キュウリの剪定をして元気に育てるポイントは、タイミングを見極めて適切に葉の数やつるを管理することです。
なぜなら質のよいキュウリの実を収穫するためには、株の生長に合わせて適切な枝や葉を切る剪定をして光合成しやすい環境にする必要があるからです。
具体的なキュウリの剪定をする時期や方法、収穫しやすい仕立てのコツ、病害虫対策までご紹介するのでぜひご覧くださいね。
本葉の数を目安にキュウリの剪定をして苗を生長させる
キュウリの剪定とは、風通しと日当たりをよくするためにおこなう散髪のようなものです。
風通しをよくすることで病害虫を防ぎ、日当たりをよくすることで栄養を作りやすくするのです。
キュウリの剪定をする具体的な時期と切るべき場所についてご紹介していきます。
ここでは、一般にホームセンターなどで売られている節なりタイプのキュウリを具体例に挙げてご紹介します。
節なりタイプのキュウリは各節に雌花をつけるので、節ごとに実ができる性質があり、比較的育てやすいといわれているのです。
本葉6枚目まではわき芽を取り除く
キュウリは種から発芽したのちに双葉が生え、それ以降は2枚ずつ本葉を生やしながら生長していきます。
中心にある親づると本葉のあいだの節からわき芽が出てきて子づるとなるのです。
同様に伸びていく子づると本葉のあいだの節からわき芽が出て孫づるになります。
こうして苗が大きく生長していくことで、多くの花を咲かせて実を実らせることができるのです。
キュウリの苗が小さいうちは、まずは親づるとなる主枝をまっすぐしっかり育てることが大切です。
本葉6枚目までの節についたわき芽が出てきても除去します。
これはわき芽かき、というキュウリの剪定方法の1つです。
わき芽かきをするのは、主枝と根がある程度育つまで栄養を株自体の生長に集中させるためです。
わき芽から子づるがのびて、その節に花を咲かせます。
しかし、株元に近い場所に花や実をつけると苗自体が弱ってしまうのです。
本葉7枚目(7節目)からは1節に葉が1~2枚
本葉が7枚目になるまで育ってきたら、わき芽から子づるを伸ばしていきます。
親づる以外にも子づるや孫づるに多く雌花をつけることで、収穫できる果実を増やすことができるのです。
わき芽から伸びた子づる1節に1~2枚の葉だけ残して、それ以上伸びないように子づるを摘心します。
摘心とは、先端にある生長点を切る剪定のことです。
摘心をすると子づるの生長は止まり、孫づるの発生が活発になります。
そして、伸びたつるの節のところに花がつきます。
基本的に孫づるは放置してかまいませんが、葉やつるが込み入ってくるようなら切り落として除去しましょう。
不要な花を摘花して生長に栄養を集中させる
節なりタイプのキュウリはそれぞれの節に連続して雌花を咲かせます。
小さなキュウリがついているのが雌花の目印です。
キュウリは雄花と雌花を咲かせますが、特に雄花の花粉を受粉させなくても雌花は実をつけることができます。
7~10節目くらいまでの雌花は摘花します。
摘花とは、優れた花や実などを優先して育てるために余分な花を摘む剪定の一種です。
この場合だと、苗本体の生長を優先するために摘花します。
キュウリの苗は花が咲くと葉や根を生長させることよりも実をつけることを優先しようとします。
そうすると、株全体の成長が遅くなり、結果としてつけられる花や実の量が少なくなるのです。
そこで、まずは葉や根の生長に栄養を回して株を十分に生長させるために、若いうちについた花を摘み取ってしまうのです。
もう少し苗が大きくなったときにも、同じ節や近い距離に雌花が複数咲くと栄養を奪い合うので、その場合も強そうなほうを残して摘花してください。
11節目からは1節に葉が2枚
キュウリの本葉が増えて11節目くらいまで伸びて大きくなったら、子づるの節に花を咲かせて、実をつけるためのキュウリの剪定をしていきましょう。
わき芽から伸びた子づる1節に葉を2枚だけ残してほかの葉を切り落とし、子づるを摘心します。
孫づるが込み合ってきたら先端をすっきりさせる程度に余分な葉やつるを切りましょう。
基本的にキュウリの剪定は、子づる、孫づるの節にひとつ花を咲かせて葉は2枚、つるはそれ以上伸びないように摘心、複数ある花は摘花します。
キュウリの剪定において、1つの節にひとつの花を咲かせて葉は2枚になる状態を増やしていくことが収穫を増やすための肝となる部分です。
25節目(目線の高さくらい)で主枝を摘心
キュウリの背丈が高くなり過ぎると、先端のほうまで栄養を届けることがむずかしくなります。
