ガーデニング用の花としても人気なハゴロモジャスミンは、成長速度が早いために月1回の剪定が必要になります。剪定をしないまま伸び放題にしていると、花つきが悪くなり、つるだけが増えてしまうからです。そのため、ハゴロモジャスミンの花をより楽しむなら、剪定をして新しい花が咲くようにうながしましょう。
また、ハゴロモジャスミンはつる性の植物なので、上へまっすぐ育つことが難しいです。そのため、支柱やフェンスなどに誘引させることで、理想の形を作る必要があります。誘引の方法次第で、自分好みの形に仕上がるので、チャレンジしてみましょう。このコラムでは、ハゴロモジャスミンの剪定方法と育て方についてご説明します。
ジャスミンの種類
ジャスミン茶というお茶があるように、ジャスミンはハーブとして利用できます。しかし、ジャスミンにはさまざまな種類があり、なかには観賞用のためハーブにできないものもあるのです。そのため、ジャスミンの種類や特徴を知ることで、自分の目的に合ったジャスミンを選びましょう。
ハゴロモジャスミン
ハゴロモジャスミンは、細かく白い花を咲かせます。花数がとても多く、美しい姿を楽しめることから、園芸用としておすすめです。誘引すると好みの形に仕上がるので、網やフェンスに絡ませることで花のカーテンにもできるでしょう。
茉莉花
茉莉花(まつりか)は、つぶらで丸い形の花を咲かせます。また、花や葉から強い香りを出すので、ハーブとしても利用できるのです。乾燥させてお茶に入れることで、ジャスミン茶として楽しめるでしょう。
スタージャスミン
スタージャスミンは、白い花から甘い香りを出すのが特徴です。そのため、庭いっぱいに植えると、花の見た目や香りを楽しめるでしょう。ただし、スタージャスミンは、お茶やハーブなどの口に入るものには使わないでください。スタージャスミンは、毒性のあるキョウチクトウの仲間に当たるため、有毒なのです。
以上のように、ハゴロモジャスミンやスタージャスミンは観賞用に向いているので、庭に植えて花の美しさを楽しむのがおすすめです。ハゴロモジャスミンの剪定をすることで美しい形に育つため、定期的に手入れをしましょう。
ハゴロモジャスミンの剪定方法
ハゴロモジャスミンは成長する力が強いため、月1回は剪定をおこなう必要があります。また、花をたくさんつけるためには、花が散ってからの剪定も欠かせません。そこで、以下ではハゴロモジャスミンの剪定時期と方法についてご説明します。
花後の剪定
ジャスミンの花は7月前後で散るため、7~9月前後にかけて花後の剪定をおこないます。花後のつるはもう花をつけないので、残しておくとつるだけが伸びてしまい、見た目が悪くなるのです。そのため、剪定をして新しい枝を育てるようにしましょう。
剪定するときは、つるを半分まで短く切ります。古いつるを短く切ることで、切り口のそばから新しいつるが育つようになるのです。新しいつるは花芽をつけるため、また花を咲かせるでしょう。
定期的な剪定も必要
ハゴロモジャスミンは成長するスピードが早いため、月に1回のペースで剪定をしましょう。放っておくと、つるが地面に根づいたり、ほかの植物に絡みついたりするのです。そのため、全体的に剪定をして、形を整えてください。
誘引方法
つる性植物であるハゴロモジャスミンは、上へまっすぐ伸びることができません。そのため、支柱やフェンスなどで誘引することで、きれいな形を作ります。ロープや網に絡ませてグリーンカーテンにしたり、支柱などに誘引して好きな形に仕上げたりしましょう。
ハゴロモジャスミンを誘引するときは、まず株の近くへ支柱やフェンスなどを設置します。設置が終わったら、つるを誘引先へ絡めてください。つるが外れないよう、ヒモなどで誘引先へ固定したら、そのまま育てましょう。
ハゴロモジャスミンの育て方
ハゴロモジャスミンの花つきをよくするには、より健康に育てることが大切です。とくに、花を育てるためのエネルギーを作るには、日光や水、肥料が必要になります。そのため、正しい時期と方法で手入れをしましょう。
