ワインレッドの大きな花を咲かせるクロロウバイ。ロウバイのなかでもクロロウバイは、寒さや暑さにも強く、育てるのも難しくはありません。3メートル以上育つような大きな品種ではありませんので、剪定も簡単におこなえます。
この記事では、クロロウバイの特徴や育て方、育ってきた後の剪定方法などについてご紹介いたします。ぜひ参考にしてみてください。
クロロウバイの剪定は簡単!
クロロウバイは特に病気の心配もなく、害虫などにも強いことから、丈夫で育てやすい植物といえます。樹高も基本的なものは1メートルほどと、そこまで高く生長しないため、剪定も比較的簡単におこなうことができます。
その年に伸びた枝へ芽をつけ、5月~6月に花を咲かせるため、クロロウバイの剪定は、11月~3月の落葉期におこなうとよいでしょう。間違った時期に剪定をしてしまうと花が咲かなくなってしまいます。
クロロウバイは樹齢が進むにつれて自然と樹形が整います。しかしまだ若いときは、木が大きく枝葉を伸ばそうと、グングン生長していきます。そのため樹形を乱すようなものや不要な枝も大きく育ってしまうので、より生長させたい強い枝を伸ばすために強く剪定する必要があるのです。
内側に向かって伸びる枝や逆さに向かって伸びる枝は、樹形を乱します。ほかの枝の生長をさまたげるおそれもあるため、短く切るとよいでしょう。
根元から生えてくる勢いのあるひこばえも、樹形を乱します。たくさんひこばえが発生すると、土壌の養分などを奪い、クロロウバイを弱めてしまうおそれがあります。2~3本ほど残し、大きくならないうちに切ってしまいましょう。
枝が多すぎる場合も、適度に間引きをおこなうことがおすすめです。樹形が整うようになってこれば、それからの剪定は枯れ枝を切る程度でよくなります。
クロロウバイはさし木や株分けをすることによって、増やすこともできます。さし木をおこなうには6月から7月に、その年に伸びた柔らかい枝を10センチメートルほどのところで切ります。
1時間ほど水あげをしたのち、さし木用の赤玉土などにさします。その際、枝の切り口に発根促進剤を塗ると生長が早くなります。根付けをするまでは乾燥しないよう、水をたっぷりとあげ、日陰で育てるとよいでしょう。
株分けは、花を咲かせる前の3月~4月におこなってください。土の表面に伸びている吸枝を、根をつけている状態で掘り起こします。その後切り分け、鉢などに植え付け直すようにしましょう。
上手に花を咲かせよう!クロロウバイの育て方
クロロウバイは剪定だけでなく、育てることも比較的簡単です。落葉期のなかでも真冬を除く11月~12月、2月中旬~3月に植え付けをおこないます。育てる場所は、水はけのよい半日陰や日なたが適しています。
クロロウバイは5月~6月に花を咲かせる植物です。耐寒性や耐暑性も高く、夏場でも乾燥することはあまりありませんが、根付くまではとくに乾燥させないように水をあげるのがポイントです。
根付いた後は根腐れを起こさないように、土の表面が乾いたら水をあげる程度にし、こまめな水やりは特に必要ありません。しかし夏場の気温が高いときや極端に乾燥するようなときには、朝か夕方に水やりをするとよいでしょう。
肥料は花が咲き終わった2月~3月と、生長期の8月~9月に、徐々に溶け出すような緩効性の化学肥料や、固形の油かすを根元にあげるようにしましょう。
クロロウバイは、2~3年かけて30センチメートルから60センチメートルほどの大きさになります。
クロロウバイの活用方法と楽しみ方
クロロウバイは、ワインレッドのような色の花を咲かせます。ガーデニングの花壇にアクセントとしても植えるのもよいでしょう。
クロロウバイの花には、フルーティーな甘い芳香があります。花からとられる精油は、香水の原料としても使用されているほどです。
クロロウバイに似た木として、ナツロウバイというものがあります。ナツロウバイは5月~6月になると淡いピンクの花を咲かせ、秋には葉が黄色く紅葉します。高さは3メートル程まで育ち、クロロウバイより高くなります。
背の高い木の場合、自分で剪定をおこなうには注意が必要です。枝が落ちてきたり、木くずが飛んできたりしてケガをしてしまうおそれがあるためです。高いところの作業は、脚立から足をすべらせてしまうと、転倒などの事故にもなりかねません。自分で剪定するのが心配な場合は業者へ依頼をしましょう。
弊社であればご相談やご質問などもお電話にて受け付けております。24時間対応しておりますので、ぜひお気軽にお電話ください。
まとめ
クロロウバイは、根付いた後は水やりなどもあまり必要がなく、育てることが簡単にできる植物です。そこまで大きく育たず、樹齢が進むにつれて樹形が整うため、剪定もとても簡単です。
暑さや寒さにも強いため、比較的どの地域の方にでも楽しんでいただける花といえるのではないでしょうか。ワインレッド色の花の美観と芳香を、ぜひお楽しみください。