洗濯機の排水エルボがないとき、そのまま排水エルボなしで洗濯機を使用できる場合もあります。
しかし、基本的には、排水エルボをきちんと取り付けてから洗濯機を使用することをおすすめします。なぜなら、排水エルボがないと悪臭や水漏れのトラブルが起きやすいからです。
この記事では、引っ越しや洗濯機買い替えのタイミングで排水エルボがないことに気付いた方へ向けて、排水エルボの選び方や洗濯機の設置方法についてご説明をします。賃貸住宅の方も、持ち家の方にも役立つ内容となっているので、ぜひ最後までご覧ください!
排水エルボって何?
排水エルボとは、排水口と排水ホースの間の接続に使用される、L字型の部品です。L字型の形状から人間の肘に似ているとされて、肘の英訳であるelbow(エルボー)から名前がつけられています。
排水エルボがない!賃貸でありがちなトラブル
基本的に排水エルボは、マンションなら各部屋に備えついているものです。しかし、以前の住人の方が引っ越しをするときに持っていくケースがあります。このような事態が起きると、引っ越し先に排水エルボがないという状況になるのです。
排水エルボは、部屋に備えついていなければならないものなので、実費で購入する必要はありません。大家さんや管理会社の方に問い合わせるとよいでしょう。
しかし、管理人の方に購入してもらうのを待っていると、時間がかかってしまいます。すぐに自宅の洗濯機を使いたいという場合は、排水エルボを自分で購入してもよいかもしれません。安いものだと数百円で購入できます。
排水エルボって必ずないとダメなの?
洗濯機は、排水エルボの取り付けが必ずしも必要という訳ではありません。そもそも住居によっては、排水エルボが設置できないような構造になっているところもあるのです。
基本的には必要
排水エルボは、排水トラップがある場所で使えるようになっています。排水トラップとは、悪臭や異物が配管からあがってこないようにするための仕組みです。排水口の構造を工夫して水を溜め、排水管をのぼってくる悪臭や害虫などをブロックしてくれます。
排水トラップがついているご家庭では、原則排水エルボを使用する必要があります。排水エルボを使用しないと水漏れが起きてしまうことがあるからです。
排水エルボが必要な排水口で、エルボを使わずに洗濯機を使用すると、排水ホースがきちんと排水口に接続できておらず、洗濯機を使用している間に水圧で排水ホースが外れてしまうかもしれません。そうすると、洗濯排水で床が水浸しになってしまいます。
排水エルボが不要な場合
新しく建てられた家では排水トラップがつけられていますが、築年数の長い住居に引っ越した場合は、排水トラップがついていないこともあります。床に穴だけあいているタイプの排水口で洗濯機を使うときは、排水口に直接排水ホースをつなぐだけで大丈夫です。
ただし、その場合は悪臭トラブルが起きやすいので要注意です。悪臭や害虫がのぼってくるのを防ぐためのトラップがないので、排水口から下水の臭いが漏れてしまうことがあるのです。
洗濯機の排水口からの悪臭トラブルにお悩みでしたら、排水トラップや防臭ゴムを設置してもよいかもしれません。最近では、洗濯機の排水トラップとエルボが一体になった商品も売られています。
もちろん、エルボだけを設置するより手順は複雑になりますし、部品代も多くかかってしまいます。しかし、排水口からの悪臭トラブルにお悩みでしたら、排水トラップやエルボ、防臭ゴムの設置を検討してみてもよいでしょう。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
排水エルボの買い方・選び方
排水エルボの設置は業者に依頼してもよいのですが、できるだけ安く済ませたいという方は、自分で設置することも可能です。ここからは、排水エルボの選び方をご紹介します。
サイズの合ったものを選ぶ
購入をするときには、「適したサイズの排水エルボ」を選ぶ必要があります。排水エルボは排水口と排水ホースに接続しますが、洗濯機や設置環境によって、排水口と排水ホースの口径が異なります。そのため、事前に排水ホースのサイズと排水口・洗濯パン(または防水パン)の型番の確認をして、合致するサイズにものを選ぶようにしましょう。
ホースのサイズは、定規で測ることができます。断面で見たときに、空洞の円の直径とホースの素材も含めた円の直径を計測すればよいでしょう。
正確に測る自信がないときは、「ラッパエルボ」を購入するとよいかもしれません。ラッパエルボはやわらかいゴム製で、口がラッパ状に広がっているので、ほとんどの排水ホースを差し込むことができます。
希望の種類のものを選ぶ
排水エルボはプラスチックやゴム製の種類があります。プラスチックの排水エルボは、もっとも一般家庭で使用されているものです。やや差し込みづらいので、しっかりと押し込むことが大切です。
またゴム製のエルボはプラスチック製と比較すると耐久性に劣るものの、排水ホースへの負担が軽くなります。そのため、排水ホースが短めの場合は、負担のかかりにくいゴム製がよいでしょう。
排水エルボはどこに売ってる?
