プルメリアはとてもかわいらしい花ですが、剪定方法やお手入れを間違えると花が咲かなくなるおそれがあります。せっかく育てたのに、花が咲かないのはとても悲しいですよね。かわいらしい花を咲かせるためには、プルメリアが育ち過ぎたときには剪定が必要になったり、病害虫の対策が必要になってきたりします。
プルメリアのお手入れはとても難しそうに思えますが、コツを覚えればそれほど難しいものではありません。このコラムを読んで正しいお手入れの方法を学び、きれいなプルメリアの花を咲かせましょう。
プルメリアの剪定時期と目的にあわせた方法
プルメリアに限った話ではありませんが、植物には正しい剪定時期と剪定の仕方というものがあります。そのため、あまり間違った剪定をしてしまうと、花が咲かなくなる可能性があるのです。この項目では、剪定についてまとめました。
プルメリアを剪定するタイミング
プルメリアの剪定はいつでもできますが、4月か9月が理想的なタイミングといえます。理由としては、プルメリアは放っておくと背丈が高くなり、育ち過ぎてしまうのです。そのため、寒くなって室内に取り込む秋ごろか、温かくなって外に出す春ごろに剪定するのがよいでしょう。
【方法1】形を整える剪定
プルメリアが大きくなると枝が込み合ったり、葉が重なり合ったりして見栄えが悪くなってしまいます。大きくなりすぎてバランスが悪くなったり、先端が枯れてしまったりした枝は剪定しましょう。こうすることによって、切り口から新芽が出てきます。
【方法2】大きく育ち過ぎたときの剪定
大きく育ち過ぎたプルメリアは、切り戻しによる剪定をおこなうとよいでしょう。切り戻しをおこなってもそこから新芽が出てきますが、花が咲くのは翌年以降になるので、切りすぎには注意が必要です。大きくなりすぎた場合は、室内に取り込む9月~10月ごろに切り戻しをするのがおすすめです。
【方法3】花後の剪定
花が咲いたあと新しい枝が3本~4本伸びてきますが、剪定をするときは1本~2本にしておきましょう。傷口を小さく済ませるためもありますが、剪定し過ぎてしまうと花が咲かなくなる原因にもなるので注意が必要です。
プルメリアを剪定するときの注意点!
プルメリアを剪定するときに気をつけてほしいところは、プルメリアの樹液です。茎や葉から出る白い樹液には毒があり、皮膚炎や嘔吐、不整脈、心臓麻痺の症状が出るおそれがあります。断水中は樹液が出ないようですが、剪定する際は必ず手袋をつけ、樹液に触れないようにしましょう。
剪定に不安を感じる場合はプロに任せると安心
「剪定に失敗したらどうしよう」「樹液に毒があるのが不安」そんな場合は、業者に相談しましょう。プルメリアの剪定は、高さによっても違いますが3メートル以内なら4,000円ほど、5メートル以内で8,000円ほどで、業者にお願いすることができるようです。
プルメリアの花をキレイに咲かせるために
プルメリアの苗を育てたからには、花をきれいに咲かせたいですよね。この項目ではプルメリアの剪定以外で、きれいに花を咲かせるポイントをまとめました。
プルメリアの種類は豊富
プルメリアは白以外にも、ピンク、黄色、赤、紫色などあります。また、耐暑性・耐寒性も強く、西日に当たっても簡単には枯れません。さらに約0℃までの寒さも絶えることができるのです。香りも魅力的で、香料や精油としても使用されます。自分好みの花を咲かせたい方や花の香りを楽しみたい方は、プルメリアを育ててみるのもよいかもしれません。
プルメリアは日当たりに注意!
プルメリアできれいな花を咲かせるためには、日当たりが欠かせません。一年を通して日の光がよく当たる場所で栽培しなければ、きれいな花を咲かせることは難しいでしょう。日当たりが十分でない場合は、花を咲かせないこともあるようなので注意してください。
水やりや肥料の頻度は?
