で漏水が起きている
- 蛇口から水が出ない
- 蛇口から出る水が濁っている
水道局の窓口は、地域や相談内容によって違うこともあります。
自治体や水道局の公式サイトなどで確認してみましょう。
水道局指定工事店しかできない家庭の水道工事
配水管から個人の敷地内へ引き込まれている給水管の水道工事は、水道局指定工事店がおこないます。
以下のような家庭内での水道トラブル、水道工事は、水道局指定工事店へ相談しましょう。
- 家の床や壁、給水管から水が漏れている
- 水道代が異常に高くなっている
- トイレや給湯器が壊れた
- 新しく蛇口や給湯器を設置したい
- トイレやお風呂をリフォームしたい
- 新築住宅に水道を引き込みたい
水道局指定工事店は、適正な施工ができると水道局に認められた水道工事業者です。
給水管の新設や修理など、給水管や配水管に直接手を加える水道工事は、指定工事店がしなければいけないルールになっています。
このルールは、個人の所有する敷地内や建物内の水道であっても適用されます。
公共の配水管へつながる箇所の施工に不備があると、近隣の住宅にも断水や水質汚染などの悪影響がおよぶおそれがあるからです。
また、水道工事にあたっては工事ごとに水道局へ申請が必要です。
そして、水道工事の申請は指定工事店にしかできません。
もしも無届けで水道工事をすると、給水を止められるなどのトラブルにつながるおそれがあります。
多くの地域では自治体や水道局のサイトで水道局指定工事店が確認できるので、近くの指定工事店を確認してみましょう。
指定工事店以外でもできる軽微な水道工事
水道工事のなかでも末端の部品交換など「軽微な変更」は、例外として指定工事店以外でもできます。
具体的には以下のような作業です。
- 蛇口の部品交換
- 単水栓の交換
- トイレタンクの部品交換
- シャワーヘッドやシャワーホースの交換
これらの作業には、資格も申請も必要ありません。
水漏れなどの原因箇所がはっきりしていて、簡単な部品交換で修理できる箇所なら、指定工事店でない業者に頼んでもよいでしょう。
幅広い作業に対応している便利屋などの業者は、指定工事店よりも料金が安い場合もあります。
ただし、資格を持っていない業者に水道工事を依頼することにはリスクもあります。
次の章では、指定工事店以外やDIYによる水道工事のデメリットについても解説します。
参考: e-Gov法令検索|水道法
参考:東京都水道局|給水装置工事の申請について | 事業者の皆さまへ
参考:厚生労働省|水道法第16条の2第3項のただし書き(指定給水装置工事事業者以外の施行の場合)について
(最終閲覧日:2023年12月1日)
水道工事は水道局指定工事店に頼むのがおすすめ
家庭での水道トラブルは、ささいなことでもまずは水道局指定工事店に相談することをおすすめします。
指定工事店に依頼したほうが、より安心だからです。
水道局指定工事店に依頼したほうがよいおもな理由を3つ解説します。
違法工事になる心配が少ない
指定工事店が施工すれば、「知らずに違法な工事をしてしまった」といったトラブルを基本的に避けられます。
水道法では、規定に反して指定工事店以外が水道工事をした場合、水道局はその住宅への給水を拒否できるとしているのです。
第十六条の二
出典:e-Gov法令検索|水道法(最終閲覧日:2023年12月1日)
(中略)
3 前項の場合において、水道事業者は、当該水道によつて水の供給を受ける者の給水装置が当該水道事業者又は指定給水装置工事事業者の施行した給水装置工事に係るものでないときは、供給規程の定めるところにより、その者の給水契約の申込みを拒み、又はその者に対する給水を停止することができる。ただし、厚生労働省令で定める給水装置の軽微な変更であるとき、又は当該給水装置の構造及び材質が前条の規定に基づく政令で定める基準に適合していることが確認されたときは、この限りでない。
もちろん指定工事店以外の業者でも、水道工事の法令を遵守している業者なら問題はありません。
ただし、その業者で対応できないことは別の指定工事店に依頼する必要があり、二度手間になってしまいます。
そのため、最初から指定工事店に相談したほうがより効率的です。
悪質業者を回避できる
水道局指定工事店なら、不当な高額請求や不良施工をする悪質業者である可能性は低いといえます。
