カイヅカイブキはとても丈夫で育てやすいため、庭木や生垣などによく使われます。カイヅカイブキのお手入れでは、とくに剪定する時期に気を付ける必要があります。また、剪定の方法によって、成長の仕方をある程度コントロールすることもできます。
この記事では、正しいカイヅカイブキのお手入れの方法をご紹介します。もしも自分で剪定するのは難しいかもと感じたら、無理に剪定して失敗するよりも、専門の業者に依頼したほうがよいです。その際の賢い業者の選び方についても、簡単に説明していきます。
健康で美しいカイヅカイブキを育てるために、ぜひご活用ください。
カイヅカイブキはどんな植物?
あちこちで見かけるカイヅカイブキという樹木はどういった植物なのでしょう?
日常で見かけることの多いカイヅカイブキ
カイヅカイブキは樹木の名称で、庭木や道路の分離帯、生垣などに植木されています。イブキという植物の変種で、乾燥に強く、枯れて死んでしまった木を見かけることはほとんどありません。
カイヅカイブキの育てやすさはどう?
カイヅカイブキが育つには強い光が必要で、成長自体は遅めですが、大きくなっても成長速度が変わることはありません。また、光の方向に向かって成長する性質があるため、剪定などの手入れをおこたると、枝が炎のような形にどんどん伸びていきます。その結果、道などに枝や葉が伸びて、樹形(木全体の形)が悪くなってしまうことがあります。
カイヅカイブキは寿命が長く大きく成長する
カイヅカイブキは成長がやや遅いものの、寿命が長く非常に大きくなります。樹高は6m~10m程度まで大きくなることもあるため、こまめな剪定が欠かせません。しかし、大きく成長したカイヅカイブキの剪定は、非常に手間と時間がかかってしまいます。そのため、自分で剪定をおこなう時間がないという方は、伐採業者に相談してみましょう。
業者であれば、自分では非常に手間と時間がかかってしまうカイヅカイブキの剪定であっても、熟練した技術で素早く終わらせることが可能です。また、生垣を作りたいという方は、カイヅカイブキの刈り込みをおこなってもらうこともできます。
カイヅカイブキの剪定方法を紹介!
カイヅカイブキは放っておくと、光が射す方向へ向かって枝が伸び、不格好な形に成長してしまいます。そうならないために、カイヅカイブキを一定のタイミングで剪定してあげましょう。いつ、どのような方法で剪定をおこなうのが効果的か、ご説明します。
カイヅカイブキの剪定時期はいつ?
あまり時期を考えず、一度に少しずつこまかに剪定(弱剪定)していくのが樹形をキレイに保つ秘訣です。
新芽が出始める5月ぐらいなら、太い枝や多くの枝をダイナミックに剪定することもできます(強剪定)。ところが、あまり強く剪定してしまうと、古い枝から芽が出なくなってしまうおそれもあるので注意しましょう。
カイヅカイブキの基本的な剪定とは?
一番簡単な剪定方法は、新しい芽を摘んでしまうこと(芽摘み)です。この芽摘みを頻繁におこなえば、キレイな形を保ちやすいです。芽が10センチメートル以上まで大きくなってしまい、手では摘みにくい場合は、ハサミを使って切り落としましょう。
もしも芽摘みをせず、30cm以上の小枝になってしまうまで放置してしまった場合は、枝の付け根から剪定バサミなどで切り落とします。付け根からではなく枝の先だけ切ってしまうと、そこから新しい芽が出なくなり、そのまま穴が空いてしまいますので、注意してください。
また、カイヅカイブキは日光がうまく当たらないと、その部分の枝が枯れてしまいやすいです。これを防ぐためには、切り戻しという作業をおこないましょう。切り戻しは、枝の内側にも日光が当たるように枝を縮める作業のことです。
カイヅカイブキの高さを詰める剪定とは?
