「家で大きいネズミを見つけたけど、あれってドブネズミ?」
「ドブネズミを家で見つけたらどうすればいいの?」
家で大きいネズミを見つけたら、ゾッとしてすぐにでもなんとかしたいですよね。
ドブネズミは家に住み着く家ネズミのなかで一番大型で、大きくなると25cmにもなるネズミです。
大きいネズミだなと感じたらドブネズミの可能性が高いですが、大きさだけで特定するのは難しいでしょう。
そこでこの記事では、ドブネズミの特定に役立つ情報や、対策・駆除方法について詳しく解説していきます。
この記事を読めば、ドブネズミのことについて欲しい情報がすべて手に入ります。
ドブネズミの影に怯えることなく安心して暮らしていけるよう、ぜひ参考にしてください。
ドブネズミの生態と特徴
家に住み着く家ネズミは「ドブネズミ」「クマネズミ」「ハツカネズミ」の3種類ですが、そのなかでも一番大型のネズミがドブネズミです。
ドブネズミは全国的に生息しているため、どの地域でも見る可能性があります。
まずはドブネズミがどのような生態をしているのか、どのような特徴があるのか見ていきましょう。
大きさは家ネズミのなかで最大
大きさ | 22~26cm |
体の色 | 背面:褐色~灰褐色 腹面:灰色・黄色がかった白色 |
体の特徴 | 耳が小さい 体のラインがずんぐり太め 尻尾が体より短い |
ドブネズミの大きさは22〜26cmで、家ネズミのなかでは最大サイズです。
体は大きい割に、耳が小さいのがドブネズミの大きな特徴で、耳を前に倒しても目に届きません。
体のラインはずんぐりしていて、尻尾は体より短くなっています。
ネズミは小動物というイメージから、初めてドブネズミを見ると想像以上の大きなサイズに驚く方もいるでしょう。
生後2ヵ月の仔猫が体長23cmほどですから、ドブネズミは子猫に匹敵するサイズということになります。
泳ぎは得意だが壁を登るのは苦手
ドブネズミは泳ぐことが得意で、川や下水を通って移動します。
そのため、ドブネズミが家の中に侵入するときは下水管を上がってトイレの便器から侵入することもあります。
下記はトイレの排水管を泳いで、便器からあらわれるドブネズミの姿を捉えた映像です。
なかなかの衝撃映像ですが、このように水回りに出没することが多いのがドブネズミの特徴です。
しかし、ドブネズミは泳ぐことは得意ですが、木登りや壁を登るなどの垂直運動は苦手です。
そのため天井裏を走り回ることはあまりなく、おもに床下などに住み着きます。
天井裏で走り回る音が聞こえたら、ドブネズミではない可能性が高いでしょう。
湿気があるところに生息する
ドブネズミは、水の近くや湿気のある場所を好んで生息しています。
人家の近くに生息していることが多く、下水管や家の隙間から家の中に侵入して、台所などの水回りにも生息します。
おもな生息場所は以下のとおりです。
- 下水道
- 床下
- 台所
- ゴミ捨て場
- 地下街
- ビルの下層階
- 川や海沿いの土手
性格は獰猛
ドブネズミは家ネズミのなかで一番気が強く獰猛な性格をしています。
駆除する際など、人間に噛みついてきたり、引っかかれたりするケースもあり、注意が必要です。
警戒心は弱く、好奇心旺盛なため、毒エサやワナにはかかりやすいネズミです。
参考:和光市ホームページ|ねずみの防除基礎知識(最終閲覧日:2023年8月16日)
雑食で何でも食べる
ドブネズミは人間の食べ物からペットフード、昆虫、石鹸や花など何でも食べる雑食です。
特に肉類や魚類などタンパク質が好物です。
生ゴミも漁って食べるため、ゴミの管理には注意しましょう。
ドブネズミに限らずですが、ネズミは胃が小さくエネルギー消費量が多いため、食べるものがなくなると寒いときで1日、暖かいときだと4~5日で餓死します。
繁殖力が高い
ドブネズミはとても繁殖力が高い動物です。
