牡丹の剪定時期と方法|開花を毎年成功させるための栽培管理も紹介

牡丹の花

牡丹の花を毎年楽しむためには、適切な時期とやり方で牡丹の剪定をすることが重要になります。なぜなら、牡丹の花を咲かせるためには花に十分な栄養を届ける必要があり、剪定をすることで栄養を効率よく回すことができるからです。

そこでこの記事では、牡丹の剪定時期や方法について詳しく解説していきます。また、花を咲かせるための栽培管理方法や牡丹の増やし方についてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

牡丹の剪定をして毎年開花させよう!

牡丹の花を毎年楽しむためには、牡丹の剪定をしっかりとおこなうことが大切。ここで、剪定するうえで知っておきたい剪定時期や方法について解説します。

牡丹の剪定時期

牡丹の剪定時期
剪定方法ごとの牡丹の剪定時期
花がら摘み

5月

芽かき

4~6月

切り戻し
枝透かし
葉刈り

9~10月

牡丹の剪定時期は、上記のように剪定の種類によって異なります。牡丹の剪定は1年間におこなう回数と剪定の種類が多いので、間違えないようにしましょう。それぞれの牡丹の剪定のやり方については、次の項目で紹介していきます。

花がら摘みの方法とコツ

牡丹の開花時期は4月下旬~5月までとなっており、後半になるごとに咲き終わった牡丹の花がしおれていきます。そのしおれた花を放置すると、やがて牡丹の種が作られて多くの栄養素が奪われていくので注意が必要です。そのため花がら摘みによって牡丹の剪定をしておきましょう。花がら摘みは、花房の少し下の部分をカットするだけでできます。

芽かきの方法とコツ

芽かきとは、育てる必要のない新芽を取り除いていく剪定のことをいいます。4~6月ごろに新芽が生えて栄養分が使われていくため、芽かきをして余計な芽を摘み取っていきましょう。基本的には剪定バサミを用いて切り取りますが、新芽が小さいときは素手で取ることも可能です。

葉刈り・切り戻し・枝透かしの剪定のコツ

9~10月での牡丹の剪定では、「葉刈り・切り戻し・枝透かし」の3つをおこないます。それぞれの剪定のやり方やコツについて詳しく見ていきましょう。

葉刈り

葉刈りは名前のとおり、葉を刈り取る剪定方法のことです。葉の数を減らすことで、芽の生長をうながすことが可能です。「葉柄」という葉の根元あたりの部分を残すように葉をカットしていきましょう。また、先に葉刈りをしておくと、切り戻しや枝透かしがしやすくなります。

切り戻し、枝透かし

切り戻しは、枝の付け根付近の花芽を1~2つほど残して、そこから1cm先の部分を狙って切る方法です。また、枝透かしは不要な枝を付け根部分から切り取っていきます。枝透かしで切る枝は、牡丹の枝の状態を見ながら、風通しや日当たりの邪魔になっているものや枯れているものです。ほかにも、樹形を乱す枝も切っておくのがよいでしょう。

牡丹の剪定はやることが多いものの、作業自体はさほど難しいものではありません。そのため、牡丹の剪定を自力でおこなうこともできるでしょう。しかし、剪定のやりすぎは牡丹を弱らせてしまうので加減には注意が必要です。もし、剪定を失敗しないか不安であれば、知識と経験が豊富な剪定のプロにお任せしてみるのもよいでしょう。

ちなみに、弊社では経験と実績が豊富な牡丹の剪定が得意なプロの業者を紹介するサービスをおこなっています。24時間365日体制で受け付けをおこなっておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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キレイな牡丹育てるポイント

キレイな牡丹の花を毎年楽しみたいなら、牡丹の剪定だけでなく栽培管理についてもしっかりとおこなっていきましょう。ここで、押さえていきたい牡丹の栽培のポイントについて紹介していきます。

日当たりを考えて栽培場所を選ぶ

日当たりを考えて栽培場所を選ぶ

牡丹は日当たりと風通しのよい環境を好む植物ではありますが、日の当たりすぎには注意が必要。とくに西日(午後の日光)のような強い日当たりは、かえって牡丹の負担となるおそれがあります。そのため、午前中の光はよく当たるが、午後のときは日陰となる「半日陰」の環境が適しているといえるでしょう。

