シラカシは成長速度が速い樹木なので、放っておくとどんどん大きくなってしまいます。そのため、剪定が必須の植物といえます。
そんなシラカシの剪定、いったいどのようにおこなえばよいのでしょうか。また、正しく剪定をおこなわなかった場合にはどのようなリスクがあるのでしょうか。
シラカシの特徴や育て方、住み着きやすい害虫とあわせてみていきましょう。
シラカシの剪定方法
ここでは、シラカシの剪定時期や方法についてご紹介していきます。なお、シラカシはその特徴から剪定が必要となるため、このことに関してもあわせて確認しておきましょう。
シラカシの特徴
シラカシは1年中、キレイな緑色の葉をつける常緑広葉樹です。日本を代表する庭木の五大庭木としてモチノキ・モッコク・モクセイ・シイとともにあげられます。その家を象徴する木としてのシンボルツリーとしても人気です。
生育が旺盛で誰にでも手入れができることから、現在も家庭用の庭木として好まれています。しかし、剪定をおこなわないとどこまでも大きくなってしまいます。
シラカシを剪定する目的
シラカシは成長が早い植物です。剪定をして伸びてしまった枝を切らないと、大きくなりすぎてしまいます。その結果、木で家を隠してしまい室内の日当たりが悪くなったり、隣の敷地まで伸びてご近所迷惑になるおそれがあります。
また、シラカシは放っておくとどんどん上に伸びてしまう性質ももっています。上の方にばかり葉が多くなると、下の方の葉が枯れてしまします。また、高くなればなるほど剪定作業が大変になります。シラカシをきれいに育てるために、定期的な剪定が大切です。
剪定の重要性が分かったところで、次に剪定をおこなう時期や方法を確認していきましょう。
シラカシの剪定時期
シラカシの剪定は5月~6月、10月~11月の年に2回おこないます。大がかりな剪定は木にストレスをあたえてしまうので、回復の早い暖かい時期(5月~7月)におこないましょう。寒い時期(10月~11月)は枝の混み合ったとこを整える程度にします。剪定は少なからず木にダメージをあたえてしまいますので、木が回復しづらい真冬や真夏の時期は避けましょう。
シラカシの剪定方法
まずは全体をみて余分なところを切っていく剪定をおこないます。伸びきってしまっている枝や枯れているところ、ほかの枝たちと比べておかしな方向に生えているものを切っていきます。
次に透かし剪定とよばれる枝が混み合っているところを透かすように切っていく剪定で、全体をバランスよく整えていきます。
枝ごとの剪定もおこないましょう。シラカシは枝から、また新たな枝がはえてきます。1本の枝からたくさん分岐しているものは枝が密集しているところから切り、大体3本くらい残します。
シラカシは強い剪定にも比較的耐えることができる木です。切り戻しと呼ばれる、伸びすぎた古い枝を途中で切り、残したところから新しく強い枝を出すといった剪定もおこなうとよいでしょう。切り戻しをおこなうことによって、古くて不要な枝を減らし、新芽に養分をまわすことができます。
シラカシは上の方が強く成長していくので、上部は大胆に切る強めの剪定を、下部は弱めの剪定をするように心がけましょう。
シラカシ剪定をプロに任せる人が多い理由
シラカシは成長が早く、すぐに大きくなるため、放置しておけばおくほど大規模な剪定をおこなう必要があります。そのような場合は、樹形を整えるのが難しくなってしまいます。また、剪定の際に大量のごみがでるので、処理するのが大変なのも、自分では剪定が難しい理由のひとつでしょう。
とくに大がかりな剪定は木にストレスをあたえてしまうため、剪定になれていない人がおこなうと、比較的強いシラカシでも、成長に悪い影響を与えてしまうおそれがあります。
大変な選定作業はプロに任せてみてはいかがでしょうか。剪定110番ではシラカシの剪定を1本から承っております。お電話での受付・ご相談は24時間365日いつでも対応させていただきます。
シラカシの育て方
シラカシの人気の秘訣は、強く育てやすい木であるということです。植える場所はあまり問いませんが、一度植えると植え替えは困難ですので、慎重に選ぶようにしましょう。大きくなったときのことを考慮して、スペースには余裕をもっておくとよいです。
基本の育て方
シラカシは強くて丈夫ですので、あらゆる場所で元気に育ってくれます。基本的な育て方をおさえておけば、誰でも簡単に育てることができますよ。
- 肥料
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葉の色が薄くなってきたら、肥料をあげましょう。根元から数十センチメートル掘ったところへ、肥料の油かすと化学肥料を同量混ぜ合わせたものを埋め込みます。その際、根を傷つけてしまわないように注意してください。
- 水やり
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シラカシは特に水やりの必要がありません。自然の力で十分に育ってくれます。
- 落葉について
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シラカシは冬に落葉しないのが特徴です。年中通して青々と茂ってくれます。だいたい1年で葉が落ちるので、4月ごろの新葉が出るときに古い葉が落ちます。
シラカシは「株立ち」が人気!