ドブネズミは生後3ヵ月から繁殖可能になり、平均寿命の2年間のあいだにおよそ10回の出産を繰り返します。
1回の分娩で生まれる子供の数は平均9匹です。
子供の中にメスがいればさらに子供を産み、その子供もまた子供を産んで、ドブネズミは凄いスピードでどんどん繁殖していきます。
驚異的な繁殖力の高さが、ドブネズミを見つけたら早めに対処したほうがいい理由の1つです。
※1 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。※2 交通費、お客様都合でのキャンセル料は別途発生する場合があります。
ドブネズミとクマネズミの見分け方
家ネズミと呼ばれるネズミのなかには、ドブネズミのほかにクマネズミとハツカネズミがいますが、この2種類のうちドブネズミと間違いやすいのがクマネズミです。
間違えやすい理由は大きさにあります。
まずはこちらの大きさを比較したイラストをご覧ください。
種類 | 大きさ |
---|---|
ドブネズミ | 22~26cm |
クマネズミ | 15~20cm |
ハツカネズミ | 6~9cm |
一番大きいのがドブネズミで、その次がクマネズミ、ハツカネズミです。
これを見てわかるように、ドブネズミとハツカネズミは明らかに大きさが違いますが、クマネズミとはそれほど変わりません。
個体差もあるため、大きさだけでドブネズミとクマネズミを見分けるのは難しいでしょう。
そこで、知っておくべきなのはドブネズミとクマネズミを見分ける際のポイントです。
- 耳・目・尻尾の特徴で見分ける
- 見かけた場所で見分ける
- フンの大きさや形で見分ける
次で詳しく解説していきます。
耳・目・尻尾の特徴で見分ける
ドブネズミとクマネズミには耳や目の大きさ、尻尾の長さにそれぞれ違いがあります。
そのため、どちらのネズミか判断するときの要チェックポイントです。
ドブネズミとクマネズミの違いを、わかりやすく表にしましたのでご覧ください。
■ ドブネズミ
- 耳:小さい
- 目:小さい
- 尻尾:体より短い
■ クマネズミ
- 耳:大きい
- 目:大きくて丸い
- 尻尾:体より長い
こうして比較すると、大きく違いますよね。
ドブネズミかクマネズミか見分ける際は、耳・目・尻尾に注目しましょう。
見かけた場所で見分ける
ドブネズミとクマネズミは活動場所が違うため、どこでネズミを見かけたかが見分けるヒントになります。
おもな活動場所の違いは以下の表をご覧ください。
■ ドブネズミ
■ クマネズミ
- 台所などの水回り
- 床下
- ゴミ捨て場
- 下水道
- 植え込み
- ビルの低層階
- 天井裏
- 壁の中
- 家具・家電の裏
- ダクトの上
- 木の上
- ビルの高層階
ドブネズミは湿った場所を好み、登るのが苦手なため床下などの低い場所で見かけることが多いネズミです。
反対にクマネズミは乾燥に強く、壁を登ったりジャンプが得意なため、天井裏などの高所にいることが多いでしょう。
夜中に天井を走り回る音が聞こえたら、ドブネズミではなくクマネズミの可能性が高いです。
どこで見かけたか、どこで気配がするかチェックし、どちらのネズミか判断しましょう。
フンの大きさや形で見分ける
ドブネズミとクマネズミは、フンにも違いがあります。
もしも家の中や家の周りでフンを見つけたら、どちらのフンに近いか大きさや形を見てみましょう。
ドブネズミとクマネズミのフンの違いは以下のとおりです。
■ ドブネズミ
- 大きさは1~2cm
- 太くて端が丸い
- まとまって落ちている
■ クマネズミ
- 大きさは6~1cm
- 細長くて片端が尖る
- 散らばって落ちている
ドブネズミのフンは太く、まとまって落ちていることが多いです。
反対に、クマネズミのフンは細長く、移動しながらフンをするため散らばって落ちているのが特徴です。
ネズミのフンを見つけても、素手で触らないよう注意してください。