もしも背が高くなりすぎてしまった場合は、その背を低く詰めましょう。まずどの程度の高さにするかを決めます。そうしましたら、その決めた高さの10cmほど下で芯を切ります。そのあと、切り戻した芯より上に残った葉を揃えるように刈り込んでいきます。
こうすることで高さを詰めてやることができます。ただし、この方法で剪定をすると、もとの美しい形には戻りません。カイヅカイブキの美しい見た目を保って育てるためには、背が高くならないように普段からこまめな剪定を心がけましょう。
また、葉を残さずに剪定をすると、光合成ができずに枯れてしまうおそれがあります。それを防ぐためには、何年もかけて少しずつ正しい形に近づけながら、新しい芽を成長させていきます。そして新しい芽が出たら、その部分までまた剪定します。このような作業を何年もかけておこなうことで、カイヅカイブキをキレイな形にしつつ、高さを縮めることができるのです。
カイヅカイブキの横幅を小さくする剪定
まずは枝を、刈り込みたい位置まで切り落とします。このとき、カイヅカイブキが弱りすぎないよう、葉を残すように剪定しましょう。
まずは葉が残っている部分まで剪定し、新芽が出るように日当たりをよくしてあげましょう。そうして新芽が成長してきたら、今度はその部分まで剪定します。こうして少しずつ何年もかけて剪定していくことで、横幅を小さく詰めることができます。
カイヅカイブキの剪定で注意するべき点
カイヅカイブキは注意して剪定をしないと、「先祖返り」という現象を起こすことがあります。カイヅカイブキの見栄えが悪くなる原因ですので、いち早く気付けるようにしておきましょう。
「先祖返り」とは?
カイヅカイブキには、たまに白っぽくてトゲトゲした鋭い葉がつくことがあります。普通の葉とは違うのですぐにわかるのですが、このような状態を先祖返りといいます。先祖返りした葉を放っておくと、範囲がどんどん広がり、樹形が悪くなってしまいます。先祖返りしている枝葉は成長が早いため、見つけたらすぐにその葉の根元から切り取りましょう。
先祖返りの原因は、刈り込みのしすぎ・強い剪定などにより、樹木にカイヅカイブキにストレスを与えてしまうことです。先祖返りが起こらないよう、強い剪定や刈り込みをしすぎないよう普段から気を付けるとよいでしょう。
剪定がうまくいかないときは業者に相談しよう
カイヅカイブキの選定は、慣れないとなかなか難しいです。またそれなりに大きな作業にもなるため、体力も必要になってきます。そのため、一人でおこなうのが難しいと感じた場合は、専門の業者に相談することをおすすめします。
業者に依頼すれば、難しい剪定も美しく仕上げてくれます。業者選びのポイントは、まず複数の業者に見積りを出してもらい、それらを比較しましょう。見積りの金額だけでなく、見積り内容が詳しく書かれているかもチェックし、不明瞭な部分は質問していきましょう。
また、実際に業者を利用した人の感想を、口コミサイトなどで確認するのもおすすめです。しかし、口コミサイトのコメントは、コメントした人一人一人の個人的な見解であり、なかには主観的すぎる意見もあるということを念頭に置きましょう。口コミは鵜呑みにするのではなく、あくまで参考程度にして、実際には自分の目で情報を精査しましょう。
まとめ
カイヅカイブキはこまめな剪定が必要な植物です。日光に向かって成長するという特性があり、放置すると光の射すほうへどんどん伸びて不格好になってしまうからです。
しかし、剪定をしすぎても先祖がえりを起こして、不自然にトゲトゲの葉っぱが増えてしまいます。「剪定をしなさすぎても、しすぎてもダメ」な気難しい植物が、カイヅカイブキなのです。
樹木の剪定は経験が必要な作業です。剪定方法を間違えると、見た目が不格好になるだけでなく、樹木自体を弱らせて枯れさせてしまうおそれがあります。そんな初心者には難しい作業だからこそ、剪定作業を専門にする「剪定のプロ」がいるのです。
弊社では、剪定のプロがカイヅカイブキの剪定を承っています。木の本数の制限はなく、多くても、1本でも構いません。ご相談・お見積りは無料※ですので、依頼にどの程度の費用がかかるか知りたい方や、他社の料金と比較したい方におすすめです。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
剪定110番にいつでもお気軽にお電話ください。お客様から高評価をいただいているプロに相談して、カイヅカイブキをできるだけ安く、美しく整えてみましょう。