シラカシは成長しやすく大きくなりやすいです。背の高いもので最大20メートルほどにもなるので、家庭用の植栽としてそんな大きくなってしまったら大変です。株立ちであれば、高さを3メートルほどにおさえることができるため、好まれています。
株立ちとは地面から茎が生えているような小さな木のことを指します。太い幹が1本あるより、根元が涼しげで風通しがよくなるというメリットがあります。細い幹が何本も生えている方が、生垣としてちょうどシラカシが目隠しになります。
シラカシが枯れる原因と予防法
シラカシは成長の面では多少日当たりが悪く、風通しの悪い環境でも成長をします。しかしそのような環境は、害虫が発生しやすくなってしまうというデメリットもあることを忘れてはいけません。
育て方が悪く枯れてしまうといったケースはめったにありませんが、害虫や病気によってシラカシが枯れてしまう例は多々あります。そうなってしまったときのために、きちんと対処法などを確認しておきましょう。
気を付けたい病気や害虫
シラカシに住み着きやすい害虫や、かかるおそれのある病気を知っておきましょう。もしこれらをみつけたら早急に対処することが重要です。
クリオオアブラムシ
クリオオアブラムシはアブラムシの一種で、栗の木に住み着くことからその名がついています。栗の木だけでなく、シラカシの枝にも住み着くことがあります。もし住み着いてしまったら、駆除剤を撒いて退治しましょう。放っておくと驚くほど増殖してしまいます。
ケムシ
シラカシの木にはケムシも住み着きやすいです。ケムシはシラカシの葉を食い散らかします。また触ると刺されてしまうなど、人間にも被害を及ぼします。家にケムシが大量発生してしまったらイヤですよね。1匹ずつ取り除いていくか、殺虫スプレーをかけます。殺虫スプレーの散布のしすぎは木の健康に被害をもたらすこともあるので、使用の際は気をつけましょう。
カイガラムシ
カイガラムシはその名のとおり、カイガラのような虫です。殻に覆われているため、薬剤などが効きづらく駆除が大変です。カイガラムシの排泄物が原因となり、葉にカビがはえて黒くなってしまう「すす病」という病気にかかってしまうことがあります。
うどんこ病
シラカシに考えられる病気には「うどんこ病」という葉にカビが生えてしまうものがあります。うどん粉のように白いカビが葉をおおってしまいます。日当たりが悪くジメジメとした環境にあると、カビの繁殖が加速してしまいます。病気になってしまった箇所はすみやかに取り除きましょう。
生育に不安があるならプロに任せよう!
害虫被害や病気は一度なってしまうと、完全に原因を取り除かなければどんどん広がっていってしまいます。薬剤を散布する際も、適切なものを適切な方法で使用しないと意味がありません。誤った使用方法は木にストレスをかけてしまい、逆効果です。
せっかく長生きできるはずのシラカシを枯れさせてしまってはとても残念ですし、虫の駆除などは嫌な作業ですよね。そんなときは、プロの手を借りて健康な状態にしてもらうという手もあります。自分で何とかしようと思っても、慣れていない作業はなにが正しいのかわからず不安かと思います。知識を持ったプロに、シラカシの生育の相談をしてみてはいかがでしょうか。
プロの作業内容と費用相場
シラカシの剪定をプロに頼むとどのくらいの費用がかかり、どんなことをしてくれるのでしょうか。作業の内容と、費用の相場をご紹介します。
プロはどんな作業をしてくれる?
庭木のお手入れのプロは、お客様のところへ出張していく形で作業をおこないます。作業前に現地調査があるところは、そこで木の状態や大きさなど、作業に必要な情報を仕入れます。その際にお客様の要望を聞いて作業の内容をつめていきます。
作業内容が決定したら、いよいよ剪定に入ります。高いところの剪定も脚立をつかってスイスイとこなしてらえます。作業の際に周りへも気配り、ご近所への配慮も忘れないのがプロの仕事です。
シラカシは剪定をおこなうと大量の枝と葉がでます。そういったゴミの処理も剪定業者は請け負ってくれます。ゴミの処理はオプションサービスとなっている場合が多く、追加の料金がかかるケースが多いので、見積り前に確認するとよいでしょう。
剪定のあとのアフターケアやメンテナンスについても相談することができます。例えば、「害虫被害の箇所を取り除いてもらったけれど再発してしまった」というときは、その業者に相談すると、アフターサービスや保証がしっかりしている業者でしたら対応してもらえます。
剪定にかかる費用はいくら?
シラカシの剪定に限らず、木の剪定にかかる費用は木の大きさで変わってきます。基本的には木の高さで決まります。それに加えて枝や葉が伸びている横幅も基準となる業者もあるようです。高さのある木の剪定は大変な作業になっていくので、その分費用もかかってきます。
例えば、高さ3メートルのシラカシの剪定の相場は1万円前後といったところでしょうか。これは出張料などの諸経費を含んだ場合の相場です。
業者によって料金の案内の仕方が異なります。1本あたりの料金が安いところはその中に出張料や枝の処理の費用は含まれていないかもしれません。「作業費」「出張料」「諸経費」といった費用をすべて合計した料金で比較をしましょう。見積りを無料でとってもらえる業者はたくさんありますので、相見積りで比較するとよいでしょう。
よい業者を選ぶ方法
剪定の業者はたくさんあります。お住まいの地域にきてもらえる業者だけでも、どこに頼めばよいのか迷ってしまうほどです。それでは優良な業者を選ぶとき、どんなところに着目したらよいのでしょうか。
先ほども触れたようにまずは複数の業者で見積りをとってもらい、料金を比較します。料金と作業内容を確認し、求めているサービスをしてもらえる業者を選びます。
木1本だけの剪定はお断りというところもありますので、家庭用の少ない剪定でも1本からでもお願いできるかどうかも確認をしたほうがよいポイントです。こちらの相談に親切にのってもらえる、しっかりコミュニケーションがとれるところへお願いしたいですね。
弊社では電話でのご相談・受付は24時間365日可能です。シラカシの生育に不安がある方は、ぜひお気軽にお電話ください。