ネズミはさまざまな病原菌を媒介する動物のため、フンも素手で触れると感染する危険があります。
フンを見つけたら、マスクや手袋をしてから除去・消毒してくださいね。
ネズミのふんについての詳しい情報や、正しい清掃方法を知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
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ドブネズミによる被害
ドブネズミが家に住み着いてしまうと、以下のような深刻な被害を受けます。
- 衛生上の被害(感染症の媒介・イエダニの発生)
- 経済的被害(食害・フン害・物損・停電・火災)
- 精神的被害(不快感・恐怖感・不眠症)
このような被害を受けないためには、ドブネズミを見つけたら早めに対処することが大切です。
具体的にどのような被害があるのか、次で詳しく解説していきます。
衛生上の被害
ドブネズミによる衛生上の被害で特に注意しなければいけないのが、ドブネズミから人への感染症の媒介です。
ドブネズミから人へ感染する経路は2つあります。
- 直接感染
-
ドブネズミに咬まれたり、ドブネズミの体に直接触れてしまうことで感染
- 経口感染
-
ドブネズミが排泄した糞尿が飲み水や食品を汚染し、その汚染されたものを口にしてしまうことで感染
ドブネズミが媒介するおもな感染症は次のとおりです。
レプトスピラ症 | 潜伏期間:5~14日 症状:38~40℃の発熱・悪寒・頭痛・筋肉痛など 重症化:発病後5~8日目に黄疸・出血・肝機能障害 |
鼠咬症 (そこうしょう) | 【レンサ桿菌型】 症状:発熱・悪寒・嘔吐・頭痛・関節痛・発疹など 【らせん菌型】 症状:発熱・リンパの腫れ・発疹など |
サルモネラ症 | 症状:胃腸炎(無症状の場合も) 重症化:菌血症・敗血症・髄膜炎 |
参考:厚生労働省|動物由来感染症ハンドブック(最終閲覧日:2023年8月18日)
参考:MSDマニュアル家庭版|鼠咬症(最終閲覧日:2023年8月18日)
感染症の媒介のほかに、衛生的な被害としてイエダニの発生があります。
イエダニはネズミに寄生している吸血性のダニで、ネズミの巣にも生息しています。
イエダニはネズミが死んだり巣からいなくなると、吸血する相手を求めて移動し、人を吸血して激しい痒みと発疹を引き起こすことがあり注意が必要です。
ドブネズミも例外ではなくイエダニが寄生しているため、イエダニによる被害を受ける可能性があるでしょう。
イエダニを駆除するには、寄生元となるドブネズミの駆除が重要になります。
経済的被害
経済的な被害はおもに以下のような被害があります。
- 食品をかじる
- 家屋や家具をかじる
- フンによる家屋の汚染
- 電気コードなどをかじる(漏電・停電・火災の原因になる)
ドブネズミは伸び続ける歯を削るため、何でもかじります。
そのため、建物や家具にダメージを受け、修繕や買い替えが必要になることがあるでしょう。
また、ドブネズミが住み着くとフン害も受けるため、床や壁にフンが染み込んで腐敗することがあります。
そうなると、修繕やクリーニングにもお金がかかり、経済的な負担が生じます。
一番怖いのが、電気コードやガスホースをかじられることです。
電気コードをかじられてしまうと漏電や停電の原因になるほか、最悪の場合住宅火災に発展してしまうおそれがあります。
ガスホースをかじられればガス漏れがおき、爆発を引き起こす危険性もあります。
最悪の事態を防ぐためにも、ドブネズミを見つけたら早急に対処するようにしましょう。
精神的被害
精神的な被害としては、ドブネズミが家の中にいることの不快感・恐怖感があげられます。
単純に、ドブネズミが家の中にいると思うと気持ち悪いですよね。
いつまたあらわれるかもわからない恐怖や、ケーブルなどをかじられて被害が拡大することへの恐怖など、精神的苦痛を感じる方は多いでしょう。
