南国の植物ハイビスカスは、温暖な地域に咲いているイメージがありますが、じつは日本でも春から秋までと長い期間見ることができます。また、そんなハイビスカスはガーデニング初心者にも育てやすいとされているため、昔から人気のある植物でもあるのです。
なお、非常に成長が活発な植物であることから、ハイビスカスは剪定手入れをおこなう必要があります。また、ハイビスカスは剪定を適切におこなうことで、花をより楽しむことができるのです。そこでこの記事では、そんなハイビスカスの剪定について詳しくご紹介していきます。
ハイビスカスの剪定方法・時期について
ハイビスカスを剪定するうえでは、適切な時期・方法でおこなうことが大切です。ハイビスカスに剪定を必要とする理由、また植物としての特徴とあわせて、しっかり確認しておきましょう。
ハイビスカスの種類と特徴
ハイビスカスは熱帯植物に分類され、品種は5,000種を超えるともいわれています。また、ハイビスカスは木の中では低い「低木」に属していますが、高さは3メートルまで成長するのです。
一般的に知られているハイビスカスはオールドタイプ、ハワイタイプ、コーラルタイプがあります。ハイビスカスを健康的に育てるためには必要な剪定は、どの種類でも方法が変わることはありません。
オールドタイプのハイビスカスは、広く流通しているため手に入りやすいものです。花の大きさは小ぶりで赤やピンク、淡い黄色の花が咲きます。暑さや寒さに強く、ガーデニング初心者でも育てやすいです。
ハワイタイプはハイビスカスの中でもっとも多い系統になります。ハワイ原種のハイビスカスと、大きくて20センチメートルもの花を咲かせるブッソウゲと呼ばれるハイビスカスを掛け合わせたもので、大きい花が咲くのが特徴です。赤やオレンジ、紫など鮮やかな色の花を咲かせます。
暑さや寒さには弱く、成長が遅いため流通量は少ないです。ハワイタイプはフリルのついた大きい花を咲かせるため、庭に生えていると華やかで豪華な印象になります。
コーラルタイプは原種のフウリンブッソウゲを改良したハイビスカスです。オールドタイプより小ぶりの花が咲き、切り込みが入ったフリル状の花びらが特徴的です。
また、垂れ下がったように花がつきます。寒さには弱いですが暑さには強いため、暑い夏場に育てるのがおすすめの花です。
剪定が必要な3つの理由
剪定とは、木の枝や葉を切ることで形を整えたり、風通しをよくしたりすることです。では、なぜハイビスカスには剪定が必要なのか、理由をみていきましょう。
剪定をおこなう1つめの理由は、害虫が住み着いたり、病気になったりすることを防止するためです。剪定をおこなうと見た目が良くなるだけではなく、樹木の成長促し栄養を蓄えることができます。このため抵抗力が強まり、樹木の健康を保つことができるのです。
枝や葉が伸びっぱなしになっていると、根から吸収した養分を枝先まで届けることができず、栄養不足になります。ハイビスカスを健康的に成長させるためにも、剪定は適度なタイミングでの剪定が必要です。
2つめの理由は、きれいなハイビスカスの花を咲かせるためです。ハイビスカスの剪定をおこなわないと、咲く花は小ぶりになってしまうのです。ハイビスカスは枝に「花芽」をつけることで花を咲かせます。
枝を自然にのばしておくとたくさんの花芽がついた状態になります。その結果全ての花芽に栄養が充分に行き届かなくなるのです。
本来の大きさより小ぶりな花が咲いたり、つぼみが開かず花が咲かなかったりする。大きくきれいな花を咲かせるためにも、剪定をおこない花芽の数を減らしましょう。
3つめの理由は、弱ったハイビスカスを元気にするためです。ハイビスカスは成長が活発です。とくに鉢植えで育てているハイビスカスはすぐに根がいっぱいになってしまうことがあります。
根が繁殖していっぱいになることを「根詰まり」といいます。根がつまると水を上手く吸収できなかったり、呼吸ができず根に多大なストレスをかけたりするため、ハイビスカスを弱らせてしまう原因になるのです。
