マテバシイは、もともと沖縄や九州などの温暖な地域で栽培されていましたが、現在では日本の各地で公園に植えられていることもあり、見かけることも少なくない植物です。
育てやすいためによく栽培されていますが、放っておくと10メートルほどにも成長するため、適度に剪定が必要です。ただし、剪定のしすぎはかえって木が枯れる原因になります。
そこで、マテバシイの剪定とお手入れのポイントを解説します。また、マテバシイになるどんぐりがどのようなものか、その特徴や活用法もあわせてご紹介します。
マテバシイの剪定時期と方法
植物にはそれぞれ剪定に適した時期や方法があります。マテバシイの剪定は、いつどのようにおこなうのがよいのかをご紹介します。
マテバシイの剪定時期
マテバシイは放置すると大きく成長するため、剪定をおこなうことが重要なのです。しかし、1回の剪定で全体を深く切りすぎると木が枯れる原因になります。
マテバシイの剪定は、新芽の成長が落ち着く6~8月と、木自体の成長がゆるやかになる10~12月の年に2回おこなうのがおすすめです。というのも、とても発芽力が強いので、年に1回の剪定では大きくなりすぎてしまうのです。
マテバシイの剪定方法
マテバシイの剪定は、「間引き剪定」と呼ばれる、おもに通気性を確保するような剪定をおこないます。
間引き剪定は、太い枝にはあまり触れず、木の成長の妨げとなり、内部の枝が混み合う原因となる不要な枝をつけ根から切り落としましょう。太い枝から、真上に勢いよく伸びる徒長枝や、枝同士が絡みあっている絡み枝などが不要な枝にあたります。
10~12月の剪定は、花も実も終わっているため、多くの栄養は必要ありません。したがって、強剪定をおこなうのに適しているのですが、マテバシイの強剪定は切り方を誤ると木が枯れる原因になります。剪定をおこなうのが不安な方は業者に依頼したほうがよいかもしれません。
全体を切り戻すと枯れる原因に!
マテバシイの葉や花は、枝の先にしかつきません。そのため、深く剪定してしまうと、葉も花もなくなってしまいます。そして、寒さに強い木ではないので、寒い時期に深い剪定をおこなうと、新しく枝を伸ばす力が出ず木が弱ってしまい、最悪の場合そのまま枯れてしまうこともあります。
剪定時期に注意して、木全体を深く剪定することは避け、通気性をよくして全体のバランスを整えるような剪定をおこないましょう。
高く育ったマテバシイの剪定はプロに任せると安心
なかなか剪定をおこなうことができず、高く成長してしまったマテバシイは、自分でお手入れをするのが難しくなります。マテバシイが高くなりすぎてしまったら、プロに剪定を依頼しましょう。プロの剪定業者ならば、木が枯れないよう調整しながらの強剪定もおこなえるので安心です。
弊社にご相談いただければ、高い場所の剪定でも確実で丁寧におこなう業者をご紹介します。相談や費用の見積りは無料で受け付けておりますので、剪定でお困りの際はぜひ一度ご連絡ください。
マテバシイのお手入れ方法
マテバシイを育てるうえで、剪定以外に注意すべき点はどのようなことがあるのでしょうか。マテバシイの特徴や育て方のポイントをお伝えします。
マテバシイの特徴と植える目的
マテバシイは、日当たりと通気性のよい場所を好み、多少湿った土での栽培が適していますが、乾燥した土地でも育てることができるほど強くて丈夫な植物です。
乾燥や大気汚染、潮風などにも強く、防風・防火・防音効果が期待できます。そのため、学校や公園などに植えられることが多いのです。
水やりや肥料は必要?
植物の成長に欠かせない水ですが、マテバシイの場合は、根付いてから3週間以降は水やりの必要がありません。自然に降る雨だけで成長することができます。
肥料は2月と9月に与えます。2月には堆肥、9月には化成肥料を与えると成長を促し、実つきもよくなります。
注意したい病害虫
マテバシイは、基本的には病害虫に強いですが、うどんこ病が発生したり、カイガラムシやアブラムシの被害にあったりすることがあります。
うどんこ病は、葉や茎に白い粉のようなカビがあらわれる病気です。放置して被害が広がると、木が枯れることもあるので、はやめに殺菌剤をまくなどして対処しましょう。
カイガラムシやアブラムシは、樹液を吸って木の成長を妨げます。カイガラムシの幼虫とアブラムシは殺虫剤で駆除できますが、カイガラムシは成虫になると殺虫剤が効きにくくなるので、使わなくなった歯ブラシなどでこすって落としましょう。
害虫は、木が弱っていたり風とおしが悪くなったりすると寄りつきます。日ごろのお手入れを怠らないようにして害虫から木を守りましょう。
マテバシイは大きく育つ植物、でも放置はできない
マテバシイは乾燥や潮風にも強いため、あらゆる場所で育ちます。しかし、大きく成長する木なので、放っておくと剪定などの手入れが難しくなり、害虫が寄りつきやすくなります。
そうなる前に、弊社にご相談ください。マテバシイが管理しやすいよう、植物の特徴や育て方などに詳しい経験豊富な剪定業者を選び、ご紹介します。
マテバシイはどんぐりのなる木
マテバシイにはどんぐりがなります。どんぐりには種類があり、木によってどんぐりの形や大きさは異なります。
また、マテバシイのどんぐりは、食用にも木を増やすためにも使えます。それぞれの活用法についても詳しくご紹介します。
マテバシイのどんぐりはどんな形?
どんぐりがなる木はいくつかありますが、実の大きさや形が異なるのをご存じですか?マテバシイのどんぐりは、おもに縦長で先の少し尖った形をしています。
また、似たような実をつける木もありますが、葉の形や大きさで見分けることができます。マテバシイの葉はふちにギザギザなどのない形をしていて、サイズはやや大きめです。
マテバシイのどんぐりは食べることもできる
縄文時代貴重な食糧として食べられていたどんぐりの中でも、マテバシイのどんぐりは食べやすく、活用法としてレシピがあるほどです。
渋みの元であるタンニンを多く含む場合は、あく抜きをする必要があります。しかし、マテバシイのどんぐりにはタンニンが少なく、渋みがあまりないために、あく抜きをしなくても食べることができるからです。
実をすり潰したり砕いたりしてクッキーに混ぜたり、ミキサーで粉砕したものを焙煎してコーヒーを作ったりとさまざまな方法で活用されています。
どんぐりを植えれば増やすことも可能!
大きさを調整しながら育てられれば、防風や防音などの効果も期待できるため、マテバシイの木を増やそうと考える方もいるでしょう。
マテバシイはどんぐりを植えて増やすことができます。植えるどんぐりは、自然に落ちたものを湿った土に埋めるだけで大丈夫です。乾燥した実では発芽しにくいので、なるべく乾燥していない実を植えるようにしましょう。
マテバシイの木は大きく育つため、公園や町に植えれば緑の葉がしげり、夏には日陰にもなります。しかし、定期的な剪定を怠れば、虫が寄りつき、管理も行き届かなくなるおそれがあります。
管理が大変になる前に、プロに剪定を依頼しましょう。弊社では、日本全国の剪定業者から高い木の剪定に適した業者をご紹介します。剪定を依頼するか悩んでいる方は、見積りだけでもご対応可能です。まずはお気軽にご連絡ください。