何年も使い続けて不具合が起きたり見た目が悪くなったりした蛇口を、機能性やデザインのよい蛇口に交換したいと思うことがあるでしょう。手順を理解すれば、蛇口は自分でも交換することが可能です。
ただし、蛇口を交換する際には注意点がいくつかあります。水道まわりの作業はもしも失敗してしまうと、水漏れなどの被害をもたらすこともあるのです。このコラムでは蛇口交換の手順や注意点、蛇口の選び方について解説します。自分で蛇口を交換しようと思っている方はぜひこれを参考にして、安全に作業をしましょう。
水道蛇口交換のやり方・手順紹介
水道蛇口交換の基本的な方法を解説します。いくつか必要な準備もありますので、作業をはじめる前に確認して、万全の体制でのぞみましょう。
蛇口の状態を確認する
水漏れなどの不具合が原因で交換を考えている場合は蛇口すべてを交換しなくても、内部にある部品の交換や調整だけで済む場合もあります。もしも蛇口自体に不満がないのであれば、蛇口のどの部分に不具合があるのかを確認してみましょう。
蛇口の接続部分の隙間をふさいでいるパッキンは使用するにつれて劣化し、隙間ができて水漏れが起こる場合があります。パッキンはホームセンターなどで販売されていますので、故障箇所のパッキンを交換しましょう。
接続部分のナットなどが緩んで水漏れすることもあります。その場合はナットをモンキーレンチなどで締め付ければ解決します。蛇口の修理や交換に必要な道具については、この後の「水道蛇口交換に必要な道具」でくわしく紹介していますので、そちらも参考にしてみてください。
長年使った蛇口はさびによってハンドルやレバーの動きが悪くなったり、破損した部分から水が漏れたりといった不具合が起こることがあります。蛇口本体に劣化の症状がある場合には、蛇口の交換が必要になるでしょう。
交換が必要な時期
日々酷使される水道の蛇口は消耗品です。蛇口の寿命はどんなものでも、およそ10年~20年ほどだといわれています。それを過ぎているものは金属部分がさびたり摩耗したりして、部品の交換だけでは間に合わないこともあります。
また、型の古い蛇口は交換用の部品が製造を終了していることもあり、必然的に本体を交換することが多いでしょう。もしも自宅の蛇口が10年以上使っているものなら、交換を考えてもよい時期かもしれません。
水道蛇口交換に必要な道具
水道蛇口を交換する際には、必要な道具がいくつかあります。作業をはじめてから困らないように、あらかじめそろえておきましょう。
- モンキーレンチ
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蛇口の各部品を接続しているナットを回すのに使います。
- ドライバー
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ネジを回すのに使います。蛇口のネジにはいろいろなサイズがありますので、大きいものと小さいものを用意しておくと便利でしょう。
- ラジオペンチ
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小さなナットやネジを回すときには、先の細いラジオペンチがあると作業がしやすくなります。
- ピンセット
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蛇口の内部にはパッキンなどのごく小さな部品もありますので、ピンセットがあると扱いやすいでしょう。
- プライヤー
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口が大きく開くペンチです。幅の広いナットカバーなどを回すのに使用します。
- 水栓用ナット締め付け工具
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台の裏で蛇口を固定しているナットを回す専用のレンチです。
- 水栓レンチ
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単水栓を壁から取り外したり取り付けたりするときに使う専用の工具です。蛇口を引っかけるようにして回転させて使います。
- バケツ・ぞうきん
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蛇口交換の際には、蛇口や配管のなかに残っている水がこぼれてくることがあります。それに備えて、バケツやぞうきんを用意しておくと安心です。
これらすべてをそろえようとすると少し大変ですが、最低限モンキーレンチ、ドライバー、ラジオペンチがあれば大抵の作業はおこなえるでしょう。
水道蛇口交換のDIYの方法
水道蛇口を交換する手順を解説していきます。蛇口にはいくつか種類があり、交換方法もそれぞれ異なります。まずは蛇口の種類を確認しましょう。
- 蛇口の取り付け方と種類
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蛇口には、単水栓と混合水栓があります。水だけ、またはお湯だけを出すのが単水栓、水とお湯を両方出すことができるのが混合水栓です。
蛇口の取り付け方には、設置する場所にひとつの穴が開いているワンホールタイプと、ふたつの穴が開いているツーホールタイプがあります。また、蛇口には壁付きタイプと台付きタイプがあり、タイプによって取り付け方法が異なります。
そのままの状態で蛇口を取り外すと水があふれだしてしまいますので、蛇口への給水を止めておく必要があります。止水栓を閉めることで、給水を止めることができます。蛇口の下の配管などについているハンドルやネジが止水栓ですので、これを閉めましょう。