人によっては、ものをかじる音やネズミの走る足音などが気になって、不眠症になることもあります。
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ドブネズミを寄せ付けない対策
ドブネズミによる被害を受けないようにするためには、ドブネズミが生息しにくい環境を作り侵入させないことが重要です。
そのためには、以下の3つの対策をおこないましょう。
- 侵入口をふさぐ
- エサになるものをなくす
- 巣を作らせないよう整理整頓する
次で詳しく解説していきます。
侵入口をふさぐ
ドブネズミの侵入口になりそうな隙間や穴は、徹底的にふさぎましょう。
ドブネズミは2.5cmほどの隙間や穴があれば侵入できてしまいます。
2.5cmを身近なもので例えると、だいたい500円硬貨と同じくらいのサイズです。
家の中にドブネズミが侵入するのを防ぐには、そのような大きさの隙間や穴をすべてふさぐ必要があります。
ドブネズミは壁などを登ることは苦手なため、低い位置からの侵入がメインです。
以下のような場所に、隙間や穴ができていないか確認しましょう。
- 家の基礎の隙間
- 台所やトイレなどの排水管
- 床下の通気口
- 壁のひび割れ
- 下水マンホールの脇の穴
特に下記イラスト内で緑色で囲われた箇所がドブネズミの侵入口になりやすいです。
ドブネズミが侵入口として使用している隙間や穴の周りには、ラットサイン(ドブネズミが通った痕跡)が残っていることがあります。
- ドブネズミが通る際に付いた体の汚れ
- 足跡
- かじり跡
- フン尿
隙間や穴の周りに黒くすすけたような汚れが付着していたり、かじり跡やフンなどがあれば、ドブネズミがそこから侵入している証拠です。
ラットサインを手がかりにしながら、侵入口を特定し穴をふさぎましょう。
侵入口のふさぎ方
ドブネズミの侵入口をふさぐ際は、ドブネズミにかじられても壊されず、腐食しない丈夫なものを使います。
以下のようなものなら、安く簡単に対策できるためおすすめです。
- 金網(網目1cm以下)
- パンチングメタル(穴の開いた金属板)
- 金属たわし
- パテ
- 簡易セメント
- 既製品のステンレス通風口
大きめの隙間や穴をふさぐときは、金網やパンチングメタルを使いましょう。
どちらもハサミで好きな大きさにカットできるため、加工がしやすいです。
金網は二重にすることで強度が増します。
小さめの隙間や穴をふさぐときは、金属たわしがおすすめです。
小さくちぎって穴に詰め込むだけで、簡単に穴をふさぐことができます。
外壁にできた隙間や穴はパテや簡易セメントで埋めましょう。
通風口が破損している場合は金網やパンチングメタルを貼るのもいいですが、既製品のステンレス製の通風口を使うのも手間なく便利です。
隙間や穴を見つけたときは、しっかりとふさいでドブネズミの侵入を徹底的に防ぎましょう。
エサになるものをなくす
ドブネズミは嗅覚がすぐれているため、家の中にエサになるようなものがあれば引き寄せられるようにやってきます。
ドブネズミに狙われる家にならないよう、家の中の食品や食材の管理をしっかりとおこないましょう。
具体的な方法は以下の通りです。
- 食料品は放置せず、フタ付きの容器に収納する
- 生ごみはフタ付きのゴミ箱へ入れてしっかりフタをする
- 台所は毎日きれいに掃除して、水分はきちんとふき取る
- ペットのエサは食べる分だけ与え、残したものは片づける
- 仏壇のお供え物は夜には片づける
巣を作らせないよう整理整頓する
ドブネズミは新聞紙やビニール袋、紙くずなどを使い巣を作ります。
巣の材料になるようなものは放置せず収納ケースにいれ、ドブネズミに持ち出されないようにしましょう。
家の中や外を整理整頓して隠れられる場所をなくすことで、ドブネズミが寄り付きにくくなります。