水道工事に必要な資格や機材を所有し、適正で誠実な施工ができると認められる業者しか、指定工事店にはなれないからです。
指定工事店になるには、以下のような条件があります。
- 給水装置工事主任技術者の資格を持った専属のスタッフがいる
- 厚生労働省令で定める機械器具を所有している
- 2年以内に指定の取り消しを受けていない
- 不正や不誠実な業務をするおそれがある者でない
また、不適正な点があれば指定を取り消されることもあります。
- 違反があったときには指定を取り消される
- 5年ごとに更新申請も必要
- 利用者は問題があれば水道局に報告できる
このように厳しい条件があるため、指定工事店は信頼に値するといえるのです。
「軽微な変更」は自分でもできる
指定工事店以外でもできる「軽微な変更」はそもそも業者に頼まなくても、自分でもできます。
蛇口のパッキン交換などは、専門的な技術や資格がなくても可能な作業です。
交換用の部品をホームセンターなどで買ってくればできるので、業者に頼むよりも費用が安く済みます。
以下の記事では蛇口のパッキン交換の手順を詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ただし、確実に自分でできる自信がない場合には、無理せずプロに相談することをおすすめします。
失敗すると漏水などによって大きな損害につながることもあるからです。
蛇口のパッキン交換などを自分でするときは部品の適合や手順をよく確認して、慎重におこないましょう。
参考:e-Gov法令検索|水道法
参考:e-Gov法令検索|水道法施行規則
参考:厚生労働省|水道法第16条の2第3項のただし書き(指定給水装置工事事業者以外の施行の場合)について
(最終閲覧日:2023年12月1日)
水道工事業者の選び方
業者に水道工事を依頼するなら、もちろん安くてよい業者を選びたいですよね。
よい水道工事業者を選ぶために、以下の3点をチェックしてみましょう。
それぞれ詳しく解説していきます。
上水・下水どちらの指定工事店か確認する
まず、その業者が水を供給する上水道側、使った水を排水する下水側どちらの指定工事店なのか確認しましょう。
指定工事店には「指定給水装置工事事業者」と「指定排水装置工事事業者」があり、できる水道工事が違うからです。
指定工事店ができる水道工事の例
- 指定給水装置工事事業者
-
- 蛇口やトイレタンクからの水漏れ修理
- 給水管からの水漏れ修理
- 蛇口や給湯器の新設、修理、撤去
- 指定排水装置工事事業者
-
- トイレやキッチン排水のつまり修理
- 排水管の洗浄
- トイレの新設、撤去、水洗化
自治体や水道局のサイトではそれぞれの指定工事店を確認できます。
トラブルの原因がわからないなど不安な場合は、両方の指定を受けている業者に相談するのが確実です。
料金の目安を教えてくれる業者を選ぶ
電話での問い合わせの段階でどれくらいの料金になるか教えてくれる業者は、利用者の立場に立てる親切な業者だといえます。
問い合わせの際には住所などを伝える前に、料金について聞いてみましょう。
水道工事の料金は、現場を見てみないとはっきりとは言えないのは事実です。
トラブルが起きている箇所や状況によって、作業内容が大きく変わるからです。
ただ、おおよその料金を提示することはできます。
料金が高額になってしまうおそれがあるときは事前に伝えて、利用者に判断をゆだねることが業者として誠実な態度といえます。
もしも料金をあやふやにして現場に来ようとする業者であれば、断ったほうが無難です。
相見積りをする
少なくとも2社から見積りを取って比較しましょう。
相見積りには、以下のようなメリットがあります。
- より料金の安い業者を選べる
- 工事日程などの条件がよりよい業者を選べる
- スタッフの作業の様子を事前にチェックできる
以下の記事では、水道工事業者の選び方やおすすめの業者をより詳しくご紹介しています。
また、見積りを依頼する業者を選ぶ際には、調査や見積りが無料であることを確認しましょう。
当サイト【水110番】では、調査・見積り無料※の水道工事業者をご紹介しています。
相見積りの1社にぜひご検討ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