排水エルボはホームセンターや通販サイトで売っています。価格は、プラスチックやゴム製のもので数百円から取り扱いがあります。排水トラップが付属したエルボも、価格は上がりますが、ネットで手軽に購入することが可能です。
ただし、先ほどご紹介したラッパエルボは非常に珍しい部品のようで、入手するのが難しいかもしれません。気になる方は、ホームセンターなどに問い合わせてみるとよいでしょう。
部品の買い間違いを避け、確実に排水エルボを設置したいときは、部品選びから設置工事まで業者に丸ごとお任せしてしまうのもアリです。水回りの作業は、一歩間違えれば水漏れトラブルにつながってしまいます。業者に依頼すると費用がかさんでしまいますが、自分で挑戦して失敗してしまうよりはマシ、と思う方もいらっしゃるでしょう。
弊社でも水回りのトラブルや工事に関する無料相談を受け付けております。費用の確認(無料見積り※)だけでも、お気軽にご相談ください。自力かプロか、状況や費用面も考えながら納得のいく選択ができるとよいですね。
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※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
洗濯機と排水エルボの取り付け方法
排水エルボが用意ができたら、取り付けていきます。しかし洗濯機の設置には、排水エルボの取り付け以外にも、おこなうべきことがたくさんあります。そこでこちらでは、排水エルボなども含めた、洗濯機の取り付け方法をご紹介していきます。取り付け方法を知って、洗濯機を使えるようにしていきましょう。
1.アース線を取り付ける
アース線とは、黄色と緑色が特徴的なコードです。このアース線は、電気を受け取ると地面へ流して、人が感電するのを防ぐ役割を担っています。
洗濯機のような水気のある製品は、故障によって漏電した場合に感電するリスクがあります。しかしアース線が電気を地面へ流すことで、人が故障した製品に触っても、感電するリスクを大幅に下げるのです。事故防止という大切な役割を持つため、洗濯機を設置するときはアース線も取り付ける必要があるのです。
詳しい取り付け手順は下記の通りです。
アース線を取り付けるには、まずコンセントのカバーを取り外します。コンセントの下に、小さなカバーがついているので、開けていきましょう。
ネジが緩んだら、アース線の先端を、ネジに巻き付けるように挟んでいきます。
ネジが緩んだら、アース線の先端を、ネジに巻き付けるように挟んでいきます。
アース線を挟むことができたら、再びネジを閉めて固定していき、カバーを閉じて作業が完了です。
2.排水ホースを取り付ける
アース線の取り付けが完了したら、次は排水ホースを取り付けていきましょう。
購入した方は袋から出して、新居に備えついていた方は洗濯パンから排水エルボを取り外していきます。
このとき、排水ホースが洗濯機につぶされないような位置にくるようにしてください。また、排水ホースが抜けないように、止め金具でしっかり固定しましょう。
排水ホースが接続できた排水エルボを、排水口に差し込みます。これで排水ホースを取り付ける作業は完了です。
ご自宅の洗濯パンの形と脚の高さによっては、排水ホースの取り付けが困難な場合もあるでしょう。洗濯機を設置したときに、排水口とのスペースに余裕があったり、洗濯パンの四隅に凸部分があったりすると隙間ができて、比較的取り付けの作業が楽にできます。
しかし、凸部分が低く排水口が洗濯機の下にあるような洗濯パンの場合だと、取り付けが困難になってしまいます。隙間から手を入れて作業ができるようであれば問題ありませんが、難しいようであれば、一度洗濯機をどかして作業をおこなうと便利でしょう。
正しく接続されていないと排水エルボと排水ホースの隙間から、水が漏れ出してしまいます。そのため、継ぎ目を補強することをおすすめします。補強に使うものは強力なビニールテープや、結束バンドなどが有効です。これらは排水エルボと同じようにホームセンターなどで購入ができるため、継ぎ目部分を巻いて補強しましょう。
3.給水ホースを取り付ける
排水ホースを取り付けることができたら、最後に給水ホースを取り付けていきましょう。
蛇口は、形状によって簡単に取り付けられる場合と、作業が必要な場合があります。
- 万能ホーム水栓の場合
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一般的な蛇口の形状である「万能ホーム水栓」である場合は、ニップルという部品を取り付ける必要があります。ニップルは蛇口と給水ホースを円滑に接続する、排水エルボのような機能を持つ部品です。
万能ホーム水栓につけるニップルには、「四つネジニップル」を使用していきましょう。四つネジニップルつけるにはまず、最初に金属部分と白色の部分を緩めたあと、4本のネジを緩めて蛇口につけていきます。蛇口につけたらネジを閉めて、金属部分と白色の部分も閉めていきましょう。
これで四つネジニップルが蛇口に固定されるので、あとはニップルと給水ホースをつなげて完了です。
- 洗濯機用ワンタッチ水栓・洗濯機用ストッパー付き水栓の場合
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洗濯機専用の形状をしている「洗濯機用ワンタッチ水栓・洗濯機用ストッパー付き水栓」の蛇口であれば、つまみを引いた状態で蛇口に、奥深くまで差し込みましょう。
差し込んだらつまみを戻して、完了です。またこのとき「カチッ」という音が聞こえれば、確実に差し込めています。
洗濯機のホース取り付け部分に、給水ホースのナットをまっすぐに押し当て、手で回して取り付けます。
4.試運転をする
給水ホースの取り付けまで終わったら、洗濯機の設置作業は完了です。完了後は、洗濯機が正しく動作するか、試運転をさせてみましょう。
電源プラグを差し込んで、洗濯機の電源を入れます。電源がついたら、運転させて動作を確認していきましょう。もし設置作業がうまくいかなければ、接続した継ぎ目から水漏れが発生してしまいます。
うまくいかないようであれば、一度運転を停止させて、業者へお願いするのも手です。
まとめ
洗濯機は、排水エルボを取り付けることが大切です。この部品をつけることで、ホースの接続不良による水漏れなどのトラブルを防ぐことができるでしょう。
もし自力で排水エルボを設置するのが難しいときや、うまく設置できずに水漏れが起きてしまったときは、弊社がお役に立てるかもしれません。弊社では、水回りの工事や水漏れ修理を請け負っている、優良な業者をご紹介しています。
ご相談は24時間365日受け付けているので、休日や祝日、夜間や早朝などの突然のトラブルでお困りの際も、安心してお電話ください。無料での見積り※も承っているので、「まずは費用を確認してから、依頼するかどうか決めたい」という方もお気軽にお問い合わせください。
※対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。