「栗の木を育てていたら、いつの間にか大きくなりすぎた……」
きちんと育てていたつもりの栗の木が、予想よりも成長しているとびっくりしますよね。
栗の木を放置するのはよくないことです。
大きくなりすぎると木への負担もかかりますし、屋根辺りの高さまで成長することもあります。
今回は最適な栗の剪定方法や時期について解説していきます。
「自分で剪定をしてみたい!」と考えている方は、この記事を読んで参考にしてみてください。
ただし、剪定作業は木の成長具合によっては難しくなるため、不安な場合は業者に頼むことがおすすめです。
業者探しに悩む前に、まずは【剪定110番】にお問い合わせください。
栗の木の特徴
栗の木はブナ科の広葉樹で、食用の実だけでなく木材としても使用されています。
全国的に栽培されていて、家具や土木などさまざまな用途があります。
また、とげが生えている外皮は、よく目にする栗の姿ですよね。
暑さ寒さに強い
栗は暑さと寒さ両方に強く、日当たりのよい場所で育てることを推奨されています。
過度な気温や日当たりの悪い場所で育てようとすると、害虫被害やうまく実がならないことがあります。
栗の木を育てるのに適している温度は、以下のとおりです。
時期 | 温度 |
---|---|
年間平均気温 | 10~15℃ |
4月~10月 | 16~21℃ |
冬季 | マイナス15℃以下にならない場所 |
※参考:タキイネット通販|庭先で育てるおいしい果樹~クリを育てよう~(最終閲覧日:2022年12月21日)
栗の木の剪定時期は12~2月頃
栗の木は剪定をしなくても栗が実りますが、剪定を放置すると栄養が行き渡らなくなったり、木が高くなりすぎて管理も大変になります。
余分な箇所は切って、枝が集まる部分をできるだけ作らないようにしましょう。
木に栄養を蓄えるため、木の高さを上手く調整するために剪定は必須の作業です。
栗の剪定時期は12~2月の木の休眠期におこなうことがベストです。
夏や秋は木の成長時期で、剪定をおこなうと樹液が出て木に大きなダメージを与えます。
木への負担を抑えるために正しい時期に剪定をおこなってください。
栗の木の剪定方法
ここからは、栗の木の正しい剪定方法を紹介していきます。
木がどれだけ成長しているかで剪定方法も変わるため、適切な剪定をおこないましょう。
また、栗の木の高さは3~4m以内に収めてください。
大きすぎる庭木を剪定するのは、怪我や事故を引き起こす可能性があります。
剪定に必要な道具4つ
剪定作業をおこなうには剪定用の道具を用意する必要があります。
作業前には道具に消毒をして、切り口から菌を繁殖させないようにしましょう。
- 剪定ばさみ
- 剪定のこぎり
- 軍手
- 脚立
おすすめの剪定道具は「最低限必要な剪定道具一覧|初心者にもおすすめの商品をご紹介」を参考にしてください。
植え付けから2年目までの作業
時期ごとの栗の木の剪定方法の紹介です。
まず、植え付けてからは根元から約50cmのところで切り戻します。
最初の切り戻しをおこなうことで、切り口から新しい枝が伸び始めます。
- 1年目以降
-
新しく伸びた枝の先端を10センチmほど切る
- 2年目以降
-
重なった枝や内側に向いた枝を付け根から切る
3年目以降の作業
3年目以降は、春から夏にかけて伸びた新梢の先端は切りません。
新しい枝の先端には翌年以降の花がつくため、不要な枝のみを切ります。
栗の枝は上に向かって伸びるため、高さが3~4mほどになってからのこぎりで高さを調整してください。
6年目以降は6年ごとに芯抜きをする
栗の木は10年目以降に8mの高さに達して剪定が難しくなります。
6年目以降は、主枝の高さが4mほどになるよう調整してください。
この作業を『芯抜き』といい、日当たりをよくして、実を収穫しやすくなります。
芯抜きをおこなわずにいると、栗の木が弱ってうまく育たなくなります。
プロなら「正しく」「安全」な剪定ができます!
