「庭の松が赤褐色になっている!」「松が枯れてしまった!」とお悩みの方はいませんか? 松が枯れた場合、その原因によっては近くの松をも枯らせてしまうことがあります。もし枯れている松を発見したら、早急に対処をおこないましょう。
そこで今回は、松が枯れてしまう原因や、自分でできる対処方法について詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
松が枯れる原因はおもに3つ
キレイに手入れをおこなっていた松が突然枯れてしまったら、ショックも大きいですよね。そこでまずは、松がどうして枯れてしまうのか、その原因をご説明していきたいと思います。
松はあっという間に枯れる
“松が枯れる”というのは、緑色の松が赤褐色に変色してしまう現象のことです。これを「松枯れ」といいます。
松が枯れるスピードはとても速く、一部が枯れはじめると、そのほかの部分も一気に枯れてしまいます。松枯れに気がついたときにはすでに手遅れだったということもあるので、庭の松が少しでも枯れていると気づいたらすみやかに対処したいものです。
なお、松枯れが起こる原因は以下の3つといわれています。
【原因1】病害虫による被害
松が枯れる原因として、まずはじめに考えられるのが“マツノザイセンチュウ”という虫によるものです。マツノザイセンチュウが松の中に侵入すると、“マツ材線虫病”という病気を発症させます。このマツ材線虫病は、松が葉に水を送るときに使う“管”をつまらせる病気であり、葉に水が行きわたらなくなることによって、松枯れが起きてしまうのです。
【原因2】自然の摂理
森林のような、松がたくさん自生している場所では、自然の摂理によって松枯れが起きる場合もあります。松が密集して生長をしていくと、若木が周りの栄養や水分をどんどんと吸収をしていき、老木は自然と枯れていくのです。
また、単純に寿命による松枯れもあります。松の木は100年以上生き続けるといわれることもありますが、自生している環境によって寿命は大きく変わるのです。この現象は松に限ったことではなく、植物全般に当てはまります。
【原因3】環境の悪化
周囲の環境が悪化したことによって松枯れが起きる場合もあります。とくに以下の2つのことがあった場合は、環境の悪化による松枯れを疑いましょう。
- 松の周辺の土が踏み固められる
- 空気が汚れている
松の木は、周りの土が踏み固められ過ぎてしまうと、水分や栄養が行きわたりづらくなるため、枯れてしまうことがあるのです。また、工場地帯や道路沿いなど空気が汚れている環境では、松に限らず植物全般が枯れやすくなってしまいます。
松枯れの原因が分からないときはプロの診断を!
ここまでご紹介してきたとおり、松枯れを起こす原因はさまざまです。原因によっては、早い段階で処置をおこなわないと、近隣の松にまで症状が感染してしまうこともあります。
もし松枯れ現象を見かけたときには、すみやかに業者に対処をお願いしましょう。業者探しにお困りの際は、ぜひ弊社「剪定110番」までご相談ください。弊社の無料相談窓口では24時間365日、お客様からのお電話を受け付けております。ぜひお気軽にご連絡ください。
要注意!剪定の失敗で枯れることも
松の木は剪定に失敗しただけでも枯れてしまうことがあるくらい、とても繊細な植物です。素人が剪定をおこなうのはとても難しいということを理解しておきましょう。ここでは、松の剪定が難しい理由や、剪定に向いている時期などについてご紹介します。
松の剪定は難しい
ガーデニングが好きな人の場合、松の木の形が少し崩れてきたり、小枝が飛び出てきたりしていたら、つい自分で剪定をしたくなることもあるでしょう。
このとき、間違った方法で剪定をしてしまうと、枝が密集してしまい、葉に日が当たりにくくなってしまうことがあるのです。日光が当たらない状態が続くと、松の木は生長しにくくなり、枯れてしまうこともあります。このように、松の木の剪定は、松の木の命にかかわる作業です。松の木の寿命を少しでも伸ばしてあげたいのであれば、剪定はプロにお任せしたほうがよいでしょう。
松の剪定時期
松の剪定は、年に2回おこなうのが一般的です。それぞれの時期における剪定の目的は、以下のとおりです。
春
春の時期になると松は新しい芽を出します。出てきた新芽をそのままにしておくと、いろんな方向に伸び放題になってしまい、形を整えるのが困難になってきてしまうでしょう。そこで、新芽が生える4~5月のうちに、思い切って新芽を摘んでしまうのです。
初冬
本格的に寒くなる前の11~12月頃、再び剪定をおこないます。この時期の剪定には、「すかし」と「もみあげ」という2つの方法を使います。
- すかし
-
ハサミを使用して松の葉を減らすことによって、風通しをよくし、幹に日が当たりやすくなるようにする作業のことです。まっすぐに伸びている枝や小枝がたくさん生えている場合は、不要な小枝を切り落としてください。切りすぎでしまうと、形が不格好になってしまうので、全体的な形を見ながら剪定していきましょう。
- もみあげ
-
古い葉を手でむしり取る方法です。枝や葉が密集している場所は、Y字型に仕上げるイメージで、手で取り除いていきます。このとき、芽があればその周りの葉を3分の1程度に間引いて、そこより下にある葉はすべてむしり取ることを心がけましょう。
こんな剪定で松を枯らしていませんか?
