ラットサインを画像で解説|身近なものでまるわかり!楽に探す方法も紹介

ラットサインの4つの特徴とよくある場所

ラットサインとは、ネズミが残すフンなどの痕跡のことです。
しかしいざ家の中を探してみても「これってラットサインで合っているの?どこにラットサインがあるかわからない!」と、悩んでしまいますよね。

じつはラットサインの探し方は簡単です。
ネズミ被害の多い場所を目視で探せばOK。
見つからない場合でも家庭にあるものを使えば簡単に見つかります。
ラットサインを見つければご自宅にネズミがいるとわかるのはもちろん、ネズミ駆除や予防に役立つためしっかり探しましょう。

そこで今回はラットサインの特徴、よくある場所や探し方を解説します。
さらに以下のことがわかります。

この記事を読み終えれば「ネズミがいるかどうかモヤモヤする……どこに罠を仕掛けてよいかわからない!」などネズミに関するお悩みが解決します。
ネズミでお悩みならこの記事を読んで、ラットサインを探しましょう。

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目次

【画像】ラットサインの見た目と特徴

ラットサイン(ネズミが残した痕跡)には、以下のものがあります。

  • フン
  • かじった跡
  • 足跡
  • 黒いこすり跡

では大きさや見分け方など、ラットサインの具体的な特徴を見ていきましょう。

フン

もっともわかりやすいのは、ネズミのフンです。
被害の多い場所にネズミのフンがよく落ちているため、探しましょう。

ネズミは歩きながらフン尿をする性質があるため、ネズミの通り道によくフンが落ちています
フンは下図のとおり黒っぽい物が多く、米粒〜1円玉程の大きさです。

ネズミのフン

より詳細に説明すると、家に住み着くネズミはおもに「ドブネズミ」「クマネズミ」「ハツカネズミ」の3種類おり、ネズミの種類によってフンの大きさや特徴が少し異なります。

詳しく見ると以下のとおりです。

ドブネズミクマネズミハツカネズミ
10~20mm6~10mm4~7mm
焦色・灰色茶・灰色茶色
まとまって落ちていて、太い散らばって落ちていて、細長い小さくて先がとがっている

ネズミのフン尿は、上記の特徴に加えてアンモニア臭がします。
「部屋や押入れがなんとなく臭い」と感じたら、ネズミのフン尿の可能性が高いです。

またネズミのフンには、食中毒菌など危険な菌が含まれているおそれがあります。
ラットサインの調査をするときはマスクや手袋をして、調査後は手洗いを忘れずにおこなってください。

黒いこすり跡

ネズミが通った道には、黒いこすり跡がつきます。
下の2枚の写真をご覧ください。
配線と壁に残された黒いこすり跡がラットサインです。

配線のラットサイン
壁のラットサイン

ネズミは隅に沿って歩く習性があり、同じ場所を何度も通るとネズミの体に付着した汚れが壁にも付着します。
そのためネズミが通る場所には、ネズミの体から分泌された脂分で黒光りした痕跡が残ります。

黒い跡は天井付近にもつくことがあるため、ラットサインを調査する際には天井付近や棚の上など高所も忘れずに探してください。

かじった跡

家の中では、ネズミがかじった跡が見つかることもあります。

ネズミの前歯は一生伸び続けるため、ネズミは常に固いものをかじっていなければなりません。
食べ物、木製の家具や家電のコードなどにかじられた跡があったら、ネズミを疑いましょう。

ねずみ かじった痕
かじられたコード

家電のコードにかじり跡を見つけた場合は、すぐに家電の使用を中止してください。
漏電による家電の故障や火災の原因になります。

足跡

ネズミが通った道には足跡が残ります。
ネズミの足跡の特徴は以下のとおりです。

引用 ネズミの足跡
出典:島根県|ほ乳類を観察してみよう!〜ネズミ類〜(最終閲覧日:2023年11月28日)
足の指の数前足:4本
うしろ足:5本
大きさ2cmほど
特徴尻尾を引きずることがある

参考:新潟県立自然科学館|科学館日記(最終閲覧日:2023年11月28日)

