沈丁花は華やかな見た目だけでなく、キンモクセイのようないい香りを放つ特徴があります。その沈丁花の香りは香水になるほど人気のあるものです。そんな沈丁花をお庭で育てて、華やかな雰囲気にしたり、香りを楽しんだりしたいという方もいるでしょう。
沈丁花を育てていくうえで欠かせないのが、剪定です。剪定をすることで、美しい見た目を保つだけでなく、風通しがよくなることで健康的に育てることができます。ここでは、沈丁花の剪定時期や剪定の方法、基本的なお手入れの仕方を紹介していきます。
可愛らしさと魅力的な香りをもつ沈丁花
沈丁花は1年中葉をつけている常緑樹の仲間で、1メートル~1.5メートルほどの高さに成長する低木です。また、沈丁花は暖地性の植物ですが、マイナス5度までの寒さに耐えることができます。
沈丁花最大の特徴といえば、肉厚な花から香る匂いです。クチナシやキンモクセイに並ぶ香木で、甘い芳醇な香りを放ちます。沈丁花の香りは、アロマや香水として使われるほど人気がある香りです。芳醇な香りを放つ花はピンクや白色で、可愛らしい印象があります。また、花が密集して枝先に咲く性質があり、手毬のような形にみえるのが特徴的です。
沈丁花の楽しみ方は、2月~4月にかけて開花する花だけではありません。常緑樹に属する沈丁花は、花後も鮮やかな緑の葉を楽しむことができます。そのためにも、剪定をおこなうことが必要なのです。剪定をおこなうことによって、沈丁花の花と緑がもつ美しさを1年中楽しむことができます。
剪定の作業を自分でおこなうことは可能です。しかし、不慣れな人が自分で作業したことにより、沈丁花が枯れてしまったり、樹形のバランスが崩れたりすることは珍しいことではありません。自力での剪定に不安がある場合は、業者に剪定依頼をしましょう。
剪定110番では、剪定の知識や経験が豊富なスタッフの紹介をしております。自分で剪定をおこなうのに不安があるかたは、ぜひご相談ください。沈丁花の美しさを継続させたまま、健康的に育つようにお手伝いいたします。
沈丁花剪定に適した時期
沈丁花をきれいに育てていくには、剪定作業が必要になってきます。剪定の作業は自分の好きな時期にやっていいものではありません。剪定の時期を間違えてしまうと、花付きが悪くなります。そのため、沈丁花に適した時期を把握して剪定をおこないましょう。
沈丁花の剪定時期は、3月~4月の春にやるのがベストです。春の時期におこなうのには理由があります。それは、沈丁花は6月に入ると、翌年に咲く花芽をつけ始めるからです。花芽がつき始めたころに剪定をしてしまうと、翌年に花が咲かなくなります。そのため、新芽が付き出す前に剪定をおこないましょう。
また、太い枝を根元から切るような強剪定は、沈丁花を枯らしてしまいます。そのため、あまり自分好みの樹形を意識しすぎて、枝を根本から切っていくような剪定はやめましょう。
沈丁花剪定の方法
沈丁花は基本的に剪定は必要ないといわれています。しかし、枝が混みあうと樹木内部の湿度があがったままになり、病害虫が発生するリスクが高まってしまうため、剪定をして風通しをよくしなければなりません。病害虫から沈丁花を守るためにも、開花後の3月~4月にかけて、剪定をおこないましょう。沈丁花の剪定の方法は以下のとおりになります。
1.樹形から飛び出した長い枝を切ります。飛び出した長い枝を、枝分かれしているつけ根から切ってください。
2.枯れている枝や、交差している枝はつけ根から切り落としましょう。風通しがよくなり、日があたるように間引きするのがコツです。
3.もし、太い枝を剪定するような強剪定をおこなう場合は、切り口から雑菌が入らないように、切ったあとの断面に癒合剤を塗っておきましょう。
沈丁花の剪定は基本的に軽くおこないます。そのため、剪定しすぎないようにしてください。さじ加減を誤ってしまうと、花付きが悪くなるどころか、枯れてしまうおそれがあります。
もし、自分で沈丁花の剪定をおこなう自信がなければ、プロの剪定業者に依頼することをおすすめします。自信がないまま自分のさじ加減で剪定をおこない、沈丁花が枯れてしまったら元も子もありません。剪定業者に依頼をすれば、美しい沈丁花を保つことができます。