段ボールも、ドブネズミの巣にされることがあるため、ためこまずにすぐに処分してください。
日頃からの整理整頓やこまめな掃除が、ドブネズミを寄せ付けないことにつながります。
清潔な環境を保つことを心がけましょう。
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家に住み着いたドブネズミの駆除方法は2つ
「ドブネズミを家の中で見かけた」
「家の中にラットサインがあった」
このような場合は、すでにドブネズミが家の中に住み着いてしまっている可能性があります。
ドブネズミが繁殖して被害が深刻になる前に、早めにドブネズミを駆除しましょう。
ドブネズミを駆除するには、以下の2つの方法がおすすめです。
- 捕獲器(トラップ)を使う
- 殺鼠剤(毒エサ)を使う
次で詳しく解説していきます。
捕獲器や殺鼠剤を使った駆除はあくまで補助的なもので、駆除するだけではドブネズミ対策としては不十分です。
駆除と一緒に「ドブネズミを寄せ付けない対策」もおこない、ドブネズミが生息しにくい環境を持続させましょう。
捕獲器(トラップ)を使う
ドブネズミを捕獲するための捕獲器は、3種類あります。
- カゴ式トラップ
- バネ式トラップ
- 粘着シート
それぞれにメリット・デメリットがあるため、ご自身が使いやすいものを選びましょう。
捕獲器でドブネズミの捕獲を成功させるポイントは以下のとおりです。
- ラットサインのある場所の近くにわなを仕かける
- 仕かけるエサ以外のエサになるようなものは片づけておく
- 捕獲できなくても4~5日は設置場所を変えない
乳幼児やペットがいるご家庭では、思わぬケガにつながる恐れがあるため、捕獲器の設置場所に注意してください。
カゴ式トラップ
■ メリット
■ デメリット
- 繰り返し使用できて経済的
- 水や油で濡れている場所に設置できる
- 生け捕りのため殺処分しなければならない
カゴ式トラップは、カゴの中にエサを仕かけてドブネズミをおびき寄せ、捕獲する捕獲器です。
水や油で濡れているような場所にも設置できるため、湿気を好むドブネズミの捕獲に向いています。
しかし、生きたまま捕獲するため、捕獲後は殺処分しなければならず、精神的な負担がかかる方法ともいえるでしょう。
カゴ式トラップはホームセンターや金物店のほか、ネットショップで購入できます。
自治体によってはカゴ式トラップを貸し出している所もあるため、気になる方はお住まいの地域の自治体に確認してみましょう。
参考:新潟市ホームページ|ねずみ(最終閲覧日:2023年8月25日)
- カゴ式トラップを設置して1~2日は、トラップを作動させるバネをセットせずに、カゴの周りにエサを撒いておき、エサ慣らしをしておくと捕獲率が上がります。
- エサにはサツマイモ・ソーセージ・さつま揚げなど新鮮な材料を使いましょう。
参考:住吉区ホームページ|ネズミ捕り器の設置方法(最終閲覧日:2023年8月25日)
バネ式トラップ
■ メリット
■ デメリット
- 繰り返し使用できて経済的
- 水や油で濡れている場所に設置できる
- 狭い場所に設置できる
- 指をはさむ危険がある
- 死骸の処理をしなければならない
- 無残な姿で死んでいることもある
バネ式トラップは、仕かけたエサをドブネズミが食べるとトラップが作動し、強力なバネがドブネズミを挟んで捕獲する、昔ながらの捕獲器です。
カゴ式トラップ同様、水や油で濡れている場所に設置できるため、ドブネズミの捕獲に向いています。
サイズが小さめなため、狭い場所にも設置できるのが利点です。
設置は簡単ですが、設置する際に誤って自分の指を挟んでしまう危険性があるため、扱いには注意しましょう。
バネ式トラップのバネの力は強力なため、指を挟むと骨折することもあります。
