どんぐりのなるアラカシの剪定は年に1~2回、時期と方法に気をつけておこないましょう。正しく剪定をおこなわないと、翌年に咲く花芽を落としてしまい実(どんぐり)を楽しむことができなくなってしまうからです。
当記事では、アラカシの剪定時期や方法について解説していきます。また、どんぐりを使ってアラカシを増やす方法についてもご紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。
アラカシの剪定時期や方法について解説
アラカシは樹高が約10m~20mほどにもなる常緑広葉樹です。生け垣や街路樹としても広く使われています。アラカシは生長が早いので、放置していると枝葉が生い茂ってきてしまい、樹形が崩れるので剪定をおこなっていきましょう。この章ではアラカシの剪定時期や方法について解説していきます。
剪定時期は初夏と秋
アラカシの剪定は、年に1~2回おこないましょう。剪定に最低な時期は6月~7月ごろと、11月~12月ごろです。とくに暖かく生長が落ち着く6月~7月は枝葉を強く刈り込んでも回復できますので、剪定をして樹形を整えておきましょう。
生長が早く枝が込み合っている場合はもう一度剪定をしますが、真夏や真冬に剪定をするとアラカシは弱ってしまいます。そのため、2回目の剪定は秋におこないます。
秋はこれから寒くなるので初夏ほど強くせず、不要な枝を取り除く軽めの剪定にしておきましょう。また、アラカシは8月ごろから花芽ができるので、秋の剪定では新しい芽を切らないように注意が必要です。新芽は、赤みがあるのが特徴です。
剪定方法は2種類ある
アラカシの剪定方法は刈り込みと枝抜きの2種類があります。基本的には刈り込みは初夏、枝抜きは秋におこなうとよいでしょう。
刈り込みは、刈り込みばさみを使って伸びすぎた枝を切りそろえていく方法です。アラカシは比較的剪定に強いので、表面を刈り込んで樹形を整えていきましょう。
枝抜きでは、内側の枝を減らしていきます。枝を減らすことで日当たりや風通しがよくなり、病気や害虫の予防にもなるのです。剪定ばさみを使って込み入った枝や葉や徒長枝を根元から切り落として取り除いていきましょう。徒長枝は、極端に勢いよく伸びた枝のことをいいます。徒長枝は樹形を崩すだけでなく、樹木の栄養分を奪ってしまうのです。
生け垣の剪定のしかた
生け垣の剪定のしかたについて解説していきます。
まず、刈り込みバサミでは切れない太い枝を切り落としておきましょう。
直径2cm程度の枝は剪定ばさみで、それよりも太い枝は剪定のこぎりで切ります。枝は切り口が生け垣の表面から見えなくなるところで切りましょう。
刈り込みばさみは両手で使いますが、片方の腕は脇を締めて固定し、もう片方の手を動かすようにするとブレずにまっすぐ切ることができます。
また、刈り込みばさみの刃にはわずかに角度がついています。側面を刈るときは刃の傾きが手前向き、上面を刈るときには奥向きになるように柄を持つと、作業がしやすいでしょう。
側面は下から上へと刈っていきます。木は上のほうの枝が伸びるのが早いので、下のほうは浅めに、上のほうは深めに刈り込むのがポイントです。上面を刈るときには生け垣の端から端へタコ糸などを張り、それを目安にして刈るときれいに平らに仕上げることができるでしょう。
さいごに飛び出した細かな枝を剪定ばさみで切り、全体を整えます。
剪定するときの注意点
アラカシの樹形を小さくしたいときは一気に小さくするのではなく、2年ほどかけて小さくしていくのがおすすめです。太い枝をバッサリと切り落とすと樹木への負担がかかってしまいます。少しずつ切って時間をかけて小さくするのがよいのです。
1年目には徒長枝などの不要枝を取り除きます。2年目に樹形をイメージしながら枝を短く切り詰めていきましょう。また、樹形を崩してしまう太い枝は切り落としていきます。ただし太い枝は途中で切ると枯れるおそれがあるので、根本近くから切るようにしてください。
アラカシの枝はかたくて太いので、力が必要になる場合もあります。また、アラカシは樹高が高い木です。そのため剪定をするときにはしごなど使って作業しなければいけない場合があり、ケガをするリスクがあります。自分で剪定するのが難しいときは業者に依頼してみるのもよいでしょう。
弊社では、アラカシの剪定に対応可能な業者のご紹介をおこなっております。お電話またはメールで24時間365日承っておりますので、お気軽にご相談ください。
アラカシの育て方
アラカシは比較的育てやすいといわれています。しかし健康に育てていくためには、適した環境や発生しやすい病気や害虫なども知っておきましょう。
育てる場所
日当たりがよく風通しのよい場所を好みます。また、水はけがよく栄養の豊富な土壌でよく育ちますので、赤玉土や腐葉土を混ぜた土で育てていきましょう。
水やり
地植えの場合は降雨だけでも大丈夫です。しかし、植え付けたばかりのときには水やりをしたほうがよいでしょう。また、鉢植えの場合は土が乾いたら水やりをおこなってください。
肥料
地植えの場合は、とくに必要ありません。与えるのであれば、2~3月に寒肥として油かすや骨粉など固形肥料を少量施すのがよいです。肥料の与えすぎは、根腐れをおこして枯れてしまう場合があるので注意しましょう。
病気・害虫
アラカシに発生しやすい病気や害虫を解説していきます。
うどんこ病
葉の表面に白っぽいカビが生える病気です。うどんこ病の発生しやすい時期は、5~6月、9~11月といわれています。うどんこ病を放置していると、光合成がうまくできなくなり、葉が枯れてしまうおそれがあります。予防対策として薬剤を散布したり、枝葉の整理をしたりするのが大切です。
テッポウムシ
テッポウムシはカミキリムシの幼虫で、幹のなかに入り込み食害する害虫です。テッポウムシの被害にあうと木は元気がなくなり、枯れることがあります。テッポウムシの被害があるかどうかは、アラカシの根元近くを確認してみましょう。もし侵入できるような穴があり、おがくずのようなフンがあればテッポウムシが発生している可能性があります。
アラカシの病気や害虫被害でお困りの際は、業者に相談してみてはいかがでしょうか。弊社では、アラカシの病気や害虫被害に対応が可能な業者の手配をおこなっております。ぜひ業者の力を借りて、アラカシを健康に育てていきましょう。
アラカシを増やす方法
アラカシは、10月~翌年の2月ごろまでどんぐりをつけますが、そのどんぐりを発芽させて育てることができます。どんぐりを植える場合は、庭植えではなく鉢植えがおすすめです。どんぐりは根をよく張るので、建物の土台を侵食するおそれがあるからです。
どんぐりは、木から落ちたばかりのものを使いましょう。拾ったどんぐりは皮をむいて水に浸けておきます。浮かんできたものは、虫に食われているか乾燥している可能性が高いです。そのため、水に沈んだどんぐりを使うとよいでしょう。
土は市販の培養土か、赤玉土と腐葉土を混ぜたものを用意してください。どんぐりを横にして土にまき、さらに2~3cmの土をかけます。発芽するまで土が乾燥しないように定期的に水やりをおこなってください。
アラカシの剪定や育て方に関してお困りの際は、業者に相談してみるのもおすすめです。弊社では、アラカシの剪定に対応ができる業者のご紹介をおこなっております。ご相談いただきましたら、お客様のお近くの業者をすばやく手配してまいります。
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