ナツメの木は冬の休眠期に剪定をおこないます。休眠期は葉が落ちて枝ぶりが見えやすいため、いらない枝を選び出して剪定できるのです。内側まで光や風が届くように、枝を剪定してあげましょう。
しかし、ナツメの実がつきはじめると害虫が発生してしまうので、早めに駆除・予防をしておくことが大切です。ナツメの木を健康に育てることで、秋には美味しい実の収穫を楽しむことができるでしょう。そこで、今回はナツメの木の剪定方法と育て方についてご説明します。
ナツメの木の剪定方法
ナツメの木は冬から春先にかけておこないます。ナツメの木にはトゲが生えているので、ケガをしないように注意して剪定しましょう。以下ではナツメの木の剪定方法についてご紹介します。
ナツメの木の剪定時期は3月
ナツメの剪定は12~3月上旬までの落葉期におこないます。なぜなら、落葉期なら枝の形が見えやすいので、日光や風が内部まで届くよう剪定しやすいのです。ただし、12~3月にはすでに花の芽がついているので、必要でなければ枝の剪定はしないようにしましょう。
ナツメの木の剪定方法
ナツメの剪定では、おもに込み合った枝を剪定します。枝の本数が多いと日当たりや風通しが悪くなり、内部から枯れる原因になるのです。そのため、枝同士の間隔を確認しながら剪定しましょう。枝の一部が残っていると、新しく枝が生えてしまうので、枝のつけ根から剪定してください。
剪定するときはトゲに注意しよう!
ナツメの枝には鋭いトゲが生えています。手に刺さったり、かすったりしてケガにつながることがあるので、剪定をする際は軍手や長袖を着用しておこないましょう。また、トゲがない品種も販売されているので、トゲが邪魔に感じる場合はトゲのない品種を選ぶのもおすすめです。
トゲのある枝の処分方法
ナツメの枝を捨てるときには、地域の自治体の方針に従って処分をしましょう。多くの場合は可燃ごみとして捨てることができますが、捨てる際は袋に「トゲあり」と記載しておく必要があります。なぜなら、ゴミ袋を持ったときに、トゲが刺さる危険があるからです。
剪定が難しいと感じたらプロに任せてみよう!
ナツメの木の剪定時期は、花芽のつく時期と重なっているため、剪定をしたときに花芽も一緒に落とすおそれがあります。花芽が落ちると、そのぶん実のつく数も減るのです。
しかし、花芽を落とさないように剪定するのは難しいと感じる人もいるでしょう。もし、剪定に自信がないときは、業者に任せるのがおすすめです。剪定技術にたけた業者に依頼をすることで、いらない枝だけを正確に取り除いてくれるでしょう。
業者に依頼をするなら、まず問い合わせる前に費用の相場を知っておきましょう。剪定費用の相場を知ることで、適正価格で依頼できる業者を探しやすくなるのです。以下では、剪定の費用相場をまとめてみたので、よろしければ参考にしてみてください。
3メートル未満 | 約3,000円~5,000円前後 |
3~5メートル | 約7,000円~9,000円前後 |
5メートル以上 | 約15,000円~18,000円前後 |
ただし、業者に依頼をするときは、樹木1本からでも剪定できるかどうか確認してみましょう。業者によっては2本以上からの依頼しか受けていない場合があるのです。そのため、業者のホームページを閲覧したり、問い合わせたりして確認してみてください。
ナツメの木の剪定をお考えなら、ぜひ剪定110番をご利用ください。剪定110番の加盟店では、樹木1本からの剪定にも対応している業者が多いのです。剪定110番は24時間体制で無料電話を受けつけていますので、どうぞお気軽にご相談ください。
ナツメの木の育て方
ナツメの木はうまく育てることで、美味しい果実を収穫することができます。果実の収穫を楽しむには、ナツメにとって育ちやすい環境で育てることが大切です。そこで、以下ではナツメの木の育て方についてご紹介します。
ナツメが好む環境
ナツメは水はけの悪い粘土質の土を嫌います。そのため、植えつけるときには赤玉土や培養土などの水はけのいい土を用意してください。さらに、土の下に市販されている川砂を入れておけば、よりいっそう排水性を高めることができるでしょう。
基本のお手入れ方法
ナツメを植えつけたら、水や肥料を与えて育てます。鉢植えか地植えかによって手入れの方法も違うので、それぞれに適した方法でおこないましょう。
- 水やり
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地植えの場合は、雨水で十分に育つため、普段の水やりは必要ありません。しかし、鉢植えの場合は土の状態を毎日チェックし、乾いていたら水を与えてください。なぜなら、鉢植えの中は狭く、土から吸収できる水分が限られているため、水不足になりやすいのです。
- 肥料
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肥料は地植えと鉢植えに関係なく、冬に有機肥料を与えてください。冬のうちに肥料を土に混ぜておくことで、春になる頃には豊富な養分を木に与えることができるのです。春まで効果が続くことがポイントになるので、有機肥料や化成肥料など、効き目がゆっくりと出る肥料を使いましょう。
摘蕾・摘果は必要?