松に関する知識の浅い人が剪定をおこなうと、松を枯らしてしまうことがあります。あなたの剪定の仕方は間違っていませんか?ぜひ以下の点をチェックしてみてください。
剪定の順番が間違っている
松の剪定は、「上から下」「奥から手前」におこなうのがコツです。この方法は作業を効率よくおこなえるだけでなく、剪定した場所にゴミが溜まりづらいというメリットもあります。
松の木にゴミが溜まると、日当たりや風当たりが悪くなる原因になるので、剪定をするときには必ず順番を守るようにしましょう。
松が弱っているときに強剪定をする
強剪定とは、太い幹を短く切ったり、たくさんの芽や枝を切り落としたりする剪定のことです。松が害虫の被害にさらされているときの強剪定は、被害を拡大する原因にもなるので控えましょう。
剪定だけプロに任せるというのもアリ!
松の剪定は素人が無理におこなおうとすると、松を枯れさせてしまう原因になります。松は1本1本様子が違うので、個人のブログなどを参考に見よう見まねで剪定をするのはとても危険です。
松を剪定するのに少しでも疑問や不安があるときには、無理をしないでプロの剪定業者まで連絡するようにしましょう。
剪定をプロに任せた場合の費用
松の剪定をプロの業者に依頼する場合、気になるのがその費用ですよね。ここでは、業者に剪定を依頼した場合の、費用相場をご紹介します。
人数による料金設定の場合(1日あたり)
職人1人 | 15,000~30,000円程度 |
職人2人 | 50,000円前後 |
木の大きさによる料金設定の場合(1本あたり)
低い木(3m未満) | 1,000円~ |
中くらいの木(3~5m) | 6,000円~ |
高い木(5~7m) | 15,000円~ |
このほか、出張費や剪定した枝や葉の処分代などがかかる場合があります。詳しい金額が知りたい場合は、ぜひ弊社「剪定110番」までご相談ください。現地調査やお見積りは無料です。ぜひお気軽にご連絡ください。
松の基本の育て方
松は正しく育てれば、長い間美しい姿を見せてくれる植物です。せっかく庭に松の木を植えているのであれば、育て方のポイントを押さえて、いつまでも美しい松を鑑賞できるようにしましょう。
松の種類3つ
松には、以下の3つの種類があります。
アカマツ
アカマツは、よく見かける種類の松です。樹皮が赤いところからアカマツと名付けられました。後述のクロマツに比べると、葉が少し細くて柔らかいのが特徴です。
クロマツ
クロマツは最大40mほどにもなる、大きな松の木です。葉はアカマツよりも太くて、幅が1.5~2ミリ、樹皮が灰黒色なのが特徴といえます。アカマツに比べると葉が硬く、枝周りも太いことから、クロマツを「雄松」、アカマツを「雌松」と呼ぶことがあります。
ゴヨウマツ
ゴヨウマツは漢字で「五葉松」と書き、字のごとく葉が1束に5枚ずつ生えるのが特徴の松です。庭園木や盆栽に用いられることが多いため、盆栽に松の木を活用したいと考えている場合は、ゴヨウマツを植えるとよいでしょう。
普段のお手入れ
普段から松をよく観察してあげましょう。害虫にやられていないか、風通しはいいのか、日が当たっていない場所はないかなど、細かいところまでチェックしてください。
松は日当たりがよくて、水はけがよい場所でないとすぐに枯れてしまうのです。日ごろの細やかなチェックが、松の木の寿命を延ばすことにつながります。
松枯れの予防
葉の一部で松枯れを起こした松は、すぐに全体的に枯れてしまいます。松枯れを起こしている部分を見つけたらすみやかに対処をするようにしましょう。
害虫による松枯れの場合は、松枯れを起こしている部分を剪定したり、枯れを防ぐ薬剤を散布したりしてみてください。また、土の栄養不足による松枯れに対しては、水やりを頻繁におこなったり、栄養剤を補給してあげたりするとよいでしょう。
松のメンテナンスに悩んだらプロに相談!
松枯れは正しい対処方法をおこなわないと、すぐに周囲にまで被害が拡大してしまう可能性があります。松枯れなど松に異変を少しでも感じたときには、なるべく早い段階でプロの剪定業者にご相談ください。
剪定業者の選び方に迷ってしまった場合は、弊社「剪定110番」のご利用がおすすめです。弊社は全国に多数の加盟店を抱えておりますので、お客様のご要望にお応えできる業者をお探しすることができます。
無料相談窓口では、年中無休・24時間体制でお客様からのお電話を受け付けておりますので、いつでも空いた時間にご相談ください。お客様からのご連絡を、スタッフ一同、心よりお待ちしております。