ネズミは冬眠しない!重大なネズミ被害を防ぐ効果的な対策を解説

冬眠しない家ネズミによる被害と対策

最近ネズミが静かになった……冬眠してるの?
「ネズミは何℃ぐらいまで活動できるの?」

屋根裏でうるさかったネズミが静かになると、どうなっているのか気になりますよね。
「冬だから冬眠しているのかな?」と思う方もいらっしゃるでしょう。

結論からいうと、家に住み着いているネズミは冬眠しません
もし静かになったのなら、冬眠以外の理由があると考えられます。

この記事でわかること
  • 家ネズミは冬眠せず一年中被害をもたらす
  • ネズミが冬にいなくなった場合の理由は死滅か移動
  • 冬にネズミ対策をしないと火災の危険性が高まる

ネズミは季節を問わず建物や人に被害をもたらす害獣です。
この記事を読んでいただければ、ネズミが冬にどのように過ごしているかわかります。

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目次

家ネズミは冬眠しない

建物に侵入して住み着く家ネズミは冬眠をしません
家ネズミはおもに「クマネズミ」「ドブネズミ」「ハツカネズミ」の3種類を指します。

ネズミは寒さや飢えに弱く、屋外で越冬するのは困難です。
そのため寒くなるとエサのある暖かい場所を求めて建物に侵入します。

特に寒さが苦手で高所移動が得意なクマネズミは、屋根裏や高層階へ侵入しやすいです。
実際、秋から冬にかけてクマネズミによる被害相談は増えます。

参考:東京都保健医療局|令和4年度ねずみ・衛生害虫等被害発生・相談件数(最終閲覧日:2024年2月29日)

ネズミが冬にいなくなった場合の理由

家に住み着くネズミは冬眠せず一年中家や人に被害をもたらす害獣です。
そのネズミが冬にいなくなる理由は、次の3つが考えられます。

  • 寒さで動けなくなり餓死した
  • 他の動物に捕食された
  • 別の場所へ移動した

寒さで動けなくなり餓死した

ネズミは寒さと空腹に弱く、餓死しやすい動物です。
エサがないと、寒い時期には1日で餓死してしまうこともあるといわれています。

ネズミのエサの摂取量は1日あたり体重の1/4から1/3で、妊娠時のメスは体重の約半分のエサを必要とします。
そのためネズミは常に食べ物を探して走り回り、食べ続けなければいけません。

しかしネズミは寒さに弱い動物で、気温が低くなると動けなくなってしまいます
寒さで動けなくなり、エサが食べられずに餓死したのかもしれません。

参考:大阪市住吉区|ねずみ対策について(最終閲覧日:2024年2月29日)

他の動物に捕食された

ネズミは他の動物に捕食されやすい動物です。
屋外ではタカやフクロウ、モズといった鳥に狙われないよう、安全な建物内に身を隠しています。

しかし、家に別の動物が侵入して食べられてしまうこともあります。
例えばヘビやイタチです。

ヘビの場合は静かに捕食されてしまいますが、イタチが家に入り込んだらネズミ以上にドタドタと騒がしく、悪臭もあるためわかりやすいでしょう。
ネズミの気配が急になくなったら、家に他の動物が家に侵入してネズミが捕食されたのかもしれません。

別の場所へ移動した

ネズミは住みにくい環境から快適な場所へと移動する動物です。
家に何らかの変化があると、危険を感じて移動します。
例えば大掃除やリフォームで居場所がなくなったり、ネコなどのペットを飼い始めて危険を感じたりする場合です。

ただし、ネズミが快適な環境だと認識すれば再び侵入されるため、油断禁物です。
特にネズミの好む食べ物があると、侵入されやすくなるので注意が必要です。

ネズミがいるのか確かめる方法は、こちらの記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

冬こそ重要!ネズミの侵入を防ぐ3つの対策

家ネズミは人や建物に甚大な被害をもたらします。
春先、暖かくなるとネズミの繁殖力は強まるので、冬のうちにしっかりネズミ対策をしておくのが効果的です。
この章では、すぐに実践できるネズミの侵入対策を3つご紹介します。

エサの撤去

ネズミ対策で重要なのは、エサを絶つことです。
エサがないとわかれば侵入はストップするからです。

食べ物や食材は出しっぱなしにせず、容器に入れて棚や冷蔵庫などで保管しましょう。
またゴミ箱、ペットフード、仏壇のお供え物も狙われやすいです。

食べ物はフタつきの入れ物に入れ、夜間は片づけるといった工夫をしてください。

巣材の撤去

冬に効果のあるネズミ対策は、巣材の撤去です。
ネズミは寒さに弱いため、布切れや段ボールなど保温効果のある材料を集めて巣を作るからです。

また、暖かくて人気のない空間は絶好の繁殖場所となってしまいます。
巣材となる物は掃除したり片づけたりして、ネズミが快適に過ごせない環境にしておきましょう。

侵入口の封鎖

ネズミ被害を防ぐには、侵入口の封鎖も欠かせません。
侵入された部屋があれば、どこかに小さな穴や隙間はないか探してみましょう。

小さなネズミは十円玉ほどの大きさの穴を通過できるので、壁の割れ目や配管の隙間などもチェックしてください。

侵入口は、次の方法で応急処置が可能です。

小さな隙間の塞ぎ方

穴には金属製のたわしを隙間に詰め込み、ひび割れなどの隙間はコーキング剤やパテで埋める。

大きな隙間の塞ぎ方

開口部を金網や、穴の開いた金属板で塞ぎ、針金やビスで固定する。

侵入口の見つけ方や応急処置方法は、こちらの記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

冬のネズミ被害は火災に注意

冬ならではのネズミ被害には火災があります。

ネズミは電気のケーブルや配線をかじってしまうため、空気の乾燥した冬には火災の原因になりやすいからです。
屋根裏だけでなく、室内にある家電のケーブルもかじられるおそれがあるため注意が必要です。

「ネズミが配線をかじるのはなぜ?」
その答えは、前歯を削って整えるためです。

ネズミは家の中のさまざまなものをかじります。
何かをかじって前歯を削らないと、前歯が伸び続けて口を塞いでしまうからです。
そのため、食べ物以外の配線もかじることがあるのです。

まとめ

家に住み着くネズミは冬眠せず一年中被害をもたらす害獣です。
そのため冬にネズミが静かになったのなら、危険を察知して移動したか死滅したと考えてよいでしょう。

ただし、静かになっても油断はできません。
家が快適な環境だと確認できれば、再びネズミに侵入されてしまうからです。

また、春になればネズミの繁殖力がパワーアップして数を増やしてしまいます。
そのため、家のネズミ対策は冬こそしっかりおこなうのがおすすめです。

効果的な3つのネズミ対策
  • 食べ物の撤去
  • 巣材の撤去
  • 侵入口の封鎖

その他、冬のネズミ被害には火災があります。
いくつかあるネズミ被害のなかても、断トツで経済的損失が大きいため要注意です。ネズミ対策は自分でできることも多いですが、より徹底した対策を講じる場合はぜひねずみ110番にご相談ください。

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