水やりは、「土が乾いたらたっぷりと与える」「受け皿に水を溜めない」これを守りましょう。土が乾いている状態とは、乾燥して白っぽく、硬くなっている状態のことを言います。水やりには適したタイミングがあるので、下記を目安にするとよいでしょう。ただ、気候によっては下記のタイミングと違うこともあります。そのため、あくまでも土が乾燥しているかどうかを、水やりの判断基準にするようにしてください。
- 最低気温が15℃以上…土が乾いた当日から翌日
- 最低気温が15℃~10℃…土が乾いてから4日~5日後
- 最低気温が10℃以下であれば、土が乾いてから1週間~10日後
肥料については、成長期に規定量と間隔を必ず守ってください。規定量以上に与えると枯れてしまいます。規定量より、少なめに与えた方が安全です。また、花を咲かせたい時期には、肥料にリン酸を多く混ぜましょう。
気温が低くなったら室内で管理しよう
生育中のプルメリアは、15℃で生育が止まり10℃程度の耐寒性しかありません。寒さ対策のため、10℃より上の環境で育てましょう。プルメリアを育てるだけでなくきれいな花を咲かせようと思うと、さまざまな手入れや生育環境に注意が必要です。
もしこれらの作業が大変だと感じるようであれば、業者に一度相談してみるのもひとつの方法です。豊富な知識と経験のある業者であれば、的確なアドバイスや手入れをおこなってくれることでしょう。
プルメリアの花が咲かない原因
プルメリアをちゃんと育てているつもりでも、花が咲かないこともあります。それにはいくつかの原因が考えられます。原因を知って改善することができれば、キレイな花を咲かせることができるかもしれません。
【原因1】剪定をし過ぎている
樹形を整えたり、生長を促したりするためには、プルメリアの剪定は必要なことです。しかし、あまりにも剪定をしてしまうと、花が咲かない原因にもなってしまいます。それは、新しく伸びた枝から花が咲くまでに、時間がかかってしまうためです。花を咲かせる枝と余計な枝をしっかりと判断して、プルメリアの剪定をおこないましょう。
【原因2】お手入れ方法が間違っている
上記でも説明したように、プルメリアでキレイな花を咲かせるためには、季節にあわせたお手入れが欠かせません。プルメリアを10℃以下のところに置くと、寒風で葉を傷める可能性もあるので、寒い季節には室内に置きましょう。秋から冬は、屋外で日に当たるようにしましょう。高温多湿な環境が苦手なので、秋雨と暑さが繰り返す秋口は、環境にあった場所へと鉢を移動させてください。
【原因3】病害虫の被害にあっている
プルメリアにキレイな花が咲かないのは、病害虫が原因の可能性もあります。プルメリアであれば、カイガラムシやアブラムシ、ハダニ、さび病といった病害虫に侵されるようです。もしこれらの被害にあっている場合、花を咲かせるどころか枯れてしまう可能性もあります。原因が病害虫にあるようなら、すぐに薬剤などを使って対処しましょう。
プルメリアのストレスサインを見逃さないように!
プルメリアはストレスによって、花を咲かせないこともあるようです。ストレスがかかっていると、奇形の葉が生えてくることがあるようなので、そのストレスサインを見逃さないようにしましょう。また、プルメリアがストレスを感じる要因としては、生育環境に問題があることが多いようです。
剪定が上手くいかないと感じたら業者に依頼する
プルメリアでキレイな花を咲かせるためには、適切な剪定が必要になってきます。しかし、適切な剪定をするためには、プルメリアの知識が欠かせません。また、10mほどまで生長したプルメリアの剪定となると、難易度があがり危険も伴います。
そのため、「剪定が上手くいかないかも」「不安だな」と感じるようであれば、業者に依頼するのがよいでしょう。剪定110番では、全国にある加盟店からお客さまに適した業者を選んでご紹介しています。ぜひ一度、相談だけでもしてみてください。