「ユーカリはいつ剪定すればいいの?」
「ユーカリ剪定はどこをどう切るの?」
ユーカリは3〜5月と9〜10月の年2回剪定しましょう。
真夏や冬の剪定は木に大きな負担がかかり、枯れてしまうこともあるからです。
春の剪定では樹形を整え、秋の剪定では夏に伸びた枝葉を切ってすっきりさせましょう!
当記事では、ユーカリ剪定の時期や方法などの基礎知識を、初めて剪定に挑戦する方にもわかりやすく解説します。
具体的には以下のポイントをお伝えします。
- ユーカリの剪定は「透かし剪定」と「摘心」
- 鉢植えのユーカリは2〜3年に1度植え替えを!
- ひょろひょろ、葉の変色などの解決方法
当記事を読めば、誰でも失敗なくユーカリを剪定できます。
正しい時期と方法を知り、ユーカリを元気に育てましょう。
ユーカリの剪定に適した時期は春と秋
ユーカリの剪定時期は春(3〜5月頃)と秋(9〜10月頃)です。
生長スピードが速いユーカリは、放っておくと枝が伸びて葉が密集します。
そのままだと日光があたらない箇所があったり風通しが悪くなったりしてしまい、蒸れや害虫が発生する原因になります。
そうならないために、適した時期に剪定をおこないましょう。
春と秋におこなう剪定内容は次のとおりです。
- 春の剪定(3~5月)
-
暖かくなる春以降は、ユーカリがどんどん生長する時期です
新芽が芽吹き始める3〜5月の間に、枝先にある新芽を摘み取る「摘芯」をしましょう。 - 秋の剪定(9~10月)
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秋の剪定では、夏に伸びた枝葉を切ってすっきりさせる「透かし剪定」をしましょう。
「摘芯」と「透かし剪定」の詳しい手順は次章で解説するので、このまま読み進めてください。
ユーカリの剪定方法は「摘心」と「透かし剪定」
先ほど触れたとおり、ユーカリの剪定では「摘心」と「透かし剪定」をします。
まずは「摘芯」のやり方とコツを解説します。
摘芯(てきしん)
摘心は枝先についた新芽を取り除く作業です。
ポイントは葉のすぐ上(下図の赤点線)で切ることです。
切った箇所から両側に脇芽が伸び、横に広がったきれいな樹形になります。
また、新芽を摘み取ることで木が上へ伸びすぎるのを防げるので、木をコンパクトに育てたい方もこまめに摘芯しておきましょう。
透かし剪定
透かし剪定は、密集したり伸びすぎたりした枝を付け根から切り、バランスを調整する剪定方法です。
透かし剪定で切るのは以下のような枝です。
これらの枝を切ることで、日当たりや風通しがよくなり、病害虫の発生も防げます。
- 枯れた枝
- 長く伸びた枝
- 重なり合っている枝
剪定するときは枝の途中ではなく、葉や主幹(真ん中の太い幹)の付け根から剪定しましょう。
また、細い枝が密集している箇所は間引くように剪定しましょう。
剪定後の姿をイメージしながら少しずつ切り落とすのがポイントです。
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病気や枯れることを防ぐためにも剪定は必要です
剪定は病気や枯れを防ぐ意味でも大切な作業です。
生長スピードが速いユーカリは、放置するとあっという間に葉や枝が伸び放題になります。
そうなると風通しや日当たりが悪くなり、病害虫が発生しやすくなって、最終的に枯れてしまうことがあります。
ユーカリに発生しやすい病気には、葉が白くなるうどん粉病などがあります。
うどん粉病にかかった葉のイメージ
また、ユーカリは生長しても根が浅いため、枝が伸びて葉が多くなるとバランスが崩れて倒れやすくなります。
なるべくこまめに剪定し、全体のバランスが整った状態にしておきましょう。
ユーカリを育てるコツは好む環境を理解すること
ユーカリを元気に育てるために、どんな環境を好むのかも知っておきましょう。
- 日当たりと風通しのよい場所
- 乾燥した場所
では、育て方のポイントを詳しく解説していきます。
基本的な育て方|地植えと鉢植え それぞれのポイント
ユーカリの基本的な育て方と、地植えと鉢植えそれぞれのポイントを解説します。
水やり
ユーカリは乾燥に強い植物なので、頻繁に水やりをしなくても大丈夫です。
むしろ水を与えすぎると根が腐って枯れてしまうことがあるので注意してください。
鉢植えと地植えのポイントは次のとおりです。
- 鉢植え
-
地植えよりも根が浅いため、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をあたえましょう。
ただ、梅雨時期や冬は水が乾きにくいので、2〜3日おきくらいでOKです。 - 地植え
-
しっかりと根付いたら水やりは不要です。
ただし、植え付け1年目で根が広がっていない場合や、真夏に乾燥が続いた場合は、様子を見て水やりしましょう。
夏場に水やりする際は早朝か夕方頃におこないましょう。
日中気温が上昇して水温が高くなると蒸されて根腐れをおこしやすいからです。
場所
鉢植えの場合はベランダや窓辺など、風通しがよく日光を受けやすい場所で育てましょう。
ただ、ユーカリは暑さや乾燥に強い反面、湿度が高い場所や暗い場所では元気に育ちません。
冬に窓際に結露がたまる場合は、窓辺から少し遠ざけるなど環境にあわせて場所を変えましょう。
地植えの場合も、できるだけ広く日当たりのよい場所を選んでください。
土壌・肥料
ユーカリは水はけのよい土壌を好むので、地植えする場合はそのような土壌を選びましょう。
鉢植えの場合は市販されている園芸用の培養土で問題ありません。
肥料に関しては、もともと丈夫で元気な品種なので、植え付けのときに肥料を与えておけばその後の施肥はあまり必要ありません。