ネズミの足跡には尻尾のあとが付くことが多く、足跡の間に線を引いたような跡がよく残ります。
ちょんちょんと足跡がたくさんついていたら、ネズミの足跡かもしれません。

またネズミは夜行性のため、夜に走り回ります。
夜間になにかが走り回る足音がしたら、ネズミの可能性があります。

音がした場所に足跡がないか、探してみましょう。

ラットサインの解説は以上です。
次はラットサインがよく見つかる場所について、解説します。

ラットサインがよく見つかる場所

ラットサインがよく見つかる場所を、室内・家の周囲に分けて見ていきましょう。

ネズミは人目に付かない場所を壁に沿って隠れながら移動するため、このような場所を探しましょう。

具体的には以下のとおりです。

▼室内

侵入口 屋内
侵入口 キッチン周り

エアコンの導入口、天井裏やブレーカー付近など高い場所も確認が必要です。
なぜなら、民家でよく被害を出すクマネズミはバランス感覚がよく、細いケーブルをわたり高い場所も平気だからです。

▼家の周囲

侵入口 屋外

屋外も室内と同様に高い場所のチェックが必要です。

ラットサインがあった場所は、ネズミの駆除予防に役立つためしっかり覚えておきましょう。
しかし「探してもラットサインが見つからない」という方も多いでしょう。

次はラットサインを探す方法を解説します。

ラットサインを楽に探すネズミ調査方法

ラットサインを楽に探す方法を解説します。

ラットサインは基本的に目視で探しますが、見つからない場合は道具を使います。
道具は以下のとおりです。

  • ベビーパウダー(小麦粉などの粉類でも可)
  • ガムテープ(セロハンテープなどでも可)
  • ブラックライト

ベビーパウダーやガムテープを使いラットサインの調査をおこないますが、調査には数日かかる場合があります
ネズミは警戒心が強く、普段と違うものが置いてあると、それだけで寄り付かなくなるケースがあるためです。
すぐに結果が知りたい場合は、ブラックライトを使うかネズミ駆除業者に相談しましょう。

怪しい場所にベビーパウダーをまく

ネズミの足音がする場所や配管の周りなどネズミがいそうな場所に、ベビーパウダーをまいておけばハッキリとした足跡を探せます。
ベビーパウダー以外では、小麦粉や片栗粉でもOKです。

天井裏など足音が聞こえた場所やネズミの侵入口と思われる場所に粉類をまいて、数日ほど様子を見ましょう。

出入り口にガムテープを張る

ネズミが出入りしそうな場所に、軽くガムテープを貼って様子を見ましょう。

怪しい場所にガムテープを張っておくとネズミが通ったときにテープが剥がれたり、テープがかじられたりするため、ラットサインの調査に使えます。
ガムテープ以外にもテープ類であれば、セロハンテープやマスキングテープでも代用できます。

ネズミは警戒心が強く普段と違うものがあると、道を変えることがあるため数日ほど様子を見ましょう。

ちなみにネズミの力は強いため、ガムテープ程度ではネズミの侵入は防げません
ネズミの侵入口は、駆除のあとにきちんと塞ぎましょう。

ブラックライトで尿の跡を探す

ブラックライトでネズミの尿の跡を探します。

ブラックライトとは、青紫色の光・紫外線を発する電灯です。
よくテレビ番組で目には見えない汚れを見るためにブラックライトを当てている映像を見かけますが、あの映像と同じです。

人間と同じくネズミの尿にブラックライトを当てると光るため、ラットサインの調査に役立ちます。
ただし、ブラックライトはドリンク剤や蛍光剤の入った液体洗剤など身近な液体にも反応します。

ブラックライトで光る=ネズミの尿とは限らないため「周囲にフンや黒いこすりあとがないか?」探して他のラットサインも参考にしてください。

ブラックライトは、ホームセンターやインターネット通販で数百円から数千円ほどで販売されています。
ラットサインが気になる方は、購入してみましょう。

参考価格Amazon:1,680円
楽天市場:1,699円
Y!ショッピング:1,642円

※参考価格は2023年11月28日時点のAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでの価格(税込み・東京都への送料込み)です。

ネズミの侵入口らしき場所や、なんとなくアンモニア臭い場所にブラックライトを当てて、ラットサインを探してください。

参考: 株式会社NDTアドヴァンス|活用事例 尿の観察(最終閲覧日:2023年11月28日)