解説したとおり、剪定作業は自分でもおこなえますが、業者に依頼するのが安全です。
特に大きい木だと、慣れていない方が軽い気持ちでおこなうものではありません。
剪定業者であればプロですし、正しく剪定をおこなってくれます。
大きくなりすぎた木、狭い場所に生えている木も大丈夫です!
剪定110番では庭木1本から剪定を受け付けております。
請負賠償保険にも加入していますので、もしものときもご安心ください。
栗の木を上手に育てる2つのコツ
栗の木は剪定だけでなく、こまめなお手入れも必要です。
植える場所や土地の広さを考慮して育てましょう。
栗の木をうまく育てるために、普段からできることを紹介していきます。
水やり
鉢植えの場合、土が乾燥していたらたくさん水やりをしてください。
地植えの場合、乾燥しないように管理をおこないます。
基本的には水を与える必要はありませんが、乾燥が気になる場合は水やりをしましょう。
肥料
水やりだけでなく、肥料を与えることも大事です。
肥料は2月~3月と、9月~10月の間の年に2回与えてください。
これ以上に与えすぎてしまうと、木が枯れてしまったり、肥料やけで栄養が損なわれる可能性があります。
肥料は年に2回の適度を守って与えるようにしましょう。
注意すべき病気と害虫
栗の木を育てていると、木が病気になったり、害虫が発生することもあります。
起こりうる症状と害虫の種類について紹介していきます。
胴枯病
害虫や剪定による切り口や、樹皮の裂け目から、雨水の飛散などによって病原菌が侵入します。
通常は枝や樹幹に発生し、地表に露出した根などにも発生することがあります。
傷口部分が赤や黒褐色に変色してくぼみ、突起物が形成されて樹皮の表面がざらざらになります。
病気になった幹には亀裂が生じることもあり、樹幹や枝をとりまくように広がると、そこから上は枝死します。
排水不良や剪定のし過ぎ、太枝を切断すると病気にかかりやすいです。
専用の殺菌剤や墨汁などを使用して切り口を防いだり、発生した害虫を駆除したり対策をしましょう。
うどんこ病
胞子が風により運ばれ、栗の木以外にも多くの植物に発生します。
葉や茎の表面にうどん粉をまぶしたように見えることから、『うどんこ病』の名がついています。
葉の表面にカビが発生しており、栄養を吸収されてうまく育たなくなります。
対策としては、殺虫剤を使用することです。
病気が進行している場合は、対策してもすべて白い部分を取り除けるわけではありません。
また、発生させないためには普段から適切な肥料の与え方を心がけてください。
カイガラムシ
幹や枝に寄生し、木の汁を吸って樹勢が衰えるなどの被害を引き起こします。
カイガラムシの排せつ物が原因で『すす病』という、葉や茎に黒い粉があらわれる病気が発生します。
カイガラムシは殺虫剤が効きづらいため、幼虫の間に駆除をおこないます。
成虫になってしまったら、1匹ずつ取り除いていくしかありません。
アブラムシ
アブラムシのなかでも、クリオオアブラムシは栗の木を好みます。
春から秋にかけて繁殖し、6月ごろに成体を見かけます。
集団で行動することが多く、木にびっしりついていると見た目が悪くなります。
数が少なければ駆除は必ずしも必要ないですが、大量に発生したら枝枯れの原因になるため駆除しましょう。
11月~4月上旬の卵状態のときは、幹から卵を取り除き焼却しましょう。
5月~10月の成虫状態になってしまうと殺虫剤が効かないため、手で潰すしかありません。
手で潰すことに抵抗がある方は、ティッシュやタオルなどを使って潰しましょう。
カミキリムシ
カミキリムシは、1年~2年に1回ほどのペースで発生します。
成虫は木の幹を傷つけて産卵し、幹のなかで幼虫が幹や枝を食べて成長します。
被害を受けた栗の木は、枝や幹が内部から破壊されて樹勢が衰え、枝や幹が枯れることもあります。
カミキリムシを見かけた場合はなかで卵を産みつけられている可能性があるため、食害の穴やおかくずに注意しましょう。