その他
ユーカリの根は浅いため、生長して大きくなるまでは主幹が折れやすいです。
しっかり生長するまでは支柱を立てて麻紐で結んでおきましょう。
大きく生長してきたら植え替えをしよう
鉢植えでユーカリを育てている場合は、1~2年に1度くらいを目安に大きな鉢植えに植え替えましょう。
小さな鉢のままで育てていると、根詰まりをおこして生育不良を起こすからです。
植え替えは真夏と真冬を避けた3〜5月ごろまたは9〜10月ごろがよいです。
植え替えで用意するものと手順は次のとおりです。
- ひとまわり大きい鉢植え
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- 培養土(観葉植物用がおすすめ)
- 緩効性肥料
- スコップ
- 鉢から取り出し詰まった根を軽くほぐす
- 鉢に鉢底ネットと石を敷く
- ユーカリの木を移す
- 培養土を被せる
※鉢の上面から2~3cm下くらいまで入れる - ゆっくり効く緩効性肥料を撒く
- 鉢底からあふれるくらいたっぷり水やりする
手順をまとめた動画もご覧ください。
挿し木で増やしてユーカリをもっと楽しもう
ユーカリは剪定した枝を土に挿す「挿し木」をおこなうことで増やせます。
以下に挿し木の手順をまとめたのでご覧ください。
- 剪定した枝の中からその年に伸びた新しい枝を選び、10〜15cmほどに切る
余分な葉がついていると水分が蒸発しやすいため、2~3枚だけ残し、大きな葉や枝の下のほうの葉はすべて切り落とします。 - 枝の切り口を斜めになるように切り、2~3時間ほど水に浸ける
- 挿し木用の土を湿らせ、水につけておいた枝を挿す
- 根付くまでは、土が乾燥しないようにこまめに水やりをします。
根付いてきたら大きめの鉢に植え替えましょう。
ユーカリは根が浅く風などで折れやすいため、主幹が生長するまでは支柱を立てて麻紐で結んでおくと安心です。
手順をまとめた動画も合わせて参考にしてください。
ユーカリを育てるときのよくあるお悩み
ここからは、ユーカリを育てていると出てくるお悩みの原因と解決法をご紹介します。
お困りの方はぜひ参考にしてください。
葉っぱが枯れた!?原因は……
ユーカリの葉が枯れる原因としてよくあるのは、根腐れや根詰まりです。
根腐れや根詰まりが起こらないようにするためには、ユーカリの生育にあわせた環境づくりが大切です。
根腐れは水を与えすぎて根が腐って枯れてしまうことです。
心当たりがある場合は水やりの頻度を見直してみましょう。
根詰まりは、生長した木を小さな鉢植えで育てている場合に起こります。
鉢が窮屈になって根が伸ばせず、根から十分な水分や栄養を取りこむことができずに枯れてしまいます。
先ほど触れたように、1〜2年に1度大きな鉢に植え替えましょう。
ユーカリがひょろひょろ…太くしたい!
ユーカリは背が高くなると幹も太くなりますが、小さいときは幹も細くひょろひょろした姿です。
植えてすぐは根がしっかり張っていないので、栄養を十分に吸収できていないことや日光が足りていないおそれもあります。
幹が太く安定するまでは以下の方法も取り入れながら育てましょう。
- 十分に日光があたるよう摘心や剪定をおこなう
- 地植えの場合は、できるだけ広く日当たりのよい場所を選ぶ
- 根をしっかり張ることができるよう大きめのサイズの鉢に植え替える
- 主幹が太くなるまでは幹に沿って支柱を立てる
- 肥料をあたえる
一人で悩まないで!失敗する前にプロの技に頼ろう
ユーカリは丈夫で育てやすい植物ですが、間違った方法でお手入れしてしまうと枯れてしまいます。
日本の夏は多湿なため、乾燥した環境を好むユーカリには苦手な環境なのです。
「うまく幹が太くならないな……」
「コンパクトな形に整えたいけど失敗しそう」
など、ユーカリの剪定や育て方に悩んでいる方は、剪定業者に相談してみましょう。
業者探しは当サイト「剪定110番」をご利用ください。
全国に加盟店があるので、あなたにぴったりの業者が見つかります。
ご相談は無料なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
ユーカリの剪定・費用相場と業者の選び方
ユーカリ剪定の費用相場は、本数や木の高さによって変わります。
弊社加盟店の実績から算出した木の高さごとの剪定単価の相場は次のとおりです。
特に地植えのユーカリはとても大きく育つので、場合によっては高所作業車の費用などがかかり、費用が想定以上に高くなることもあります。
まずはしっかりと見積りをとり、内訳や作業工程を確認しておくことが大切です。
庭木の剪定費用の内訳や決まり方は「庭木(植木)の剪定費用の相場」をご覧ください。
複数の業者を比較して信頼できる業者を選ぼう
業者に剪定を依頼するときは、複数の業者に見積りをお願いして費用や作業内容を見比べてみましょう。
複数社を比較することで、無駄な工程がないか、適正価格かどうかを見極めることができ、より自分に合った業者を見つけることができます。
ただ、注意したいポイントは費用だけではありません。
以下に信頼できる業者の特徴をまとめたのでご覧ください。
- 対応が早い
- 悩みを相談しやすい
- 見積りが明確でわかりやすい
- 知識が豊富で実績もある
当サイト「剪定110番」加盟店は、無料現地調査や見積り※をおこなっています。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積もりに費用をいただく場合がございます。
「とりあえず費用の相談だけしたい」
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