水道工事の費用を抑えるポイント
水道工事の費用や水道トラブルによる損害は、以下のポイントを踏まえておけば最小限に抑えられる可能性があります。
それぞれ解説しますので、ぜひ実践してみてください。
水道局負担にならないか確認する
漏水トラブル場合は、個人の敷地内でも水道メーターから外側なら水道局の負担で修理してもらえる可能性があります。
水道メーターまでの給水管に発生した漏水は、水道局が修繕するとしている自治体もあるのです。
出典: 東京都水道局|漏水修繕の依頼先 | くらしと水道(最終閲覧日:2023年12月1日)
ただし、他の箇所の工事中に破損したことが原因のときなど、個人負担になる例外もあります。
自治体によって異なる場合もあるので、一度水道局に問い合わせてみるのがおすすめです。
火災保険を使う
住宅や家財の損害を補償する火災保険には、漏水などによる「水濡れ補償」が付帯している場合があります。
水漏れ補償では、給排水設備の事故によって発生した、建物や家財の損害を補償してもらえます。
ただし、故障した給排水設備を修理する水道工事費用には、火災保険は適用されません。
あくまで漏水によって濡れてしまった箇所や、近隣の住宅に与えてしまった損害を補償するものです。
水道トラブルにおける火災保険の適用条件ついては、以下の記事でも詳しく解説しています。
参考:ソニー損保|普通保険約款・特約
参考:損保ジャパン|重要事項等説明書(契約概要・注意喚起情報)
参考:チューリッヒ保険会社|家財総合保険普通保険約款
(最終閲覧日:2023年12月1日)
減免制度を使う
気付かないうちに漏水していて「水道代が高額になってしまった!」というときには、地域の水道局に相談すれば水道代を減免してもらえる可能性があります。
ただし、減免されるのは「地中や壁内の水道管からの漏水で発見が困難だった」など利用者に非がないときに限られます。
故障に気付いているのに放置していた場合などは、適用されません。
異変を感じたときには、早めに水道局や水道局指定工事店に相談しましょう。
以下の記事では、水道代の減免制度の条件や申請方法について解説しています。
参考:千葉県|水道関係-漏水によって発生した水道料金の減免制度はありますか
参考:東京都水道局|水漏れ(漏水)について | よくある質問
参考:横浜市|漏水(水漏れ)に伴う水道料金等の減額について
補助金制度を使う
水道工事の内容によっては、国や自治体から補助金や助成金を受け取れる可能性があります。
以下にいくつか例を挙げます(2023年11月時点)。
- 高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金
-
- 対象
-
省エネ性能を備えた給湯器の導入費用
- 公式サイト
- 水洗便所助成金
-
- 対象
-
汲み取り式トイレから水洗トイレへの改造費用
- 公式サイト
- 宅地内における鉛製給水管取替工事助成制度
-
- 対象
-
宅地内にある鉛製の水道管を鉛製以外の水道管に交換する費用
- 公式サイト
なかには自治体独自の補助金制度もあるので、自治体のサイトなどで確認してみましょう。
夜間・休日の依頼を避ける
夜間や休日に水道トラブルが起こったときでも、可能なら平日の日中に修理を依頼するのがおすすめです。
夜間や休日に依頼すると、「深夜・早朝料金」や「休日料金」などの割増料金が加算されることがあるからです。
蛇口からの水漏れやトイレのつまりといったトラブルは、ある程度は自分で応急処置ができることもあります。
まずは自分で応急処置をしてみて、しばらく様子を見るのも費用を抑えるひとつの方法です。
トイレつまりへの対処について解説した記事もぜひご覧ください。
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まとめ
水道工事の種類とその依頼先は、3つに分けられます。
- 水道工事の種類と依頼先
-
- 公共の水道工事
-
水道局
- 敷地内の水道工事
-
水道局指定工事店
- 軽微な水道工事
-
指定工事店以外の業者
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