食害の穴から針金などを差し込み幼虫を取り除く対策がありますが、効果は弱いです。
普段の剪定や、スミチオン乳剤を使用することで予防対策をするしかありません。
実や花のつきが悪くなる2つの原因
栗の木を育てていると、実や花のつきが悪くなることがあります。
これには原因が2つあり、対策が必要です。
栄養不良
木に栄養が不足していると、実が落ちることがあります。
7月~8月に落果が見られ、7月は早期落果、8月は後期落果といいます。
必要な栄養分が木に足りておらず、栄養分の取り合いによるのが落果の原因です。
栄養状態を保つためには、前年の収穫後にお礼肥えや元肥もしっかり与えることが大切です。
日照不足
栗の木は日当たりのいい場所でよく育ちます。
日射量が不足していると、芽ができにくい樹冠内部には特に影響を与えます。
日当たりがいい場所に植えるのはもちろんのこと、内部にも日が当たるよう剪定をおこなうことが重要です。
栗の木のお手入れがうまくいかないときは業者へ頼む
ここまで、栗の木に関する剪定や育て方を紹介しましたが、慣れていないと難しいですよね。
そんなときは業者へ依頼をするのが無難な選択です。
「どのように選べばいいのかわからない……」という方はこれからご紹介するポイントを参考にしてください。
剪定の費用相場
剪定は料金体系がわかれており、日当制、時給制、単価制の3つにわかれています。
日当制や時給制は作業内容や時間によっても料金が高くなる場合があるため、慎重に選びましょう。
剪定110番の詳細な料金プランをご確認したい方は「剪定110番の料金プラン」をご確認ください。
以下は弊社で集計した剪定単価の相場になります。
よい業者を見つけるためのポイント4つ
業者を依頼するなら怪しいところや料金が高いところは避けたいですよね。
安心してよい業者を選ぶためのポイントは4つあります。
- 明確な見積りを出してくれる
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見積り内容があやふやだと、気付かずに膨大な請求をされる可能性もあります。
特に「一式」と記載がある場合は注意が必要ですが、説明がきちんとしていれば問題ないでしょう。
見積りに不明点があれば詳細を聞き出すといいでしょう。 - 作業実績が豊富である
-
作業実績を業者のホームページや、口コミで確認するといいでしょう。
業者に頼めば絶対に失敗しないことはありません。
安心して依頼するためにも、どのくらいの作業実績があるのかは確認したほうが安心できます。
口コミはあくまでも利用した方の意見となるため、参考程度にとどめておきましょう。 - 丁寧な対応をしてくれる
-
丁寧な対応をしてくれる業者を選びましょう。
電話をした時点で、業者の雰囲気もわかりますし、剪定作業を始めてから後悔したくはないですよね。
あやふやな対応をする業者は、やめておきましょう。 - 栽培で不安なことなど相談にのってくれる
-
剪定のことだけでなく、栽培のことも業者に相談ができます。
信頼できる業者はプロ目線で木の状態を確認し、誠心誠意向き合ってくれます。
自分で判断するよりも、適切なアドバイスをプロからもらって役立てましょう。
まとめ
今回は、栗の木の剪定方法や栽培の方法についてご紹介していきました。
まず、栗の木を植えるときは日当たりのいい場所を選ぶことが先決です。
栗の木をうまく育てていくためには、普段のお手入れや、時期により剪定が必要になります。
しかし、慣れていないと剪定作業は難しく、失敗する可能性もあります。
特に高所での作業となると危険をともないますので、安全面を考慮するには業者へ頼むことを推奨します。
剪定110番では、剪定に関するお悩みを迅速、丁寧に解決します。
庭木1本からご依頼可能で、弊社に加盟する信頼のプロによる剪定をおこないます。
24時間365日いつでも受け付けておりますので、剪定のことでご相談がございましたらぜひご利用ください。