また、そのバネに強力さゆえに、ドブネズミがトラップにかかった際、血が飛び散ったり、死骸が損傷していることもあります。
そのため、そういった無残な姿が平気でない方にはおすすめできません。
バネの衝撃でドブネズミは絶命することが多いため、殺処分が必要のないことがほとんどです。
捕獲したドブネズミの死骸の処理が必要になります。
バネ式トラップの捕獲のコツは、カゴ式トラップと同じです。
粘着シート
■ メリット
■ デメリット
- 設置や後始末が簡単
- 一度に数匹捕獲することもできる
- ドブネズミが濡れていると捕獲しずらい
- 粘着が肌や衣服につくと取りずらい
- 生きていたら殺処分しなければならない
粘着シートは、シートの上をドブネズミが歩くことで強力な粘着物が貼りつき、捕獲できる捕獲器です。
取り逃さないよう複数枚配置するため、一度に複数のドブネズミを捕獲することもできます。
設置はドブネズミの通り道に置くだけのため、簡単です。
死骸の処分も、粘着シートごとゴミ袋に入れるだけでスムーズにおこなえます。
しかし、湿気のある場所で生息するドブネズミは体が濡れていることがあり、粘着シートではうまく捕獲できないことがあります。
体格が大きいことも粘着シートで捕獲しづらい要因です。
そのため、ドブネズミの駆除に粘着シートを使用するときは、次の章でご紹介する「殺鼠剤(毒エサ)」と併用して使うことをおすすめします。
毒エサで弱ったところを粘着シートで捕獲できるため、捕獲率がアップします。
粘着シートは生きて捕獲されることもあるため、そのときは殺処分が必要になるでしょう。
- 始めの数日間は粘着シートの粘着面を露出しない状態で置き、粘着シートへの警戒心をなくすと捕獲しやすくなります。
- ドブネズミは壁際を走る習性があるため、よく通る場所の壁側になるべく多くの枚数を設置しましょう。設置の方法は規則正しく並べる方法と、ランダムに並べる方法があります。(画像参照)
- 粘着シートの上にはエサを置かないようにしてください。粘着シートの手前で立ち止まり、逃げてしまうことがあります。
- 粘着シートを殺鼠剤と併用して使うときは、粘着シートと殺鼠剤は1m以上離して置くようにしましょう。
- 広げた新聞紙の上に粘着シートを置けば、ドブネズミの足の水分や汚れを落とす足ふきマットの代わりになるため、捕獲率が上がります。
殺鼠剤(毒エサ)を使う
殺鼠剤(毒エサ)をドブネズミに食べさせて駆除する方法です。
殺鼠剤には3つの種類があり、それぞれにメリットデメリットがあります。
状況によって、使い分けるようにしましょう。
急性毒(速効性)
- 主成分
-
シリロシド・ノルボルマイド・リン化亜鉛 など
- 効果
-
1回でも致死量以上食べれば、数時間で死に至る
- メリット
-
すぐに効果が出る
- デメリット
-
ネズミの食いつきがよくないものが多い
毒性が強いため取り扱いに注意が必要
蓄積毒(遅効性)
- 主成分
-
ワルファリン・クマテトラリル など
- 効果
-
毎日(4~5日)連続して食べると、徐々に体内で出血がおこり死に至る
- メリット
-
毒性が弱いため安全性が高い
自然死に近いためネズミに警戒されにくい - デメリット
-
連続して食べないと効果が弱まる
一度に大量のネズミを駆除するのは難しい
その他(中間型)
- 主成分
-
ジフェチアロール
- 効果
-
1回でも食べれば徐々に体内で出血がおこり、数日で死に至る
- メリット
-
1回食べるだけで効果がある
自然死に近いためネズミに警戒されにくい - デメリット
-
すぐに死なず、死に至るまでに3~7日かかる
毒性が高いため取り扱いには注意が必要
参考:目黒区ホームページ|ネズミの被害を防ぐために!(最終閲覧日:2023年8月30日)
時間がかかっても確実にドブネズミを駆除したいときや、小さいお子様やペットがいるご家庭の場合は、安全性の高い蓄積毒の殺鼠剤がおすすめです。
