「ニシキギを剪定したいけど、どうやって剪定したらいいかわからない…」
このような悩みを解決します。
剪定をしたことがない方からすると、見た目をよくする切り方や剪定道具の選び方などわからないことばかりですよね。
剪定は植物ごとに適した方法があり、間違った剪定をすると植物の成長を阻害したり、見栄えが悪くなったりしてしまいます。
ですから、適切な剪定方法を知ることが必要です。
今回は「ニシキギの剪定方法」についてご紹介していきます。
本記事を読むことで下記のようなメリットがあります。
- ニシキギの正しい剪定方法を知ることができる
- 枯らさずに育てることができて、きれいなニシキギを鑑賞できる
剪定道具や、ニシキギの育て方についても詳しく解説しているので、ニシキギの正しい剪定方法を知りたい方はぜひご覧ください。
ニシキギの見栄えをよくする剪定方法
剪定をすることで枝が密集するのを防ぎ、日当たりや風通しが改善されるので枯れる可能性を下げることができます。
また、樹木の見栄えをよくすることができるので、鑑賞を楽しむこともできるようになります。
ニシキギの見栄えをよくする剪定方法のポイントは下記のとおりです。
- 剪定時期は11~3月
- 剪定で使用する道具選び
- 剪定方法は「間引き剪定」
順番に説明していきます。
剪定時期は11~3月
ニシキギの休眠期である11~3月の落葉期に剪定をしましょう。
生育期に剪定をすると枝を切り過ぎたり、切った先から新芽が出て混みあったりすることもあるのでおすすめできません。
ただし、落葉期の枝に花芽がついていることがあるので注意が必要です。
花芽の見分け方としては、以下のように「ふっくらと丸みを帯びた芽」が特徴的です。
花芽を切ると実がつかず、真っ赤に色づいた実を鑑賞できなくなります。
切る前に花芽がついていないか確認しながら作業することをおすすめします。
剪定で使用する道具
剪定で使用する道具は下記のとおりです。
- 植木バサミ
- 剪定バサミ
- ノコギリ
- 刈り込みバサミ
順番に紹介していきます。
植木バサミ
小透かしなどで太さ7mm程度までの細い枝を切るときに使います。
一般的には全長20cm、重さ200g程度が家庭園芸用の標準サイズです。
可能なら実際に手に持ち、感触が合うものを選ぶことをおすすめします。
剪定バサミ
植木バサミで切断できない太さ15mm程度までの太い枝を切る際に使います。
自分の手にあった大きさを選ぶのが基本で、手のひらに剪定バサミを乗せて指先から手首までの長さと同じくらいのサイズを選ぶといいです。
剪定バサミの長さの相場は、女性が180mm、男性で200mmです。
ノコギリ
ノコギリは太い枝のカット専用で、使用者の体力次第で幹の切断も可能です。
おすすめのノコギリは「折りたたみ式」で、収納時にコンパクトでかさばらず、高所作業のときに枝に引っかかりにくいメリットがあります。
刈り込みバサミ
細い枝先を均一に刈り込んで、形を整えるときに使います。刃も柄も長いため、広範囲を均一に切っていくことに適しています。
また、生垣(いけがき)を作る際は刈り込みをするので持っていると便利です。
剪定方法は「間引き剪定」がおすすめ
ニシキギの剪定は、生い茂って見栄えの悪い枝や枯れ枝などの、不要な枝を取り除く「間引き剪定」をおすすめします。
自然樹形を活かすには、徒長枝や交差枝を付け根から間引くのが一番だからです。
間引き剪定をすると、樹木の風通しや日当たりがよくなり、成長を促進し、害虫が出ることを予防する効果があります。
間引き剪定のやり方について詳しく解説します。
間引き剪定のやり方
間引き剪定の手順は下記のとおりです。
- 樹木全体を見て、理想とする樹形をイメージする
- 内側の枝が混み合っている部分を枝の付け根部分から切り落とす
- 極端に長い枝や四方に伸びている見栄えの悪い枝を切り落とし、枝の左右のバランスを整えていく
間引き剪定をするときは、樹木の上から下に向かって切っていくことがポイントです。そうすると樹木の形をバランスよく仕上げやすくなります。
ニシキギを枯れさせない育て方
ニシキギも適当に育ててしまうと枯れてしまう可能性が高いので、正しい育て方を実践することで枯れにくく育てることができます。
ニシキギを枯れさせない育て方のポイントは以下のとおりです。
- 「日当たりのいい場所」で育てる
- ニシキギの育て方に適した水やり
- 肥料は年1回与える
