アボカドは生命力が強く、スーパーで買ったアボカドの種からでも簡単に栽培ができます。
しかし、手軽だと聞いて植えてみたものの、思ったより大きくなって管理に困っているという人も多いようです。
アボカドは、自然界では高さ20mにも達する高木です。
自宅で育てる場合、剪定をして大きさを調節しないと手に負えなくなります。
このコラムでは、アボカドの剪定方法と適切な栽培方法を解説します。
「大きくなりすぎてしまった」
「病気になってしまった」
「害虫が発生している」
上のようなトラブルがある場合は、プロに相談してみるのもおすすめです。
樹木の知識が豊富な剪定のプロはアボカドを小さくする剪定はもちろん、病気や害虫に対しても樹木の健康状態を観察し、的確なケアをしてくれます。
アボカドに詳しい業者であれば、育て方に関するアドバイスももらえるかもしれません。
アボカドの剪定方法
アボカドは葉が濃い緑色をしており形も美しいため、最近ではお部屋で観葉植物として育てる方も増えているようです。
さわやかな緑色でお部屋を彩ってくれるアボカドを、元気に育てたいですよね。
ご自分で育てるときにまず大切なことは、アボカドの剪定です。
きちんと剪定をしてあげることで、アボカドを病気や害虫から守り、元気に成長させることができるのです。
では、どのように剪定すれば元気なアボカドに育てられるのでしょうか?
それでは、アボカドの剪定方法について確認していきましょう。
アボカドは生命力が強く成長も早いため、うかうかしているとあっという間に枝や葉が伸びすぎてしまいます。
ちょうどいいなと思う高さに育ったら剪定をする必要があります。
30~40cmになったら摘心する
アボカドの苗木が30~40cmほどの高さに育ったら、摘心という作業を行います。
摘心とは、アボカドの頂点を摘み取ることです。
摘心をすることによって、幹が縦に伸びるのを抑えられます。
3~5月は剪定バサミで剪定する
3~5月頃には、成長しすぎて絡まりそうな枝や細い枝などを剪定バサミで切っていきましょう。
剪定をすることによって、幹へ日光が当たりやすくなります。
また、葉や枝の間の風通しがよくなるというメリットもあります。
風通しが悪いと病気や害虫がつきやすくなるので、アボカドが元気に育つのに剪定は不可欠なのです。
剪定後は、約1ヵ月で切り口の近くから新しい枝が生えてくるでしょう。
大きく育ったアボカドの剪定は業者に依頼する
育て始めてまだ小さいうちに摘心をしておけば、アボカドの管理はそれほど難しくはありません。
しかし、しばらく放置して自分では管理が難しいほど大きく育ってしまったアボカドを切り詰める剪定は大変です。
自分の背丈より大きなアボカドを剪定するには、はしごを使うなどして高所で作業をしなくてはいけないこともあります。
また、作業が大変なだけでなく、太い枝を大きく切られたことでアボカドが弱って枯れてしまうおそれもあります。
大きなアボカドを小さくしたい場合は、剪定のプロに相談してみましょう。
アボカドをはじめとして樹木の特性をよく理解しているプロなら、アボカドの健康を維持しつつ適度なサイズに切り詰める剪定が可能です。
剪定110番では、お近くの剪定業者をご紹介するサービスを提供しています。
さまざまな業者が加盟していますので、「アボカドに詳しい業者がいい」「育て方の相談にも乗ってほしい」など、ご要望があればなんでもお聞かせください。
年中無休の相談窓口で24時間ご相談を受け付けておりますので、ぜひお気軽にご連絡ください。
アボカドの育て方の豆知識
剪定した枝は挿し木にできる
アボカドの枝を剪定したら、切った枝を水につけておきましょう。
しばらくすると白いつぶつぶが枝にできてきます。
これが後に、アボカドの根になるものです。
1ヵ月ほど水につけた枝を土に植えます。
そして、よく水やりをすると次第に根を張りはじめます。
植え替えのポイント
アボカドの成長にともない、根を傷めないために大きい鉢に移し替える作業が必要になります。
5~6月頃に、アボカドより1~2回りほど大きい鉢に移し替えます。
植木鉢の置き場所は日がよくあたり、風通しのよい場所が適しています。
アボカドは2mほどの大きさに成長するため、室内で楽しむのであれば他の物の邪魔にならないスペースを確保しましょう。
種から育てる方法
苗木ではなくてもアボカドは植えられます。
スーパーに売られているアボカドを食べたあと、その種を植えることができます。
種植えは、以下のような手順で行います。
- アボカドの種をよく洗う
- 表面の薄皮には発芽を抑制する成分が含まれているので、これをはがす
- 種の2~3倍の大きさの鉢に鉢底石を敷き、ならべたら赤玉土を入れる
- 種のとがった方を上にし、種が土から半分くらい出るようにして土に植えていく
- 水やりを十分して、明るい室内で育てる
- 半年ほど経ち根が十分に育ったら、植木鉢に植え替える
アボカドを育てるうえでの注意点
生命力が強いアボカドですが、放っておくと病気にかかって枯れてしまうことがあります。
また、害虫に葉を食べられて弱ってしまうことも。
アボカドを育てるときには、病気や害虫から被害を受けて枯らさないように気をつけましょう。