湿気の多い場所に生息するドブネズミには、パラフィンというろうそくの原料で固めた防水ブロック型のワルファリンが向いています。
参考:中野区ホームページ|ネズミの被害にご注意を(最終閲覧日:2023年8月30日)
大量に発生したドブネズミの数をすぐにでも減らしたい、蓄積毒を使っても効果があまり得られなかったときは急性毒がおすすめです。
中間型(ジフェチアロール)は駆除するのに時間はかかりますが、一度食べただけで効果を発揮するため、確実にドブネズミの数を減らしたいときにおすすめです。
- 殺鼠剤はラットサインの多い場所や、エサ場になっている場所の壁際に設置しましょう。
- 殺鼠剤の他に食べる物がないようにすることが大切です。
- 少量ずつ複数の場所に置き、食べ具合を見てよく食べるポイントには多めに置くようにしましょう。
- 食べなくなるまで置き続けるようにしましょう。
殺鼠剤は冬期以外の使用を避けましょう。
殺鼠剤を食べたドブネズミはどこで死ぬかわかりません。
目の届かないところで死に、腐敗して悪臭や害虫が発生する恐れもあるため、暑い時期の使用はおすすめできません。
子供やペットの誤飲・誤食に注意し、設置場所に気を付けましょう。
ネズミ駆除の詳しい手順についてはこちらの記事をご覧ください。
ドブネズミの駆除はねずみ110番にご相談ください
ドブネズミの侵入対策や、捕獲器や殺鼠剤を使った駆除を試しても家の中のドブネズミがいなくならない場合は、ドブネズミ駆除のノウハウを知り尽くしたプロに依頼することをおすすめします。
侵入経路を特定したり、家の中のドブネズミをすべて駆除するのは個人では難しいこともあります。
知識や経験のあるプロに任せれば、死骸の処理などの負担もなく、しっかりとドブネズミを駆除してもらえますよ。
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弊社加盟店のなかからすぐに駆けつけることができる業者をご紹介し、ネズミ駆除のプロがスピーディーにドブネズミを駆除いたします。
現地調査・お見積りは無料※で承っておりますので、初めての方も安心してご相談ください。
ドブネズミ駆除のご相談・ご依頼は24時間365日お電話にて受け付けております。
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ドブネズミは早めの駆除が肝心です。
ドブネズミが気になったらすぐにお電話ください。
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まとめ
ドブネズミの生態や特徴を以下にまとめました。
- ドブネズミの大きさは22〜26cmで家ネズミのなかでは最大
- 体が大きい割に耳が小さいのが特徴
- 泳ぎは得意でトイレの便器から侵入することもある
- 壁を登るのは苦手なため天井裏にいることはほぼない
- 湿気があるところを好む
- 性格は獰猛なため駆除する際は注意が必要
ドブネズミは家に住み着くとさまざまな被害が出ます。
ドブネズミを家の周りで見かけたときは、侵入を防ぐ対策をすぐにおこないましょう。
もしもすでにドブネズミが家に侵入している場合は、早めに駆除をおこなってください。
ドブネズミは繁殖力が高く、すぐに駆除をおこなわないとどんどん数が増えて、被害が拡大していく恐れがあります。
ドブネズミは捕獲器や殺鼠剤を使って自力で駆除が可能です。
しかし、自力駆除には限界もあります。
自力での駆除に不安を感じたら、いつでも弊社「ねずみ110番」へご相談ください。
加盟店のなかからネズミ駆除のプロをご紹介し、迅速に解決いたします。
お困りの際はいつでもお気軽にお電話ください。
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