水やりは地面が乾いてから

牡丹の水やりは、庭植えか鉢植えかで方法が異なる点に注意しましょう。庭植えの場合は雨水のみで十分足りるケースが多いため、基本的に水やりの必要はありません。しかし、鉢植えの場合は水不足になりやすいため「鉢の土が乾いたタイミング」でたっぷり水をあたえるようにしてください。

また、水やりをおこなうときは、早朝~朝の気温が低めの時間帯に与えるのがポイント。この時間帯であれば、水やりをしても根の負担がかかりにくいのです。なお、土が乾燥しやすい夏の間は、庭植え・鉢植えどちらも乾燥のしすぎに気をつけつつ、水やり管理をしていきます。

適切な用土・肥料やりも重要

キレイな牡丹の花をつけるためには、質の高い用土と相性のよい肥料が必要です。用土は赤玉土と腐葉土を混ぜて作った「水はけ・水持ちのよい土」が最適。さらに、植え付けをおこなう1~2週間前に緩効性肥料を用土になじませておくとなおよいでしょう。

また、追肥をするときは以下のタイミングで緩効性肥料を与えていきます。肥料をしっかりと与えて、花を咲かせる準備をしていきましょう。

追肥のタイミング目安
  • 植え付けから1ヶ月後
  • 2~3月
  • 5~6月
  • 9~10月

病気や害虫の対策をしておく

牡丹に発生する病気や害虫は、発見と対処が遅れると牡丹が枯れる原因となるので十分な注意が必要です。なにかトラブルがあったときにすぐ発見と対処ができるように、以下の病気・害虫について知っておくとよいでしょう。

病気・害虫の例
灰色かび病

葉や花に斑点ができ、進行するとカビが発生し枯れる

うどんこ病

白い粉のようなカビが葉をおおうように発生

白絹病

牡丹の株元や近くの土に白い糸のような菌が集まる

カイガラムシ

丸い殻を持つ虫で、枝に取り付き養分を吸汁する

アオバハゴロモ

緑色の羽と体を持つ虫で、枝や葉の養分を吸汁する

これらの病気や害虫が発生したときは、被害に遭った葉を取り除いたり、害虫を捕獲したりするなどをして対策していきます。早期発見が被害を最小限に押さえるコツなので、牡丹の剪定や水やりのタイミングなどでついでに点検しておくとよいでしょう。

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牡丹を増やして花をもっと楽しむためには

牡丹の花をもっと楽しみたくて、さらに株の数を増やしたいという方もいらっしゃるでしょう。しかし牡丹は生長スピードがかなり遅い植物であり、種まきから開花まで5~10年は必要とします。そのため、種まきではなく苗を購入し、植え付けるのが牡丹の増やし方として一般的です。この章では、購入した牡丹の苗を植え付けて増やす方法について紹介します。

流通している苗は芍薬と接ぎ木したもの

流通している苗は芍薬と接ぎ木したもの

牡丹の苗はインターネットなどで簡単に購入することが可能です。なお流通している牡丹の苗は、種類が近い「芍薬」という花の根に牡丹の芽をつなぎ合わせた、接ぎ木苗となっています。芍薬を根とした接ぎ木苗は牡丹を1から育てるよりも生長が早い傾向にあるのです。

また、苗を購入するときのコツとしては、葉が大きくて元気がよいものを選ぶこと。あらかじめ良い苗を選んで購入しておくことで、枯れる心配が少なく安心して育てられるでしょう。

鉢植え・庭植えの植え付け手順

ここで、鉢植えと庭植えに分けてそれぞれの植え付けについてご紹介しましょう。牡丹の苗の植え付け時期は9~10月ごろとなっており、以下の手順にしたがって植え付けをしていきます。

鉢植え
  1. 10号以上の鉢を用意し、鉢底ネットと鉢底石を入れる
  2. 用土をある程度の高さまで入れる
  3. 接ぎ木部分が土から出るようにして植え付ける
庭植え
  1. 30~50cmほどの深さの穴を掘る
  2. 掘った土に腐葉土や元肥を混ぜて1~2週間置いておく
  3. 苗を穴に入れ、寝かせた土で埋めていく
  4. その後、10cmほどの土をかぶせる

植え付けをおこなったら、ここでご紹介した栽培方法を参考にしつつ、健康的に育ててみてください。もちろん、時期になったら牡丹の剪定も忘れずに行いましょう。もし忙しいなどの事情で剪定する時間がない、または面倒だと感じたら弊社へお気軽にご相談ください。弊社のサービスを利用することで、牡丹の剪定が得意な業者に依頼することが可能です。

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