順番にご紹介していきます。
育てるのに適した環境は「日当たりのいい場所」
ニシキギは「日当たりのいい場所」で育てるのが適しています。
半日陰でも育ちますが、秋に真っ赤で鮮やかな紅葉を楽しみたいなら日当たりのいい場所で育てるのが最適です。
しかし、直射日光は日焼けを起こしてしまうことがあるので、西日が当たる場所はやめておきましょう。
水やりは「地植え」と「鉢植え」で適したやり方が異なる
水やりについては「地植え」か「鉢植え」のどちらで育てるかで適したやり方が異なります。
- 地植え
-
植えつけて日が浅いうちは、土が乾いていたら水を与えます。
植えつけから2年以上経てば、夏の乾燥する時期以外は基本的に水やりは必要ありません。 - 鉢植え
-
鉢植えは、夏には土を乾かしすぎないように朝か夕方に1回、春と秋は1~2日に1回。
冬は土が乾燥していたら水を与える程度で十分です。
肥料は年1回与える
肥料はあまり必要ないので、12~1月に化成肥料を年1回与えるくらいで十分です。
肥料を多く与えすぎてしまうと、間延びした枝が出やすくなったり、窒素過多で紅葉に悪影響を及ぼしたりするのでやめておきましょう。
害虫がついたときの対策
害虫は、植物の養分を吸うことで植物を弱らせたり、琲世物で病気を発症させたりといった害をもたらすので注意が必要です。
ニシキギは病気や害虫に強い植物ですが、それでも害虫がつくおそれがあります。
要注意な害虫がカイガラムシとアブラムシです。
庭木や草花に発生し、葉っぱや茎にひっついて植物を弱らせます。吸汁をして植物の成長に悪影響を与えたり、排泄物によってカビが発生し「すす病」を発生させたりします。
幼虫は殺虫剤で駆除することができますが、成虫は硬い殻やロウ物質で覆われているので、殺虫剤の効果はあまり期待できません。
成虫を見つけたら、歯ブラシやヘラを使ってこすり落とす、成虫がついた枝を剪定するなどして取り除いていきましょう。
植物を吸汁して生育に被害を及ぼします。
数匹なら被害は少ないですが、繁殖して群れで寄生されると植物を枯らす危険があるので、殺虫剤をかけて駆除しましょう。
ニシキギの特徴
ニシキギといえば「紅葉」というイメージがあるかもしれませんが、春から夏にかけて美しい緑色の花を咲かせたりと、ほぼ一年中楽しめる樹木です。
ニシキギの主な特徴は下記の4つになります。
- 鮮やかな紅葉
- 淡い緑色の花
- ニシキギの枝につく翼(よく)
- ニシキギの実
順番に説明していきます。
「世界三大紅葉樹」に数えられる鮮やかな紅葉
ニシキギは秋に鮮やかな紅葉になります。紅葉が錦のように美しいことから「ニシキギ」と名づけられ、その美しさから「世界三大紅葉樹」に数えられています。
淡い緑色の花
紅葉の印象が強いニシキギですが、5~7月にかけては淡い緑色の花が咲きます。
ニシキギの枝につく翼(よく)
ニシキギの枝には翼(よく)と呼ばれるコルク質の羽がついているのが特徴的です。翼がカミソリの刃に見えることから、「カミソリの木」という別名があります。
ニシキギの実は毒性があるので注意
ニシキギの実は毒性があるので注意が必要です。
症状としては、腹痛、嘔吐、下痢などを引き起こす可能性があります。鮮やかな朱色で見た目は美味しそうですが、けっして食べないようにしましょう。
まとめ
今回は「ニシキギの剪定」についてご紹介しました。
要点をおさらいすると、以下のようになります。
- 剪定時期は11~3月が最適
- 剪定方法は「間引き剪定」がおすすめ
- 内側の枝が混み合っている部分を枝の付け根部分から切り落とす
- 間引き剪定をするときは樹木の上から下に向かって切っていく
剪定をすることでニシキギの見た目が整いますし、風通しと日当たりがよくなることで成長を促進して害虫や病気の予防にもなります。
枝が混んできたと思ったら剪定していきましょう。
本記事を読んで「やっぱり自分で剪定するのは大変そうだな」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そのような場合はぜひ「剪定110番」にご相談ください。
剪定110番は全国の剪定業者と提携しているので、お客様のご要望に合った剪定業者をご紹介いたします。
ご相談、お見積もりは無料で承りますので、お気軽にお問い合わせください。
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