もしも止水栓が見当たらないという場合には、水道の元栓を閉める必要があります。水道メーターの近くにハンドルがありますので、これを閉めましょう。
台付きタイプの場合、蛇口のホースがシンクなどの下で配管とつながっています。混合水栓は給水管と給湯管のふたつ、単水栓の場合はどちらかひとつです。まずは配管から蛇口のホースを外します。それぞれの配管の、止水栓の上あたりにあるナットをモンキーレンチなどで緩めて外しましょう。
シンクと蛇口本体はシンクの裏側にあるナットで固定されていますので、モンキーレンチや水栓用ナット締め付け工具などでナットを緩めます。このナットがワンホールタイプはひとつ、ツーホールタイプはふたつあります。ナットを外したら、今度は上から蛇口本体を引き抜いて外しましょう。
壁付きタイプは、単水栓は蛇口本体が、混合水栓は蛇口の脚部分が壁のなかの配管と直接つながっています。単水栓は水栓レンチを使って蛇口本体を回転させて外します。混合水栓はまず蛇口本体と脚を接続しているナットをモンキーレンチなどで緩めて外し、次に脚と壁を固定しているナットを外しましょう。
取り付けるときは、外したときと逆の手順です。台付きタイプは蛇口についているホースを穴に通してシンクの裏からナットを閉めて本体を固定し、それぞれの配管にホースを接続してナットを閉めます。
壁付きタイプ場合、蛇口の配管に接続する部分のネジにシールテープというパッキンの役割をするテープを巻き付けておきます。単水栓は蛇口本体のネジ部分を水栓レンチで配管に締め付けましょう。混合水栓の場合、最初に脚を配管に取り付けてから、脚と本体を接続します。
取り付けが完了したら止水栓や元栓を開き、正常に水が出るか、水漏れなどがないかどうかを確認します。水漏れは時間がたってから発生することもありますので、しばらくはこまめにチェックしておくようにしましょう。
水道蛇口交換で気をつけることは?
水道蛇口を交換する際には、注意しなければならないことがいくつかあります。後々トラブルにならないよう事前に確認して、安全に作業をおこないましょう。
- 蛇口の種類を確認
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蛇口は設置場所や設置方法によって、取り付けできない種類のものもあります。新しい蛇口を購入する前に、設置場所のタイプを確認しておきましょう。蛇口の種類については、次の章でくわしくご紹介します。
- 賃貸の場合は管理会社に確認
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賃貸住宅の蛇口は物件の一部ですので、基本的には原状回復する必要があります。勝手に交換してしまうと退去時にトラブルになるおそれもありますので、大家や管理会社に交換してもよいか確認しましょう。
- 失敗すると水漏れのリスク
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蛇口の取り付けに不備があり、水漏れが発生することがないとはいい切れません。水漏れがあると水道代が高くなったり、床が水浸しになって腐ったりといったトラブルが起こります。また、作業中に水道の配管などを傷つけてしまった場合、大量の水が漏れて多大な被害をおよぼします。
- 念のために業者を探しておく
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作業中に配管からの水漏れなどが起こってしまった場合には、自分で対処できない場合もあるでしょう。また、途中で蛇口の取り付け方がわからなくなってしまうということもあるかもしれません。そんな場合に備えて、トラブルが起きたらすぐに駆け付けてくれる水道の業者を探しておくと安心です。
業者を探すのが面倒だという場合には、ぜひ弊社をご利用ください。弊社には蛇口の交換や水漏れ修理に対応できる業者が多数加盟しており、駆け付けられる業者をすぐに手配します。24時間電話相談を受け付けていますので、いつでも気軽にご相談ください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
種類がたくさんある蛇口の選び方
蛇口を交換する際には、当然ながら新しい蛇口を用意する必要があります。蛇口にもさまざまな種類がありますので、選ぶポイントを押さえておくのがよいでしょう。蛇口の種類と選び方について解説します。
使用する目的に合う蛇口にする
蛇口には取り付け方法以外に、機能の違いによる種類があります。使う場所や用途によって使いやすいものを選びましょう。
- レバータイプ
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1本のレバーを上下左右に動かして、水量や温度を調節するタイプの蛇口です。片手で操作できて使いやすいので、頻繁に蛇口を開け閉めするキッチンなどには向いています。
- ハンドルタイプ
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蛇口上部のハンドルをひねって水を出す蛇口です。混合水栓の場合は水とお湯のハンドルが分かれていて、それぞれの水量を加減することで温度を調節します。ほかのタイプに比べて価格が安く、比較的構造が単純でメンテナンスがしやすいのがメリットです。
- セパレートタイプ
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通常の蛇口は水が出るパイプと操作するレバーが一体になっていますが、パイプとレバーがそれぞれ独立して設置されているのがセパレートタイプです。スペースが限られる洗面所などによく使われます。
- サーモスタット