剪定110番で紹介している剪定業者は、多数の実績をもつ業者が多いです。庭木1本からご依頼を承っておりますので、「お庭に植えている沈丁花だけを剪定してほしい……」といったご依頼もおまかせください。迅速かつ丁寧に受付対応をいたします。
沈丁花を健康的に育てるお手入れ方法
沈丁花を健康的に育てるために必要なのは、剪定だけではありません。普段のお手入れの仕方から、健康的な沈丁花に育つかどうかは決まります。沈丁花を健康的に育てるためにも、基本的なお手入れの方法を確認しておきましょう。
沈丁花が好む環境
沈丁花が好む場所は、半日陰から日向です。なるべく日があたる場所がよいでしょう。また、粘土質な水はけの悪い土壌を嫌うため、水はけがよく水もちがよい有機質の土を使います。
沈丁花は寒さにあまりつよくないため、冬場にマイナス5度を下回るような地域では、藁やイグサで寒さよけをしましょう。また、沈丁花は根が切れると枯れてしまうため、植え替えに向いていません。植える場所をよく考えてから植えるようにしてください。
水やり
沈丁花は極度の乾燥を嫌います。根が地中深くまで伸びにくいため、成長期の春や乾燥しやすい夏場は十分に水を与えてください。土が乾燥していたら、そのたびに与えましょう。植えて間もないころは水の吸収率が悪いため、土が乾燥したらとくに水やりをおこないます。
肥料
沈丁花は基本的に肥料を与えなくても育ちます。しかし、肥料を与えることで、春に成長する新芽をより健康的に育てることができます。肥料は、開花後の4月~5月と株が成長する9月に緩効性化成肥料を与えてください。1月~2月に有機肥料を与えると、開花時期に株が弱ることを防いでくれますので、きれいな花を咲かせることができます。
病害虫に注意しよう!
沈丁花は病害虫が発生することがあります。かかりやすい病気は「白紋羽病(しろもんぱびょう)」「ウイルス病」です。これらの病気にかかると、沈丁花の一部が褐色に変わったり、枯れたりします。強剪定をおこなった枝の切り口から菌が入り、病気になることが多いです。そのため、強剪定は避けたり、切り口には癒合剤を塗ったりしましょう。
また、春~夏に「アブラムシ」「ハマキムシ」が発生しやすくなります。アブラムシは葉や幹の汁を吸うため、葉や花の形に影響を及ぼすのです。また、ハマキムシは葉を食べます。これらの害虫を見つけたら、早急に殺虫剤で駆除しましょう。
沈丁花を増やしてお庭を華やかにできます
お庭に沈丁花が植えてあると華やかな印象をもたらしてくれるだけでなく、よい香りも運んできます。そんな沈丁花を、シンボルツリーとして1本だけ植えるのも趣があるものです。さらに、沈丁花はたくさん増やすことによって、生垣として利用することができるのです。沈丁花を増やして、生垣にすれば華やかでありながらも、家の目隠しにもなるというメリットがあります。
沈丁花は挿し木で、増やしていくことができます。挿し木をおこなうには、4月・7月が最適です。剪定を終えたあとに、剪定した枝を使って増やしていきます。挿し木に使う枝は、先端の葉が数枚残った長さ15センチ程度がベストです。枝の切り口は斜めに切りましょう。そうすることによって、水の吸収面を増やすことができます。湿らせた赤玉土に枝を植え付け、発根させましょう。水やりは毎日欠かさずおこなってください。
沈丁花がたくさん増えたら、そのぶん剪定のお手入れも大変になります。生垣として沈丁花を利用するなら、なおさらです。見栄えをよくするために、形を整える剪定をしなければなりません。1本だけなら自分で作業できても、数十本も剪定をしなければならないとなると一人でおこなうのは難しいことです。そのため、自力で剪定をおこなうのが難しいと少しでも感じた場合は、剪定業者に頼ってみることを検討してみてはいかがでしょうか。
剪定110番では、豊富な知識と経験をもつ剪定業者をご紹介しております。1本から剪定作業をすることができますので、1本だけ沈丁花を植えている方も、生垣として沈丁花を複数本植えている方も、お気軽にご利用ください。お客さまにご安心してご利用できるように、わかりやすい料金設定で算定作業をおこなっております。お電話お待ちしております。