なぜなら、キュウリはもともと地這い植物だからです。
しかも、身長より高くなると管理もしにくくなるので、目線位の高さで主枝を摘心して縦方向の生長を止めましょう。
このように摘心や摘花を含めたキュウリの剪定をおこなっても、うまく花が咲かない・うまく育たないということもあります。
そのようなときは、剪定や造園の業者に依頼するのも方法の1つです。
たとえばキュウリの剪定をするのは初めてでうまくできるか不安、道具もないし何を買えばいいかよくわからないという方もいらっしゃるでしょう。
キュウリの剪定をお任せすることで、今後家庭菜園をする際の参考にするのはいかがでしょうか。
弊社ではキュウリの剪定が可能な経験豊富な剪定業者をご紹介しております。
どの業者に頼めばいいかわからないという方はぜひご利用ください。
ご相談のお電話は無料なので、まずは相談からという方でもお気軽にお電話ください。
家庭菜園で質のよいキュウリを収穫するには摘果と追肥がポイント
効率よく質のよいキュウリの実を収穫するためには、摘果や追肥をするのがおすすめです。
その方法をこれからご紹介します。
厳選して実を育てるには摘果する
摘果というのは、実が大きく育たないうちに取り除くことをいいます。
前の章で摘花をしてひとつの節にひとつの雌花を残すことで、栄養の奪い合いを防ぐということをお伝えしました。
同様に、近くにある実同士で栄養の奪い合いが起きないように摘果するのです。
特に野菜の場合は、花が咲いたらかならず実がつくというわけではないので、ゆとりをもって少なめに摘花して、実がついてから大きく元気に育ちそうな実を残して摘果するのがおすすめです。
「せっかくの実がもったいない」と思うかもしれませんが、雌花が咲いたあと、実が大きくなる前に枯れてしまったり水不足により曲がって育ったりする場合があります。
その原因は栄養不足です。
つまり、栄養不足で実が大きくなる前に枯れたり曲がったりするよりは、摘果して栄養を集中させたほうが確実に大きな実を収穫できるのです。
収穫期は2週間に1回ペースで追肥をする
実がなり始めると、栄養がたくさん使われて葉に負担がかかるので、追肥で栄養を補う必要があります。
つるが細くなったり伸びる勢いが衰えて巻き付きが弱くなったりしたら、追肥のサインです。
追肥用の肥料は、野菜用の化成肥料が使いやすいです。
これは園芸用品店などで購入できます。
肥料の取扱説明書を参考にして、1回目の追肥を株間にします。
その後も2週間に1回ペース程度で違う場所に追肥をするとよいでしょう。
たくさん肥料をあげるとたくさんの実が大きく育つと思われるかもしれません。
しかし、過度に肥料を与えると苗ばかりが育って、実が育たなかったり根が枯れたりするおそれがあるのです。
あくまで2週間に1回ペース程度は目安で、つるの様子を見ながら少しずつ与えていくことが大切です。
生長が早いので気をつけて収穫する
キュウリの実は生長が早く、しばらく見ない間に実がなっていたり、小さかった実が1日に3cm程度生長していたりといったこともあります。
最初のほうにできた実の1~3個は大きくなる前に摘果してあげたほうが苗の負担になりにくいでしょう。
実は開花してから3日くらいはゆるやかに大きくなり、5~7日くらいで20cmほどの食べるのに適した大きさになります。
あまり大きく育てると種ができておいしくないので、20~25cm程度を目安にこまめに収穫するのがおすすめです。
実が曲がってしまうのは水不足・日照不足
収穫期には次々とキュウリの実がなるので、摘果をしても近くに複数の実があると水不足や日照不足による栄養不足で曲がってしまうことがあります。
その場合はキュウリの状態を見て弱そうなものを摘果して苗の負担を減らしましょう。
水やりや日当たりに気をつけていても、キュウリの実が曲がったり変形したりすることもあります。
気をつけていてもキュウリの剪定や栽培に慣れていないと、剪定のタイミングがわかりにくく、どこを切ったらいいかわからないということがあるはずです。
そんなときは業者に相談するのがおすすめです。
キュウリの剪定において摘心・摘花・摘果などがわかりにくい場合は、収穫を楽しめるように経験豊富で知識のある業者にお任せするとよいでしょう。
剪定110番ではお客様のご要望にあわせて、キュウリの剪定や収穫に関しての知識が豊富な業者をご紹介することができます。
大切な収穫の瞬間を楽しむためにも、不安だったりわからなかったりすることは業者にお任せしてしまうのも得策です。
料金が心配という方はお見積りの相談からでも受け付けております。