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水量調節のハンドルとは別に温度調節のハンドルがついていて、自動的に設定した温度のお湯が出るのがサーモスタットタイプです。温度を細かく正確に調節できるので、お風呂などに使われることが多いです。
台付き?壁付き?設置する場所も配慮して
蛇口にはシンクなどの平面に設置する台付きタイプと、壁面に設置する壁付きタイプとがあります。蛇口によって取り付け方が決まっていて、台付きタイプの蛇口を壁に設置するといったことはできませんので注意が必要です。蛇口を設置する場所と、新しい蛇口のタイプが合っているかどうか確認しましょう。
台付きの場合、ワンホールタイプとツーホールタイプの違いにも注意しなければなりません。また、穴のサイズや、穴と穴との距離が適合するかどうかも確認する必要があるのです。
不明点はメーカーに問い合わせてみる
選んだ蛇口が自宅の設置場所に適合するのかよくわからない場合は、その蛇口のメーカーに問い合わせてみるのがよいでしょう。ただ、気になる蛇口があるたびにそのメーカーに問い合わせをするのは大変ですので、水道工事の業者に相談してみたほうが早いかもしれません。
水道の蛇口交換を業者に依頼すれば、適切な種類の蛇口をピックアップして提案してもらえるでしょう。蛇口交換なら、蛇口選びや交換作業の手間が省ける業者の利用がおすすめです。
弊社には蛇口交換に対応している多くの業者が加盟していますので、お電話で希望を伝えていただけば、ふさわしい業者を無料でご紹介します。蛇口交換や蛇口の選び方で迷ったら、一度弊社に相談してみてください。
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業者に依頼するときのポイント
水道の蛇口交換を業者に依頼する場合、自分で交換するのとどんな違いがあるのでしょうか。業者に依頼するメリットや費用、業者の選び方をみてみましょう。
業者に依頼したときのメリット
蛇口交換は自分でもできますので、自分でやったほうが費用が安く、気も使わずに済むのでよさそうにも感じます。業者に依頼するメリットはどんなところにあるのでしょうか。
- 道具をそろえる手間を省ける
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蛇口交換の作業には、レンチやペンチといった工具が必要です。日ごろ日曜大工などをしていて、もともと工具がそろっているならともかく、これから必要な工具を新しくそろえるのは大変です。すべてを買いそろえると、結局費用が高くついてしまうこともあるかもしれません。
- 確実な施工
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蛇口交換には作業中に配管などを傷つけたり、取り付けに不備があったりして、水漏れが起こってしまうリスクがあります。プロであれば、確実性の高い適切な施工をしてくれるでしょう。保証やアフターフォローがついている業者であれば、なお安心です。
交換にかかる費用の相場
業者に蛇口交換を依頼した場合の費用は、8,000円~15,000円程度です。ただしこれは基本料金と作業費で、業者を通して新しい蛇口を購入する場合は、これに蛇口自体の金額がプラスされます。また、業者によっては出張費や深夜料金が別途必要になる場合もあります。料金の詳細を知るためには、事前に見積りを出してもらうのがよいでしょう。
どんな業者に依頼する?
せっかく費用を支払って業者に頼むのであれば、よい業者を選びたいですね。よい業者を見分けるためのチェックポイントを解説します。
- 素早い対応
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緊急度が高い依頼も多い水道関係の業者は、依頼してから迅速に対応してくれる業者のほうが信頼できるといえるでしょう。また、出張料が発生する場合もありますので、近くの業者を選ぶのもポイントです。
- 保証
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もしも蛇口の交換に不備があった場合、施工してからしばらくして水漏れが発生するというのはよくあることです。そのような場合に、無料で再施工をしてくれる保証を設けている業者は安心して利用できます。
- 見積り無料
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業者のなかには、見積りを出すだけで費用が発生するようなところもあります。見積りだけなら無料で、料金を確認してからキャンセルもできるという業者は、依頼者の立場に立った親切な業者だといってよいでしょう。
- 相見積りを取る
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ひとつの業者だけの見積りをみても、それがよいのか悪いのかよくわかりません。業者を選ぶ際には、複数の業者から見積りを取って比較するのがおすすめです。依頼者に対して相見積りを歓迎しているような業者は、それだけサービスに自信があるといえます。
蛇口交換の業者選びにはこのようなポイントがありますが、ひとつひとつの業者をすべて調べるのはとても大変ですよね。そこで、弊社がお役に立ちます。弊社は24時間無料で電話相談を受け付けており、お近くの業者をすぐに無料で紹介することができます。
見積りは無料※ですし、キャンセルも可能です。もちろん相見積りも大歓迎ですので、業者選びに迷った際にはぜひ弊社をご利用ください。
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