好む環境
ハゴロモジャスミンは日光を好むので、日当たりのいい場所で育てましょう。室内でも育てることはできますが、日光が弱いと花つきが悪くなるので、窓の近くで育てるのがおすすめです。
水やり
庭植えにしている場合は、基本的に雨水で育つため、水やりは必要ありません。しかし、真夏は乾燥しやすいので、朝か夕方の気温が低い時間帯に水を与えましょう。昼に与えると水が温まるため、根を傷つけてしまうおそれがあるのです。
鉢植えの場合は、土が乾いてきたタイミングで水を与えてください。水の量は、鉢の受け皿にたまるくらいが目安です。
肥料
ハゴロモジャスミンには、12~2月前後と、6月前後に有機肥料を与えましょう。冬のうちは肥料の吸収がストップするため、春先になって栄養不足になりやすいのです。そのため、冬のうちに効き目のおそい有機肥料を使うことで、春に栄養を与えることができます。
また、6月前後も栄養が必要なので、肥料を与えておきましょう。ハゴロモジャスミンは花が散ると、すぐに次の開花に向けて準備をするため、エネルギーが必要なのです。
ただし、有機肥料は土に混ぜ、発酵させて使うため、準備に時間がかかります。そのため、早く肥料を与えたい場合は、同じく持続性の高い化成肥料で代用してください。
増やし方
ハゴロモジャスミンの剪定後は、切ったつるを挿し木にして繁殖させることができます。挿し木とは、つるを切って土にさすことで発根させ、新しい苗として育てる方法です。ハゴロモジャスミンは花つきがいいため、株数を増やせば庭いっぱいの白い花を楽しめるでしょう。そこで、以下ではハゴロモジャスミンの増やし方についてご説明します。
- 生えてから1年未満の若いつるを選ぶ
- 先端から3節目までの長さで切る
- 下半分の葉を取って水につける
- 40分前後まで水につけておく
- 鉢の中に赤玉土を用意する
- 水につけたつるを下半分まで土にさす
- 日陰で育てる
- 土が乾いたら水を与える
- 1か月前後で葉が出たら成功
ハゴロモジャスミンの挿し木をするときは、つるを斜めに切りましょう。斜めに切ることで水を吸う範囲が広くなり、発根しやすくなるのです。
しかし、ハゴロモジャスミンの株数が増えたら、そのぶん剪定が大変になるかもしれません。ハゴロモジャスミンは毎月剪定をおこなう必要がある植物なので、剪定する株数が多ければ多くなってしまうほど、作業の負担も大きくなるのです。
そのため、ハゴロモジャスミンの剪定が自分だけでは大変になってきたら、業者に依頼してみましょう。業者に任せることで、自力で剪定する労力や時間を省くことができるのです。また、プロの剪定技術によって美しい形に仕上げてもらうこともできるでしょう。
業者への依頼をお考えなら、私たち剪定110番へご連絡ください。剪定110番では、お近くの加盟店から業者を手配させていただくので、迅速な対応が可能なのです。剪定110番は年中無休で無料電話を受けつけておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
つる性植物であるハゴロモジャスミンは、成長するのが早いため、月1回のペースで剪定していく必要があります。剪定をするときは、つるを半分まで切り戻しましょう。古くなったつるを切ることで、脇から新しくつるを生やし、花をつけることができるのです。
ハゴロモジャスミンは花つきがよく、甘い香りがするため、元気に育てれば見た目や香りを楽しめるでしょう。ハゴロモジャスミンは日あたりのいい場所ほど花をたくさんつけるので、1日を通して日が当たる位置で育てるのがおすすめです。
しかし、多い頻度で剪定をしなければならないため、剪定作業を大変に感じるときがあるかもしれません。もし、ハゴロモジャスミンの剪定を大変に感じたら、業者に依頼をしてみましょう。業者に作業を任せることで、自力でやるよりも楽に剪定を終わらせることができるのです。理想どおりの美しい形にも、バッチリ仕上げてもらうことができます。