参考文献
金丸 弘美.スーパーラット 都市の野獣クマネズミの恐怖!.徳間書店,2000
谷川 力.安心して住める ネズミのいない家.講談社,2006

ラットサインの解説は以上です。
一番簡単な方法は、目視でフンやかじりあとを見つけることです。
しかし見つからない場合は、道具を使って探しましょう。

次はラットサインとは少し違う、ネズミがいる家でよく見られる被害や特徴を解説します。

ネズミがいる家で見られる被害や特徴

ラットサインとは少し違う、ネズミのいる家で見られる特徴を紹介します。
「なんとなーくネズミがいるような気がするけど、ラットサインも見当たらないし……」という方は、下記に当てはまる項目がないか、チェックしてください。

  • ダニによる被害があった
  • 近所で解体工事などのがあった
  • 小さな生き物の足音がする
  • 家の中がなんとなくアンモニア臭い
  • 寒くなってからネズミと思われる被害が増えた

参考:福岡市東区|すまいのダニ退治
参考:東京都|行政担当者のための ねずみについてよくある質問&回答集
参考:東京都|都民のためのねずみ防除読本
(最終閲覧日:2023年11月28日)

ネズミの体にはダニが寄生しており、刺されるとかゆみが数日間続きます。
さらに鼻炎など、ダニが原因のアレルギー反応も出るおそれがあります。
「外出していないのに虫刺されがある、何もしていないのに鼻炎がひどい」といったケースは、家の中にダニがいるのかもしれません。

またネズミは環境の変化を嫌うため、近所で工事があるとネズミが別の建物に入り込む場合があります。

ネズミ被害は寒くなり始める10月から多くなります。
これは寒くなる10月頃にネズミが民家に侵入し、冬を越すためです。
家に住み着くネズミの多くは冬眠をしないため、暖かい春より寒い冬のほうが被害を出します。

上記の特徴は目にラットサインとは違いわかりづらいものばかりですが、当てはまったら本格的にラットサインを探しましょう。

しかし「ラットサインを探したけど見つからない!天井裏は探していないけど自分で探すのは……」という方は、ネズミ駆除業者に調査の相談しましょう。

ラットサインの調査、ネズミ調査はねずみ110番に相談

ネズミの調査は、ねずみ110番にご相談ください

ねずみ110番ではネズミの調査や駆除、対策がおこなる業者を多数紹介しています。
ご希望の日時、場所をお伝えいただければ、希望にあったネズミ駆除業者をご提案いたします。

ねずみ110番の加盟店の現地調査費用は基本無料
駆除はもちろん予防工事までおこなうためすべてお任せください。
調べづらい天井裏や床下もプロがバッチリ、ラットサインの調査をいたします。

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「でも、うちはただの戸建てだし……」という方も大丈夫。
ねずみ110番は民家からマンションまで広くご依頼を受け付けています。
ネズミでお悩みなら、ぜひねずみ110番にご連絡ください。

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※1 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。※2 交通費、お客様都合でのキャンセル料は別途発生する場合があります。

ラットサインを見つけたときの対処方法

ラットサインを見つけたら、駆除・清掃・予防を順におこないます。
具体的には以下のとおりです。

  1. ラットサインがあった場所に罠を仕掛けて駆除する
  2. フン尿はキレイに取り除く
  3. ネズミが出入りできるすき間・穴を塞いで侵入防止する
  4. 日々整理整頓、清掃を心がけネズミ予防をおこなう

駆除・清掃・予防は業者に頼めば一括で任せられますが、自力でおこなうことも可能です。
では詳しく見ていきましょう。

ラットサインがあった場所に罠を仕掛けて駆除する

ラットサインを見つけたら、ネズミ駆除のチャンスです。
ラットサインのあった場所に罠を仕掛けましょう。

なぜならラットサインはネズミがよく通る道に残されるため、ラットサインの上や近くに罠を仕掛けると駆除効果が上がるためです。
ちなみにネズミの駆除グッズには、以下のものがあります。

