赤松は、4月~5月と11月~12月の年2回、それぞれ違う方法で剪定をおこないます。
4月~5月は「ミドリ摘み」という剪定をおこない、新芽を調整して自然な樹形を維持する必要があります。また、11月~12月は「もみ上げ」と「透かし剪定」という剪定をおこない、夏に伸びた枝葉を減らして全体の日当たりをよくする必要があるためです。
そのため、赤松を剪定するときは、時期に合わせた剪定方法を理解してから作業をおこなうようにしましょう。この記事では、赤松の剪定方法や育て方などについてご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
赤松の剪定方法
赤松は、放置していると30m近くにまで樹高が伸びる植物です。そのため、正しい剪定方法を理解して、樹形を整えてあげる必要があります。この項目では、赤松の剪定方法や時期などについてご紹介します。
剪定に必要な道具
赤松を剪定する前に、剪定に必要な道具を確認しておきましょう。赤松の剪定に必要な道具については、以下のとおりです。
- 軍手
- 剪定ばさみ
- のこぎり
- 脚立
枝葉や剪定で使用する刃物で手をケガしないために、軍手を装着してください。剪定ばさみは、基本的な剪定作業全般に使用し、のこぎりは剪定ばさみでは切ることができない、太い枝などを切る際に使用します。脚立は、高い場所の剪定をおこなう際に使用しましょう。これらの道具は、通販やホームセンターなどで購入することができます。
赤松の剪定時期
赤松の剪定は年2回おこない、それぞれの剪定に適した時期は、4月~5月と11月~12月です。4月~5月は、「ミドリ摘み」、11月~12月は「もみ上げ」と「透かし剪定」方法で剪定をします。それぞれの方法を、次にくわしく解説します。
ミドリ摘み
ミドリ摘みとは、不要な新芽を摘み取って量を調節し、自然な樹形になるように整える剪定方法です。赤松の新芽は1ヶ所から複数生えているため、放置するとさまざまな方向に間延びしてしまうおそれがあります。そのため、赤松の新芽が1ヶ所所で2~3本程度になるようにミドリ摘みで整えてあげましょう。
新芽の量が調整できたら、残した新芽を短く切って完了です。ミドリ摘みをおこなうときは、基本的に手で新芽を摘み取っていきます。しかし、手で摘み取るのが難しい新芽があった場合は、剪定ばさみで根元から切り落としましょう。
もみ上げと透かし剪定
もみ上げとは、手で古い葉をむしり取って枝全体に日が当たるように整える剪定方法です。赤松の葉は枝全体から生えているため、下枝になるほど日当たりが悪くなってしまうのです。赤松の葉が枝の先端部分に7~8枚程度残るようにして、ほかの葉はむしり取っておきましょう。
11月~12月の剪定では、このもみ上げに加えて「透かし剪定」もおこないます。透かし剪定とは、不要な枝を切り落して樹形を整えつつ、全体の風とおしや日当たりをよくする剪定方法です。赤松の場合、全体を確認しつつ混み合っている枝や枯れている枝などの、不要な枝を切り落していきましょう。
赤松の剪定が困難な場合
赤松の剪定は、高い位置での作業や全体の樹形を確認しながら整えていく技術が必要になるため、素人には難しくなっています。そのため、安全かつキレイに仕上げたいのであれば、業者に依頼するのがおすすめです。
業者であれば、樹高のある赤松であっても、熟練した技術でキレイに仕上げることができます。弊社にご連絡いただければ、赤松の剪定が可能な業者をご紹介いたします。
赤松の育て方
赤松を健康的に育てるためには、正しい育て方を理解しておくことが大切です。正しい育て方を理解しないまま赤松を育てると、弱って枯れてしまうおそれがあります。この項目では、赤松の育て方についてご紹介します。
育てる場所
赤松は潮風を苦手としていますが、それ以外とくに苦手としているものがないため、基本的に好きな場所で育てることが可能です。しっかりと最適な環境で育てたいという場合は、風とおしと日当たりのよい場所で育ててあげましょう。風とおしと日当たりのよい場所が見当たらない場合は、日陰などでも問題なく育てることができます。
肥料の与え方
赤松の肥料は、枝葉の数をどれくらい増やしたいかによって与え方が異なります。しっかりと枝葉を増やしたいという場合、3月~4月と11月~12月の2回に分けて、有機肥料や緩効性化成肥料を株元に与えてください。一方で、枝葉の数を少なめにしたいという場合は、同じ時期に規定量よりも少なめに肥料を与えるようにしましょう。
水やりの方法
赤松の水やりは、植え方によって異なります。鉢植えの場合、土の表面が乾燥したタイミングで、たっぷりと水を与えてください。地植えの場合は、雨水で充分足りるため、基本的に水やりをおこなう必要はありません。
育て方に迷ったときは
ここでご紹介したように、赤松を上手に育てるには日ごろのこまめなお手入れが重要です。そこまで手をかけていられないという方も多いことでしょう。そのような場合には、お手入れも含めて剪定業者に相談してみるのもひとつの方法です。
剪定業者であれば、赤松の状態を確認して適切なお手入れをおこなってくれるでしょう。赤松の特徴を熟知した業者であれば、今後の育て方についてのアドバイスももらうことができるかもしれません。弊社では赤松の植栽や剪定、施肥などに対応している業者をご紹介しておりますので、お気軽にご相談ください。
赤松で注意すべき病害虫
赤松に限らず植物を育てるうえで、注意しなければいけないのが病害虫です。病害虫の被害を受けた植物は、さまざまな悪影響を及ぼしてしまいます。そのため、育てる植物で注意すべき病害虫について理解しておくことが大切です。ここからは、赤松で注意すべき病害虫について見ていきましょう。
葉ふるい病
葉ふるい病とは、若い葉に黄色や淡褐色の病斑が現れる病気です。葉ふるい病に感染した植物は、葉全体が黄色や淡褐色の病斑に覆われて、枯れ落ちていってしまいます。そのため、葉ふるい病を発見したら感染箇所を駆除したうえで、専用の薬品を散布して対処するようにしましょう。
すす葉枯病
すす葉枯病とは、葉の先端部が赤褐色に変色する病気です。すす葉枯病に感染した植物は、葉の先端から半分程度まで赤褐色に変色していき、症状が進行すると灰褐色に変色したうえで枯れ落ちてしまいます。そのため、すす葉枯病を発見したら感染箇所を駆除したうえで、専用の薬品を散布して対処するようにしましょう。
マツケムシ
マツケムシとは、マツカレハと呼ばれる蛾の幼虫です。見た目の特徴としては、体長60mm前後で頭部が暗褐色・胴体が銀色や黄褐色で全体に黒い毛が生えています。マツケムシに寄生された植物は、葉が食害を受けて生長を阻害されたり、枯れたりしてしまうおそれがあります。そのため、マツケムシを発見したら専用の薬品を使って駆除するようにしましょう。
業者に依頼して対処してもらおう!
病害虫の対処は、専用の薬品などを使用することで、自分でも対処することができます。しかし、対応した薬品を持っていなかったり対処法がわからなかったりする病害虫の場合は、業者に依頼するのがおすすめです。
業者であれば、病害虫の種類に関わらず、的確に対処することができます。弊社にご連絡いただければ、赤松で注意すべき病害虫に対処可能な業者をご紹介いたします。また、「剪定もしてほしい」「休日しか予定が空いていない」などのご要望にもお応えいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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