クジャクサボテンは、独特な形状の葉が特徴であるサボテン科の植物です。
サボテンでありながらも春から夏にかけて色鮮やかな花をつけるうえに、鉢植えで育てることもできるため、観葉植物として人気が高い品種でもあります。
この記事では、そんなクジャクサボテンの剪定方法や育て方についてご紹介していきます。
お手入れをしっかりして、クジャクサボテンの美しい花を楽しんでみてください。
クジャクサボテンの剪定方法
クジャクサボテンは放置していると、葉が伸び続けてしまいます。
葉が伸びすぎると重さで倒れてしまうため、見栄えが悪くなってしまうのです。
また、葉に栄養を吸われてしまい、花が上手く咲かなくなることもあります。
そのため、クジャクサボテンを楽しみたい場合は、必ず剪定をおこないましょう。
剪定の時期
生育期である5月~9月頃に葉が伸びてきたら、剪定をおこないましょう。
特に7月~9月頃は葉の成長が早いので、伸びすぎに気をつける必要があります。
また、5月~6月に咲いた花が枯れたら摘み取るようにしてください。
枯れた花をそのまま放っておくと病気の原因になってしまうこともあるので、日ごろから気を配っておきましょう。
剪定に必要な道具
クジャクサボテンの剪定をおこなう際は、必ずアルコール消毒や煮沸消毒した剪定ばさみを使っておこなってください。
未消毒のハサミで剪定をおこなってしまうと、葉の切り口から細菌が侵入してクジャクサボテンが弱ってしまうおそれがあります。
剪定の手順
剪定ばさみを使って葉の先端部分を切り落としていきましょう。
剪定をおこなう場合は、中型のクジャクサボテンなら葉の長さが60cm前後、大型のものなら1m前後を目安に剪定をおこなってください。
この長さを超えはじめると、葉が倒れ始めてしまいます。
また、このときに枯れ気味であったり、成長が遅かったりする葉を根元から取り除くとより花が咲きやすくなります。
クジャクサボテンの基本の育て方
クジャクサボテンはさまざまな色の美しい花を咲かせます。
しかし、育て方を間違えると葉ばかり大きくなり、花が咲かないということもあるようです。
そのため、花を楽しみたいという場合は、育て方に気をつけましょう。
クジャクサボテンを育てる環境
クジャクサボテンは日光を好みますが、もともと森の中で育つ植物であるため強い日差しが苦手です。
強い日差しが当たると葉焼けをおこして葉が枯れてしまうこともあるため、直射日光が当たらず、風通しのよい半日陰の場所で育てるのがベストです。
また、クジャクサボテンは寒さも苦手なので、冬は最低でも5℃前後の気温を保ちましょう。
適温を保つために、冬は室内に移動させることをおすすめします。
水やりのタイミングとやり方
クジャクサボテンは、土の湿度が高いと根腐れをおこしてしまうおそれがあります。
そのため、水のやりすぎには注意が必要です。
水をやる際は土を指で触り、乾いていることを確認してから水を与えるとよいです。
また、水がかかると傷んでしまうので、水やりは花やつぼみに注意しつつ水を根元にそそぐようにしておこないましょう。
休眠期中は水をあまり必要としないため、水をあげすぎないように注意をする必要があります。
クジャクサボテンの休眠期は基本的に冬ですが、気温が高すぎると夏場に休眠するケースもあるようです。
夏にも関わらず葉の成長が鈍い場合は休眠期に入っている可能性があるため、水やりの回数を抑えましょう。
肥料のやり方
クジャクサボテンは、肥料をあまり必要としない植物です。
そのため、花が咲いてから散るまでの5月~7月にかけて化成肥料を一度だけまくか、10日に一度のペースで薄めた液体肥料を与えるだけで十分です。
病害虫対策
クジャクサボテンはあまり病気にかかりませんが、ナメクジやカイガラムシなどの害虫に注意する必要があります。
葉などにキラキラ光る跡が付着している場合は、ナメクジが周囲に潜んでいる可能性が高いです。
ナメクジは新芽や花芽を食べてしまうため見つけ次第捕殺しましょう。
葉に白い塊がたくさんついている場合は、寄生しているカイガラムシである可能性が高いです。
カイガラムシはアブラムシなどと同じくカメムシ目の虫で、葉に寄生して養分を吸い取り、クジャクサボテンを枯らしてしまいます。
幼虫のうちは殺虫剤をまいて駆除しましょう。