ご相談は無料ですので安心してお電話ください。
キュウリの栽培法
キュウリの栽培をする際には、仕立てという作業が必要になります。
キュウリはつる性植物なのでつるを支柱やネットに撒きつけながら生長していくのです。
ここでは、仕立てから気をつけるべき病害虫までキュウリの栽培方法についてご紹介します。
キュウリの仕立てに必要な道具
仕立てとは、支柱やネットを使って、うまくつるを誘引して立体的に枝を整えることです。
キュウリの剪定により切るべきところを切り、子づる・孫づるを伸ばして仕立てをしていきます。
家庭菜園でキュウリを仕立てるために基本的に必要なものをお伝えします。
- プランター:畑がない場合に用意。1株につき直径30cm以上。できるだけ深さのあるもの
- 土:野菜用の土。園芸用品店などで相談して質のよいものを。通販でも購入可能
- 支柱:キュウリ専用のネット付きのもの、180cmくらいのもの
- ネット:支柱やプランターに合わせる
- ビニールひも:支柱を固定する
支柱の立て方
ここでは、代表的な支柱の立て方を3種類ご紹介します。
ベランダでの家庭菜園にも対応していますのでお好みのスタイルをお選びください。
キュウリ専用支柱ネットを使う
園芸用品店やホームセンターなどで、キュウリの栽培用として支柱とネットが一体になったものが販売されています。
プランターなどを購入してキュウリの栽培をしたい方は大きさをそろえて買うのもよいでしょう。
土に挿すだけなのでむずかしい手間もなく、簡単にキュウリの仕立てをおこなうことができます。
支柱を3本ピラミッド型にたてる
キュウリを栽培する面積が小さい場合は、苗の外回りに180cmほどの3本の支柱を立てて、上のほうを束ねるピラミッド型がおすすめです。
平面に支柱を組むよりは安定するうえ、1本の支柱にかかる負荷が少なくなります。
合掌式に両サイドに2本ずつをクロス、上に1本橋渡しする
合掌造りの建築物またはブランコをイメージしていただけるとわかりやすいでしょう。
180cmほどの支柱2本ずつをクロスして、横幅にあわせて支柱を1本橋渡しします。
立体的につるを這わせることができるため、たくさん収穫したい人におすすめです。
1日1回水やりをする
キュウリはたくさんの水分を必要とする植物なので、うまく育てるために水やりはとても大切です。
基本的に1日1回、日中をさけて水やりをします。
土のしめり具合を確認しながら梅雨どきは頻度を減らして、真夏には朝晩2回程度の水やりをするとよいでしょう。
野菜用の土に元肥として化成肥料を
キュウリは水はけがよい土を好みます。
用土はホームセンターなどで購入できる野菜用の土を用意するとよいでしょう。
元肥として化成肥料を土の表面から15cm~30cmくらいの深さに入れます。
生育のためにたくさんの水を必要とするキュウリは、その分肥料切れも起こしやすいです。
そのため、肥料はこまめに少しずつ施すのがポイントです。
肥料の説明書を参考にして、土に対して全必要量の半分を元肥、残りを分割して追肥として使うとよいでしょう。
苗の勢いが弱まったときに、追肥をおこなってください。
また、キュウリはウリ科なので、同じウリ科を栽培した土で栽培すると連作障害といってうまく育ちません。
同じ場所で栽培するには2~3年あけるか土を入れ替えて育ててください。
うどんこ病やアブラムシに注意
キュウリの剪定をして風通しをよくしていたとしても、発生しやすい病気には、以下のようなものがあります。
元気にキュウリを育てるためにも、こまめに観察して早めの対応をしてください。
- うどんこ病:葉に白い粉のようなものが付着する
- アブラムシ:排せつ物がウイルス発生の原因になる
- べと病:葉に黄色い斑点ができて枯れる
病気になって放っておくと、被害が広がってキュウリが枯れてしまうおそれもあります。
そうはいっても、虫が苦手だし病気の対処法はわからないという方もいらっしゃると思います。
そのような場合は、病害虫の予防や駆除を剪定業者や造園業者に依頼するのもよいかもしれません。
知識の豊富な業者なら適切な対処法を熟知しているので、安心して任せることができます。
どのような業者に依頼すればよいのかわからない場合は、ぜひ剪定110番にご相談ください。
料金が心配であっても、お見積り無料の業者をご紹介することもできます※。
ご相談は24時間受け付けておりますのでお気軽にお電話ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。