殺鼠剤

毒エサでネズミを駆除するもの

捕獲器

鉄製の罠を仕掛けてネズミを駆除するもの

粘着シート

粘着性のシートにネズミを貼り付けて駆除するもの

関連記事では、上記のネズミ駆除グッズを詳しく紹介しています。
他にもネズミを追い出すネズミ忌避グッズも紹介しているため、ネズミ駆除・予防をご自分でおこないたい方はぜひ関連記事を参考にしてください。

フン尿はキレイに取り除く

ネズミのフンを見つけたら、早めに除去と消毒をおこなってください
ネズミのフン・尿に含まれている病原菌によって、感染症を引き起こすおそれがあります。

ネズミのフンを取り除く方法は以下のとおりです。

  1. マスク・使い捨て手袋を着用する
  2. アルコールで周囲を除菌をする
  3. フンを取り除く
  4. 周囲を拭き掃除する
  5. アルコールで再び除菌する
  6. 消臭する

ネズミのフンの掃除方法は関連記事でも解説しています。
より詳しく解説しているため、気になる方はこちらをご確認ください。

ネズミが出入りできるすき間・穴を塞いで侵入防止する

ネズミ駆除が終わったら、ネズミ予防をおこないます。
ネズミ予防として、まずはネズミの出入り口を塞ぎましょう

具体的には以下のとおりです。

ネズミが出入りできる
すき間・穴
塞ぐ方法
小さなすき間・穴金属たわしを丸めて埋める
外壁の穴パテで埋める
排水パイプやダクト周りのすき間防鼠板(ぼうそいた)で塞ぐ
通風口防鼠金網(ぼうそかなあみ)で塞ぐ

見つけたラットサインを参考に、ネズミの侵入口を塞ぎましょう。

侵入口らしきラットサインがない場合は目視で探します
ネズミは種類にもよりますが1.5〜2.5cmのすき間を通り抜けられるため、500円玉(約2.6cm)以下の隙間があれば侵入します
少し大変ですが、500円玉の大きさを参考に室内や室外の侵入口探して塞ぎましょう。

整理整頓を心がけネズミ予防をおこなう

最後に日々のネズミ予防をおこないます。
ネズミ予防は忌避剤などを使う方法もありますが、もっとも簡単な予防は整理整頓と清掃です。

以下のことを心がけましょう。

  • ネズミにかじられた食べ物はすぐ廃棄する
  • 食材や生ゴミはフタつきの容器で保管する
  • 固形せっけん、花瓶や仏壇の花は夜には片づける
  • ペットのエサは片付ける
  • 巣材になるダンボールやタオルなどは、出しっぱなしにせずまとめておく
  • 定期的に清掃、ついでにラットサインがないかチェックする

参考:東京都北区|暮らしの中のねずみ対策(最終閲覧日:2023年11月28日)

上記すべて一気におこなうのは少し大変なため、できるところから始めましょう。

ネズミは雑食性で人間の食べ物はもちろん、生ゴミや固形せっけんなども食べてしまいます。
ネズミのエサが豊富にある状態では、ネズミの数は減りません。
ネズミのエサになるものを出しっぱなしにしないように、気をつけましょう。

散らかった部屋ではネズミがいても気付きづらく、ラットサインも見逃しやすくなります
日々の整理整頓、こまめな清掃を心がけ、ラットサインを見落とさないようにしましょう。

まとめ

ラットサインについて解説しました。
おさらいとしてまとめると、ラットサインは以下のとおりです。

  • フン
  • かじった跡
  • 足跡
  • 黒いこすり跡

上記のラットサインは、ネズミ被害の多い場所によく見られます。
台所や配管周りに多いため、この辺を探してみましょう。

ラットサインを見つけるとネズミの駆除・予防に役立ちます
ネズミの駆除をおこなう際にラットサインの上や近くに罠を仕掛ければ、ネズミの駆除率がぐっと上がります。
ネズミ予防に関してもラットサインは重要です。
ラットサインを探せば、ネズミの侵入経路も探しやすくなるからです。

ラットサインの調査は自力でもおこなえますが、ネズミ駆除業者にも依頼できます。「探したがラットサインが見つからない、ラットサイン探しから駆除・予防まで全部任せたい」という方はネズミ駆除業者に相談しましょう。

#ネズミ駆除

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