全体的にナツメのつぼみが膨らんできたら、摘蕾をおこないましょう。枝に花がつきすぎるとエネルギーを多く消費するため、翌年は栄養不足になって花数が減るのです。そのため、小さなつぼみは摘み取り、全体的な数を減らしましょう。
また、実がついてきたときも同様に摘果をおこないます。すべての実を育てていると栄養が分散され、ひとつひとつの実が小さくなるので、小さな実などは摘み取ってください。余分な実がなくなったことで、残った実をより大きく育てることができます。
ナツメの増やし方
ナツメの実はあっさりとしていて食べやすいため、たくさん収穫して楽しみたいと考える人もいるでしょう。ナツメの収穫量をあげるなら、種から株を育てて繁殖させるのがおすすめです。そこで、以下では種からナツメを育てるための手順をご説明します。
- 収穫した実から種を取り出す
- よく洗って実を取り除く
- 種用の培養土を入れた鉢に植える
- 日当たりのいい場所に置く
- 土が乾かないようこまめに水を与える
- 発芽して5枚ほど葉がついたら植え替えをする
収穫した種を植えるときは、秋の10月前後におこないましょう。なぜなら、ナツメの種は冬を越すことで発芽しやすくなるため、秋に種まきをするのが適切なのです。
ナツメを狙う害虫に注意しよう!
ナツメの実にはナツメコガというガの幼虫が寄生することがあります。果実を食害するナツメコガは、群れで発生するとナツメを食べつくしてしまうのです。そのため、発見したら捕殺しましょう。
駆除後は果実ひとつひとつに防虫カバーをかぶせておくのがおすすめです。ナツメの木の剪定をしても、ナツメコガは果実に寄ってくるので、実だけを守ることがポイントになります。
しかし、ナツメコガの予防にはならなくても、剪定は定期的におこないましょう。剪定をしないと、伸びた枝がナツメコガの隠れ家になることもあります。また、伸びた枝が光合成を阻害するため、ナツメの実も育たなくなるのです。そのため、ナツメの木を剪定することで、健康に育てることができるでしょう。
ナツメの木の剪定をお考えでしたら、ぜひ剪定110番へご連絡ください。剪定110番では、お近くの加盟店から業者を手配させていただくので、迅速な対応が可能です。剪定110番は年中無休でお電話を受けつけていますので、どうぞお気軽にご相談ください。
ナツメの収穫とオススメ活用法
ナツメの実には内臓の働きをよくしたり、肥満を抑制したりする効能があるといわれているため、古くから生薬として親しまれてきました。また、実はリンゴのようなほのかな甘みがあるので、フルーツとしても食べられます。秋に実の収穫ができるので、そのまま食べたり、加工したりして楽しめるでしょう。
ナツメの収穫時期
ナツメの実は9~10月前後に収穫します。実が赤くなるほど甘みが強いので、全体的に赤くなってきたタイミングが食べごろです。ただし、ナツメの実は熟れすぎると腐ってしまうので、早めに収穫して食べるのがおすすめです。
ナツメの保存方法
ナツメの実は悪くなるのが早いため、収穫後は洗って冷蔵庫の中で保存しましょう。ただし、冷蔵で保存していても、長く置いておくと腐るので早めに食べきってください。食べきれない場合は、ドライフルーツやコンポートにするなど、長期保存に適した加工をするという方法をとるとよいでしょう。2つの作り方は以下でご紹介します。
【活用法1】ドライフルーツにする
ナツメの実は天日干しにしてドライフルーツにすることで、長く保存することができます。干してドライフルーツにする手法は古くから使われている保存方法で、家でも簡単に作ることが可能です。そこで、以下ではナツメの実をドライフルーツにする方法をご説明します。
- 洗ったナツメを天日干しにする
- 5日ほど天日干しにしたら回収する
- 鍋の中で20分ほど蒸す
- 蒸したナツメは再び天日干しにする
- ナツメが乾燥したら完成
生のナツメを天日干しにするとき、夜間は室内で保管してください。夜の間に虫がつくおそれもあるので、室内に入れておく方が安全なのです。
【活用法2】コンポートにする
ナツメの実はコンポートとして加工することもできます。コンポートとはシロップ漬けにしたフルーツのことで、長期的な保存が可能なのです。そこで、以下ではナツメのコンポートの作り方についてまとめてみました。
- ナツメが100グラムある場合、砂糖を40グラム、水を200ミリリットル用意する
- ナツメと砂糖、水を鍋で煮込む
- 中に小さじ1杯のレモン汁も入れ、5~10分前後煮る
- 火を止めて冷まし、粗熱を取る
- ぬるく感じる程度に冷めてきたら、ビンに入れて冷蔵する
コンポートには、シナモンやハチミツ、リキュールなどを入れる場合もあるので、お好みでアレンジするのもおすすめです。そのまま食べたり、パンやヨーグルトにかけたりしても美味しくいただけるので、ぜひチャレンジしてみましょう。
ナツメの果実は薬としてもスイーツとしても利用できるので、さまざまな楽しみ方ができるでしょう。しかし、ナツメの木をしっかり剪定していないと、伸びた枝に養分を奪われるため、実が育たなくなるおそれがあります。そのため、果実を収穫するなら、ナツメの木を適切に剪定する必要があるのです。
ナツメの実を確実につけるなら、剪定を業者に任せてみましょう。経験を積んだ業者に剪定をしてもらうことで、自力でやるよりも適切に不要な枝を切っていくことができるのです。また、業者なら花芽を落としすぎる心配もありません。
ナツメの木の剪定をお考えなら、ぜひ剪定110番へご相談ください。剪定110番の加盟店には、土日祝日でも対応している業者が多いので、忙しい人でも依頼をすることができるのです。剪定110番では、年中無休で無料電話を受けつけておりますので、よろしければご連絡ください。