根詰まりをおこしたら根の成長スペースがないため、植え替えをおこなってから剪定をしましょう。適度に剪定をしておけば、ハイビスカスが根詰まりをおこすことを防ぐことができます。
ハイビスカスの剪定時期と方法
ハイビスカスの剪定方法は2種類です。1つ目は「強剪定」といわれるもので、ハイビスカスの高さを2分の1~3分の1まで剪定します。
強剪定はハイビスカスの大きさを抑えることができるため、コンパクトに育てたい方や弱ったハイビスカスを元気にしたい方におすすめです。2つ目は「弱剪定」といわれるもので、成長期に育ってきた枝や枯れた枝だけを取り除きます。
ハイビスカスの剪定はいつでもやっていいわけではありません。剪定に適した時期があります。
強剪定はハイビスカスの花が咲き終わった10月~11月ごろに剪定をするのがおすすめです。寒さに弱いハイビスカスは夏を過ぎたころに強剪定をすることで、弱ったり枯れたりすることを防ぐことができます。
弱剪定は、ハイビスカスが生育期の成長を妨げないようにするのが目的です。そのため、枝や葉がぐんぐん成長することで株に日が当たらなかったり、蒸れて害虫がついたり、病気になったりすることを防ぎます。
弱剪定はハイビスカスの育成期に合わせた5月~10月の生育期におこなうのがおすすめです。ハイビスカスは温暖な気候に強い植物のイメージがありますが、蒸し暑さには弱いため風通しをよくして夏を乗り越えられるように整えましょう。
しかし、剪定をするうえで気をつけなければいけないことがあります。剪定で枝や葉を切りすぎてしまうと、その後の生育が悪くなり枯れてしまうことがあるのです。そのため、必ず葉が数枚残るように剪定してください。
また、剪定後数か月は花が咲かなくなります。そのため、生育期前か花が咲き終わったころに剪定をおこないましょう。ハイビスカスの種類によって花が咲く時期に差があるため、その点にも注意して剪定をおこなってください。
ハイビスカスの剪定なら、弊社におまかせ!
もし、剪定を自分でおこなうのは不安だと感じている方はプロに依頼してみてはいかがでしょうか?剪定110番であれば、剪定の経験や知識の豊富なスタッフを紹介しております。どんな木でも1本から依頼の相談をすることができるのでご気軽にご相談ください。
ハイビスカスの正しい育て方【植え替え・お手入れ・病気】
ハイビスカスはガーデニング初心者でも簡単に育てられますが、正しい育て方を知っていないと枯らしてしまうことがあります。
ハイビスカスを元気に長く育てるためにもきちんとお手入れの仕方を把握しておきましょう。では、ハイビスカスの正しい育て方を紹介していきます。
購入後は植え替えよう
鉢植えに入ったハイビスカスを購入した場合は、小さめの鉢に植えられていることが多いため、苗を買ってきたら大きめの鉢に植え替えましょう。
購入後だけでなく、ハイビスカスは根詰まり防止のためにも毎年植え替えをしなければならないので注意してください。とくに、生育がピークの5月~6月に植え替えをするのが最適です。
もし、植え替えをしないと成長力が低下するだけでなく、枯れやすくなります。
普段のお手入れ
ハイビスカスを育てるうえで大切なのが日頃のお手入れです。そこで、ハイビスカスの置き場所や水やり、肥料などの基本的なお手入れについて紹介していきましょう。
ハイビスカスは日当たりが良い場所を好みます。しかし、蒸し暑い夏場や、暑さに弱い品種は日陰に移すようにしましょう。反対に、冬場は日の当たりやすい暖かい場所で管理してください。
ハイビスカスは季節によって水やりの頻度が異なります。春と秋は土の表面が乾いたら水やりをおこなってください。夏は土の表面が乾きやすいため、朝と夕方の2回水やりをしましょう。
開花しているときはとくに水の吸収がよいため、たっぷり水をあげます。冬は、気温が5度になるとハイビスカスは休眠をするため、ほとんど水を与えなくて大丈夫です。
ハイビスカスに与える肥料は、化成肥料か骨粉入り発酵アブラカスがよいでしょう。春から秋の育成期に規定量よりやや多めに与えます。
これらの肥料は窒素やリン酸、カリウムを多く含んでおり、生育期に与えることで、新芽の成長を促すのです。もし、夏の暑さでハイビスカスが弱っている場合は、液体肥料に変更し固形の化成肥料や醗酵アブラカスは控えてください。
