ハクチョウゲは枝が密集しており、生垣にするのに大変オススメの植物です。春にはかわいらしい花を咲かせるため、生垣から四季を感じることができます。しかし、生長して枝が伸びてきたら形を整える必要があります。刈り込み剪定という方法でキレイな形に剪定してみましょう。
ハクチョウゲの剪定は、花をキレイに咲かせるかどうかで剪定時期が異なります。誤った時期に剪定してしまうと翌年に花がつかないことがあるのです。このコラムではハクチョウゲの剪定方法から日ごろのお手入れ方法、短いといわれる寿命について解説しています。ぜひとも役立ててくださいね。
ハクチョウゲの剪定時期と方法
まず、この章ではハクチョウゲを剪定するのに適した時期と剪定の方法について詳しく紹介していきます。生垣にするとなると樹形が大切になりますので、慎重におこないましょう。
ハクチョウゲの剪定時期
ハクチョウゲは年に2回生長期が訪れます。1度目は春から7月ごろ、2度目は夏から10月ごろまでです。この生長期の期間内であれば、いつでも剪定をおこなうことができます。春のうちに剪定をしても秋ごろにはまた伸びてしまっていることがあるため、1度目の生長期が終わる7月ごろや2度目の生長期が終わる10月ごろに剪定をおこなうとキレイな樹形を保つことができますよ。
ハクチョウゲの花を楽しむなら?
ハクチョウゲが花を咲かせる時期は5~7月ごろです。白く小さい花をたくさん咲かせる姿は、とても可憐です。花を楽しみたい場合には、1度目の剪定は花の生長が終わる7月ごろにおこなうことをおすすめします。
また、花を咲かせる時期の直前に剪定してしまうと花芽を落としてしまうことになるため、花つきが悪くなってしまいます。花を楽しみたい場合には前年7月頃にしっかり剪定しておき、2度目の生長期では整える程度の剪定にしておきましょう。
ハクチョウゲは刈り込み剪定で形を整えよう!
ハクチョウゲに合う選定方法は刈り込み剪定です。剪定というと刈る枝を選ぶというイメージがありますが、刈り込み剪定では、刈る枝を選ばずに希望の樹形になるように整えます。弱っている細い枝や生長に邪魔な枝に関しては、幹から切り落としておくとよいでしょう。
ハクチョウゲをよりキレイな形に整えるには?
ハクチョウゲの剪定は樹形重視で、キレイに切ることが求められます。一般的にハクチョウゲは、病害虫に強く剪定で予防をする必要性が低いためです。キレイに剪定したいというときには、プロに任せることをおすすめします。プロであればハクチョウゲの剪定に関して豊富な知識と経験があるので、自分でおこなうより手際よく作業してくれます。もしも業者の依頼を考えているのなら、まずは相談をしてみましょう。
業者に依頼した際には、基本料金+作業費+出張費+必要なサービス(枝の処分費・使用した道具の費用など)という内訳となることが多いです。業者に依頼するときには、見積りをおこなってもらい費用を教えてもらうことが大切です。弊社では、相談に応じてお近くの専門の業者を派遣します。加盟店では見積りを無料でおこなっていますので、お気軽にご相談ください。
ハクチョウゲのお手入れ方法
ハクチョウゲを健康的に育てるためにお手入れの方法を紹介していきます。
ハクチョウゲの特徴
ハクチョウゲ(白丁花)は深い緑色の小さい葉によく映える白とピンクの可憐な花を咲かせることが特徴的な植物です。枝分かれしやすいことから目隠し効果が期待されるため、生垣として昔から使われてきました。フイリハクチョウゲのように葉に線が入っているなど模様のある種類も華やかな印象を与えるため、とても人気です。
ハクチョウゲは盆栽にも人気
幹が小さいままでも花も咲かせやすいため、盆栽として育てられることも多いです。植物の根を苔と土で包んだ苔玉でも育てることができるため、インテリアとしても、おしゃれに部屋に緑を飾ることができますよ。
ハクチョウゲの好む環境
ハクチョウゲは日当たりよく風通しのよい環境でよく育ちますが、1日数時間ほど日があたる環境である半日陰や、明るい日陰でも枯れることはありません。しかし、日当たりが悪いときには生育がうまくいかなくなり、新芽が出にくかったり花付きが悪くなったりすることがあります。花を楽しみたい場合には、日当たりの良いところに植えるようにしましょう。
水やりや肥料は必要?
ハクチョウゲは強い植物であるため、あまり肥料を必要ではありません。しかし、元気がないと感じたときや健康に育てたい場合は、冬の間に肥料を与える寒肥をおこなうことによって1年中健康に過ごすことができます。
ハクチョウゲは病害虫の被害が少ない
ハクチョウゲは病害虫に強いため被害の心配はありません。しかし、まれにアブラムシの大量発生などによって養分を吸い取られてしまうことがあるため、虫を見つけ次第に薬剤などを使い駆除するようにします。
ハクチョウゲの寿命は短い!早めに増やしておこう
ハクチョウゲは、ほかの樹木と比べて寿命が短いのです。しかし、挿し木などで増やすことによって長い間楽しむことができます。ここからは、ハクチョウゲの寿命と増やす方法についてご紹介します。ハクチョウゲの楽しみ方のひとつとして、ぜひ参考にしてみてください。
ハクチョウゲの寿命は10年といわれている
ハクチョウゲの寿命は樹木としても短く、約10年といわれています。寿命を迎えると葉と枝が枯れていってしまいます。木にも寿命があるため、永遠に楽しむことは難しいのですが、挿し木などによって子孫を作ることはできます。何度も挿し木で増やし、楽しむ方法も素敵なのではないでしょうか。
ハクチョウゲを挿し木で増やす方法
ハクチョウゲで挿し木をおこなう場合には、枝を5~10センチメートルに切り、2時間ほど水につけてから土に挿すと発根します。発根剤を切り口に塗っておくと、より発根しやすくなるためおすすめです。このときに使う枝は剪定のときに刈った枝も使えますよ。こまめに水やりをおこなうと、数週間から数カ月ほどで新芽が出てきます。
ハクチョウゲを株分けで増やす方法
ハクチョウゲの株分けをおこなうなら、春から秋にかけての季節がおすすめです。ハクチョウゲの根を掘り起こして、根を半分に分けます。このときに根を引きちぎらないように注意しましょう。根を分けたら新しい場所に植えて株分けは完了です。しっかり根が安定するまではこまめに水をやりましょう。
しかし、ハクチョウゲは根付きやすいため挿し木をおすすめします。剪定をおこなった際には枝を残して挿し木にしてみましょう。剪定を自分でおこなうのが不安という場合には、ぜひとも弊社にご相談ください。電話相談は年中無休で受け付けております。
まとめ
ハクチョウゲの剪定方法は刈り込み剪定が適切というのがわかりました。刈り込み剪定はしっかりおこなわないといびつな形になってしまうことがあります。キレイな樹形に整えたいですね。もしも自分では難しいと感じたときには業者に依頼することもおすすめです。
また、ハクチョウゲの寿命は10年と大変短いです。大切に育てながら、健康な枝は挿し木として新たに育てていきたいですね。しっかりお手入れをしてキレイなハクチョウゲを楽しみましょう。