当記事では、バイカウツギの剪定時期や方法について解説しています。またバイカウツギの栽培環境についてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
バイカウツギの剪定時期や方法を解説
バイカウツギは生長が早いので、放っておくと枝が伸びて樹形が崩れてきてしまいます。そのため、年に1回は剪定をして樹形を整えていくことが大切です、この章では、バイカウツギの剪定時期や方法について解説していきます。
剪定時期
バイカウツギの開花時期は6月~7月ごろですが、剪定は花後(花が咲き終わる時期)にできるだけ早くおこないましょう。
花が咲き終わると、すぐに花芽が作られ始めます。タイミングが遅れて花芽ができてから剪定をすると、花芽も一緒に切り落としてしまうおそれがあるのです。花芽は翌年の花の芽ですので、花芽を切り落とすと花が咲かなくなってしまいます。そのため、目安としては7月下旬ごろには剪定を済ませておくようにしましょう。
また、12月~3月の落葉期に剪定をおこなうこともあります。落葉樹であるバイカウツギは冬場は休眠している状態ですので、この時期は木にダメージを与えずに強い剪定ができるのです。
ただし、花後に伸びた枝に花芽が作られているので、強く剪定をすると翌年の花付きが悪くなります。大きくなりすぎた樹形を小さくまとめたい場合などに、1年だけ花を諦めてこの時期に強剪定をするのです。その場合は、花後の剪定はしなくてもよいでしょう。
剪定方法
花後の剪定は不要な枝を切り落とす軽めの剪定です。剪定をすることで風通しや日当たりをよくしていきます。以下のような枝があれば、根元から切り落としましょう。
- 徒長枝
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1本だけ勢いよく上に伸びた枝のことです。徒長枝は樹形を崩し、ほかの枝や花の栄養分を奪うので、取り除いておきます。
- 古い枝
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花は新しく伸びた枝につくので、古い枝を切り取っても大丈夫です。
- 混み合った枝
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ほかの枝に絡む枝や重なって伸びる枝、内側や下向きに伸びる枝などは風通しや日当たりを悪くします。
また12月~3月(落葉期)におこなう剪定ではこれに加え、伸びすぎた枝を短く切りつめます。すべての枝が同じ長さになるように枝分かれしている部分の付け根で枝を切り、全体のシルエットを整えましょう。
自分で剪定するのが不安という方は業者に依頼してみてはいかがでしょうか。業者に依頼するメリットは、きれいに仕上げてくれるといった点やゴミの処理もおこなってくれる点などがあります。弊社では、剪定に対応した業者のご紹介をおこなっております。剪定業者をお探しの際はぜひ弊社までお気軽にお問い合わせください。
挿し木で株を増やしてみよう
挿し木とは、株から茎や葉っぱなどを切り取り、土に挿して植物を増やす方法です。バイカウツギを増やしたいといった場合は挿し木に挑戦してみましょう。この章では、バイカウツギの挿し木方法について解説していきます。
挿し木は6~7月に剪定と同時におこなうのがおすすめです。なぜなら、剪定で切り取った枝を挿し穂として使うことができるからです。挿し穂は、その年に伸びた新しい枝を10cmほどの長さで切り取ったものを使いましょう。それでは挿し木の方法について解説していきます。
- 挿し穂を水に30分~1時間ほど漬けておきます。
- 挿し穂を土に挿します。土は、赤玉土または鹿沼土を使いましょう。
- 明るい日陰に置き、水やりをして発根するのを待ちます。
- 根付いたら、新しい鉢に植え替えましょう。
バイカウツギの栽培環境について
バイカウツギを育てていくためには、剪定だけでなく栽培する環境についても気を付けていきましょう。この章では、バイカウツギの栽培環境について解説していきます。
日当たり
花付きをよくするためには日当たりのよい場所で育てるのがよいです。しかし、乾燥に弱いバイカウツギは真夏の強い日差しや西日を嫌います。そのため、1日のうちに午前中だけ日が当たり、午後は日陰になる半日陰に置くのがよいでしょう。
用土
土質はあまり選びません。そのため市販の培養土を使うこともできます。地植えの場合は、腐葉土を多く含んだ水はけと水もちのよいバランスのとれた土を使うのがよいです。鉢植えの場合は、赤玉土・黒土・腐葉土を混ぜた土を使うとよいでしょう。
赤玉土は、火山灰からできた赤土を乾燥させた土のことをいいます。水はけや水もちや肥料もちがよいので、ガーデニングではよく使われる土のひとつです。また黒土は枯れ葉や火山灰などからできている土で、水もちと肥料のもちに優れています。しかし、水はけはよくないので赤玉土などと一緒に使うのがよいでしょう。
水やり
庭植えの場合、植え付け後の2週間ほどは水やりをしっかりおこなってください。その後は、乾燥や日照りが続くときのみ水やりをおこないましょう。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら水やりをおこないます。冬場、葉が落ちてからの水やりは控えめにしましょう。
肥料
肥料はほとんど必要ありませんが、与える場合は寒肥として、1月~2月に緩効性の化成肥料や有機肥料を株元に施しましょう。緩効性肥料はゆっくり効果があらわれるので、休眠期に適した肥料になります。
寒肥は花芽を増やしたり、健康に育てたりするために施します。開花で使ったエネルギーを補うために、寒肥と同じ肥料を花後にお礼肥として与えるのもよいです。
気を付けたい病気や害虫
バイカウツギには、アブラムシやカイガラムシといった害虫が発生することがあります。これらの害虫が発生すると樹液を吸い取られ、弱って枯れる原因になるのです。アブラムシが発生したら殺虫剤を使って退治しましょう。カイガラムシは歯ブラシを使って落とすことができます。
病気では、うどんこ病に気を付けましょう。うどんこ病は、葉にカビがついてうどん粉をまぶしたようになってしまう病気です。カビに覆われた部分は光合成ができなくなり、やがて枯れてしまうのです。うどん粉病にかかった葉はすぐに切り取っておきましょう。
カイガラムシやうどんこ病といった病害虫は、風通しの悪い環境で発生しやすくなります。そのため、剪定をして風通しをよくしておくことが大切です。
バイカウツギの害虫被害や病気でお困りの際は、弊社までご相談ください。弊社では、剪定だけでなく、庭木の消毒にも対応可能な業者をご紹介しております。ご相談は24時間365日受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。
バイカウツギのおもな種類について
バイカウツギには、海外で品種改良されたセイヨウウツギという種類があります。この章では、庭木として人気のあるセイヨウウツギについて2種類解説していきます。
ベルエトワール
ベルエトワールはセイヨウバイカウツギの仲間で、バイカウツギに比べて花つきがよいです。花の中心が赤色をしており、香りが強いのが特徴になります。
スノーベル
スノーベルは八重咲きで花つきがよいのが特徴です。八重咲きとは、花が重なって咲くことをいいます。スノーベルの樹形はコンパクトにまとまるので、狭いスペースでも育てることができます。
バイカウツギの剪定や栽培でお困りの際は、業者に相談してみてはいかがでしょうか。業者に相談すれば、剪定はもちろんお庭づくりの相談にも乗ってもらえます。庭木を長く健康に育てていきたいという方にはおすすめです。
弊社では、剪定やお庭の手入れに対応が可能な業者の手配をおこなっております。どんな業者を選んだらいいか迷ったときは、弊社までお気軽にご相談ください。お見積りは無料※となっております。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
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