かかりやすい病気や害虫
ハイビスカスは季節ごとにかかりやすい病気や害虫があります。ハイビスカスが病気や害虫の被害に遭わないためにも、その種類を知っておきましょう。
ハイビスカスの病気にすす病があります。すす病は1年中発生し、葉の表面にすすのような黒いものが付着する病気です。この病気の原因はアブラムシやカイガラムシの排泄物に群がる菌です。
そのため、ハイビスカスにアブラムシやカイガラムシが付かないように月に数回殺虫剤を散布して予防すれば、すす病を防ぐことができます。
ハイビスカスの害虫の被害はワタアブラムシやハダニ、ハマキムシなどです。ワタアブラムシは4月~10月に発生します。ハイビスカスの新芽やつぼみに虫がついていたら、ワタアブラムシかもしれません。
見つけた場合は、ワタアブラムシに効果のあるアクタラやウララ、天敵などの薬剤を散布します。これらの薬剤はホームセンターで手に入れることができます。
ハダニは3月~9月に発生することが多いです。ハダニはハイビスカスの葉から汁を吸います。そのため葉が白くなり、見た目が悪くなるのです。
ハダニは乾燥しているところを好みますので、ホースなどで強めにハイビスカスへ水をまくと予防することができます。
ハマキムシは4月下旬~10月に発生します。ハマキムシは名前の通り、葉を糸でまきつけてその中で幼虫が暮らすのです。幼虫を見つけたら駆除しましょう。
剪定・植え替えはプロに相談してみよう!
ハイビスカスは比較的育てやすい植物であっても、剪定や植え替えをすべて自分でおこなうのは大変ですよね。そのようなときは、プロに相談することをおすすめします。剪定110番では、お客様のご要望に添って最適な業者を提案をさせていただきます。
また、剪定、植え替えのプロなら、迅速で丁寧に対応することができます。どのような種類でも1本から対応しておりますのでお気軽にご連絡ください。
ハイビスカスの剪定を業者に依頼!気になる費用は?
ハイビスカスは成長が旺盛なため育てやすいのですが、その反面適度に剪定や植え替えをおこなう必要があります。毎年育成期や育成期後になると剪定をおこなったり、植え替えをしたりと大変ですよね。
お仕事や家事でなかなか剪定をする時間がとれない、自分で剪定すると必要以上に切ってしまいそう、高い場所の剪定は自分ではできないなどさまざまな悩みをお持ちの方は剪定のプロである業者に相談してみてはいかがでしょうか。
しかし、ハイビスカスの剪定を業者に依頼するとなると費用は気になることでしょう。そこで、剪定にどれぐらい費用がかかるのか簡単に説明していきます。
剪定にかかる費用
業者によって剪定にかかる費用は異なります。ハイビスカスのような3メートルほどの低木だと1本あたり1,000円~5,000円が相場のようです。また、業者によっては木の剪定料だけでなく、人件費や交通費、枝の処理費が別途でかかることがあります。
お得にお手入れしてもらう2つの方法
なるべくお得に剪定をしてもらうための方法は2つあります。1つめは、複数の剪定業者から相見積りをとることです。
はじめから1つの業者に絞ってしまっては、その業者が剪定業者の中でも料金が高いのか安いのかわかりません。そのため複数の業者から見積りを取るようにし、料金を比較してみましょう。
2つめはサービスの内容をきっちり確認することです。サービスの内容をよく確認せず依頼したら、予想していたサービスが受けられなかったり、あとから追加料金を払うことになったりするおそれがあります。
複数社で見積りをとってサービスにはどのようなものがあるのかを比較し、どれぐらい追加料金がかかるのかまで確認しておくと希望に合った業者を見つけることができるでしょう。
剪定110番では、1本2,100円(税込)~剪定してくれる業者を紹介しています。相談や現地調査、見積もりは無料です。シンプルでわかりやすい明朗会計をおこなっておりますのでご安心ください。
24時間365日相談窓口が丁寧に対応しております。ぜひ、お気軽にご相談ください。