しかし、成虫になると貝殻のような殻を被るため殺虫剤が効ききにくくなります。
そのため、成虫を駆除する際は歯ブラシなどで葉からこすり落としましょう。
植え替えのやり方
クジャクサボテンを鉢植えで育てる場合は、2年に一度のペースで植え替えをおこないましょう。
植え替えをおこなう際は、クジャクサボテンの株を引き抜きやすくするために、あらかじめ水やりを控えて土を乾燥させておくとよいです。
株を引き抜いたら伸びすぎた根を消毒したハサミで切り、鉢植えに植え替えて土を敷きましょう。
植え替えに使う土は、なるべく新しいものを利用することおすすめします。
古い土には雑菌や細菌が繁殖している場合があります。
また、水はけが悪くなりやすいので、古い土をそのまま再利用すると根腐れをおこしてしまいかねません。
クジャクサボテンの花や実の特徴と開花時期
クジャクサボテンといえば、5月~6月頃に咲く色鮮やかな花が魅力です。
さまざまな品種があり、品種毎に色の種類や香りが大きく異なってきます。
夏から秋の夜に香りの強い白い花を咲かせる月下美人も、クジャクサボテンの仲間です。
とてもきれいな花を咲かせるクジャクサボテンですが、花の寿命はとても短くわずか1日で枯れてしまいます。
その儚い様子からも「儚い美」という花言葉があるほどです。
しかし、クジャクサボテンは花だけでなく実を楽しむこともできます。
クジャクサボテンの実は食べることができ、ドラゴンフルーツのような味がするとされています。
また、月下美人などは花も食されているようです。
クジャクサボテンの花が咲かない理由
花が魅力的なクジャクサボテンですが、葉ばかり伸びて花が一向に咲く気配がないということがあります。
花が咲かない要因として考えられるのは以下のとおりです。
葉が成長しすぎている
葉の剪定をおこなわずに放置していると、葉は伸び続けてしまいます。
そうなると、葉に栄養を取られて花芽に栄養がいかなくなってしまうため、花が咲かなくなってしまいます。
葉が伸びてきたと感じたら剪定をおこないましょう。
水を与えすぎている
クジャクサボテンは、高い湿度を好みません。
そのため、水やりをしすぎると根腐れをおこして成長が止まってしまいます。
水やりをする際は、土が乾燥しているのを確認したうえでおこないましょう。
肥料を与えすぎている
クジャクサボテンは肥料をあまり必要としない植物です。
そのため、肥料を与えすぎると葉ばかり育って花がつかなくなってしまうことがあります。
肥料の種類毎に与える量や頻度が異なるので注意しましょう。
日光不足
クジャクサボテンは直射日光が苦手なため、日陰に鉢植えを置くという方もいるかもしれません。
しかし、日光が不足していると花を咲かすことができません。
直射日光の当たらない半日陰で育てるようにしましょう。
せっかく花を楽しむためにクジャクサボテンを育てたのに、葉ばかり大きく育って花が咲かないというのはよくあるケースです。
クジャクサボテンはただ育てるだけならそこまで手間はかかりませんが、花を楽しみたいという場合はしっかりとお手入れをする必要があります。
クジャクサボテンの花が咲かなくてお悩みの方は、一度プロに相談してみてはいかがでしょうか。
プロに相談すれば解決方法が見つかるかもしれません。
また、剪定が必要な場合はプロの手でおこなったほうが確実です。
「どのプロに依頼すればいいかわからない」という場合は、ぜひとも剪定110番にご相談してください。
剪定110番ではさまざまな業者をご紹介しているため、お客様に合った業者をご紹介できます。
無料の電話相談も受け付けているため、お困りの際は一度お電話ください。
まとめ
クジャクサボテンは5月~6月頃に、花をつけるサボテン科の植物です。
とてもきれいな花を咲かせますが、しっかりとお手入れをしないと葉ばかり伸びてしまい花が咲かなくなってしまいます。
伸びすぎた葉はしっかり剪定し、水や肥料のやりすぎには注意しましょう。
また、直射日光や寒さが苦手なため、春~秋は風通しのよい半日陰に、冬は室内で育てることをおすすめします。
花がなかなか咲かなくてお悩みの場合は、ぜひプロに相談してみてください。
プロの力を借りて、クジャクサボテンのきれいな花を楽しみましょう。