注意すべき病気
アボカドの病気で気をつけなければならないものは炭そ病です。
炭そ病は植物の葉や枝、果実などに黒褐色の斑点ができる病気です。
炭そ病の原因はカビの一種なので、アボカドの枝葉が茂って風通りが悪くなっていると起こりやすいです。
斑点はだんだんと広がり、葉を枯らします。
病気の拡大を防ぐためには、病気になった葉を見つけたらすぐに切り落としましょう。
炭そ病の怖いところは、効果的な治療法がないことです。
この病気の対策は、予防をするしかありません。
枝が伸びてきたなと思ったら、こまめに剪定を行うことが大切です。
注意すべき害虫
アボカドに寄生する害虫としては、主に以下の種類があげられます。
カイガラムシ
カイガラムシは果樹などの茎や葉に寄生し、栄養を吸って植物を弱らせます。
葉の裏側や陰になっている枝など、 暗くて風通しの悪い場所に発生しやすいです。
成虫になると薬剤が効かなくなるので、幼虫のうちに駆除する必要があります。
また、剪定で風通しや日当たりを確保することが予防になります。
ハダニ
ハダニはクモの仲間で、糸を引きながら風に乗って移動し、植物の葉を食べます。
寄生されると植物は弱ってしまいます。
ハダニはさまざまな植物の葉に寄生するので、被害が拡大しやすい傾向にあります。
ハダニは水が苦手で薬剤も効きやすいので、水やりや薬剤の投与を定期的に行うと効果的です。
イモムシ
イモムシも植物の葉を食べてしまうので、早めに薬剤をかけて駆除しましょう。
枝の密集部分に発生しやすいので、こまめに剪定をして予防することが大切です。
このように、アボカドを病気や害虫の被害から守るためには定期的な剪定が重要です。
適切な時期に剪定をすることで、 アボカドの生育に最適な環境が整い、元気に成長させることができるのです。
「剪定のやり方がわからない」「すでに病気や害虫が発生している」という場合は、プロの手を借りましょう。
プロはアボカドの健康状態や栽培されている環境を確認し、最適な剪定方法を見極めることができます。
適切なケアをすれば、アボカドを病気や害虫の被害から回復させられる可能性もあるのです。
「どこに頼めばいいのかわからない」というときは、ぜひ剪定110番にご相談ください。
状況やご要望を聞かせていただけば、 対応ができる最適な業者を厳選してご紹介します。
アボカドが枯れてしまう原因
アボカドが枯れてしまう原因として考えられるのは、以下のようなものがあります。
- 種の洗浄不足
-
アボカドを種から育てる場合、まず十分に水洗いをしなければなりません。
アボカドの種には脂質がついているため、脂質が水を腐らせて発芽した後のアボカドを枯らしてしまうからです。 - 水やり
-
アボカドの水やりは2~3日おき程度で大丈夫です。
毎日のように水を与えると根が腐ってしまいます。
土の表面が乾いたときに、水やりをする程度でいいでしょう。 - 傷み
-
アボカドは、細く傷みやすい根を持った植物です。
植木鉢から植え替えをした際に根を傷めてしまうと、致命的なダメージになります。
枯れるときは下の葉から枯れていきますが、上の葉が枯れてしまうともはや回復は難しいでしょう。植え替えの際は、根の周りの土がついたまま植え替えるようにして、根を守ることが大事です。
- 温度変化
-
アボカドはメキシコ原産の植物で、日本のように四季の変化のある土地で育った植物ではありません。
アボカドには、15~33℃程度の気温が適しています。
寒い時期は植木鉢を日の当たる場所に移動したり、温度計を取りつけるなどして温度調節をしっかりおこなうことが、アボカドを枯らさないコツです。
アボカドを元気に育てるためのポイント
最後に、元気なアボカドを育てるためのポイントを、成長する過程ごとにまとめてみました。
アボカドの種をよく洗ったら、すぐに植えることが肝心です。
なぜならアボカドの種は乾燥と寒さに弱いので、温度や湿度が低くなると発芽しなくなってしまうからです。
発芽して半年ほど過ぎたら、苗の1~2回りほど大きな植木鉢に植え替えましょう。
根についた土はそのままにして、根が傷まないように注意を払って植え替えることが大切です。
1~2年に1度、1回りほど大きめの植木鉢に植え替えると、根詰まりによる枯れを防げます。
アボカドは寒さに弱いので、小さいうちは植木鉢で育て、寒い時期は日当たりの良い場所へ移動してあげます。
アボカドの成長が進み、根が植木鉢の下から出てきます。
また水やりのときに根詰まりして水の吸収が悪くなることもあります。
そのようなときはアボカドを地面に植えてあげましょう。
日当たりと風通しがよい場所に、1~2回りほど大きい穴を作ってアボカドを埋めます。
根が傷むと枯れる原因になりますので、植え替えの際は根についた土をそのまま触らずに植えるようにしてください。
枝や葉が重なるほど成長してきたら、病気や害虫から守るために3~5月にはアボカドの剪定をしてあげましょう。
適切に剪定することで風通しがよくなり、元気にアボカドが育っていくでしょう。
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