ウバメガシは生垣として植えられていることが多く、枝が伸びると見栄えが悪くなるため、定期的な刈り込み剪定が必要です。正しい方法をお教えしますので、ぜひ参考にしてみてください。また、ウバメガシは病害虫の被害にあうと枯れてしまうことがありますので、注意しましょう。
そこで、ここではウバメガスの特徴や正しい剪定方法についてご説明します。「ウバメガシを育ててみたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
ウバメガシの剪定方法
剪定は正しい方法でおこなわないと、ウバメガシが病気になったり枯れてしまったりするおそれがあります。ウバメガシを健康に育てるためにも、これからご説明する内容をしっかりと理解しておきましょう。
ウバメガシは生垣に最適!
ウバメガシとは、ブナ科コナラ属の常緑樹で、ギザギザした葉が特徴です。そんなウバメガシは乾燥に強く、樹高が3mほどにしかならないこと、葉が密集していること、大気汚染に強いことなどから、生垣としてよく使われています。
ウバメガシの剪定時期
寒さに弱いため、厳寒期に剪定をするのは避けたほうが無難です。新芽が止まる6月ごろと、生長が落ち着く9月ごろに剪定をおこなうのがよいでしょう。
ウバメガシは寒さに弱い植物なので、11月~3月ごろには剪定をおこなうと弱ってしまうおそれがあります。そのため、剪定時期を間違えないように注意しましょう。
ウバメガシは刈り込み剪定をしよう!
ウバメガシを剪定する前に、必要なものを用意しておきましょう。まず、不要な枝を切るための剪定バサミと、樹形を整える際に使う刈り込みバサミやバリカンも用意します。
刈り込みバサミに比べてバリカンのほうが高額ですが、刈り込みの範囲が広いときには短時間でバランスよく樹形を整えることが可能です。そのため、「樹形をよりキレイに整えたい」という方はバリカンを使うのがおすすめです。
また、作業中に手をケガしないための手袋、高いところでの剪定をするための脚立も用意しておいてください。さらに、切った枝葉を集めて処理するためのほうき、ちりとり、ゴミ袋も用意しておきましょう。
では、ここからは剪定方法を見ていきましょう。ウバメガシは伸びすぎた枝や葉を切る「刈り込み剪定」をおこないますが、その前に以下の不要な枝を切る剪定をおこなう必要があります。ウバメガシで剪定する不要な枝には、以下のようなものがあります。
- 枯れた枝
- 内側に伸びる枝
- 勢いよく上に向かって伸びる枝
- 幹の途中から伸びた枝
これらの枝は、枝が絡み合って日当たりや風通しを悪くしたり、木の養分を奪ったりして、ほかの枝の生育を阻害してしまうので、根元から切り落としてしまいましょう。
また、伸びすぎた太い枝も短くしておきましょう。「刈り込みのときに切ればいいのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、刈り込みのときに使う刈り込みバサミでは切ることができないのです。
不要な枝や太い枝を切ったら、刈り込み剪定をおこないます。刈り込みバサミまたはバリカンで伸びすぎた枝葉を切って、樹形を整えていきましょう。太い枝は事前に切っているので、このときは刈り込みバサミでも切れるほどの細い枝を切り落とします。刈り込みをする際は、完成形をイメージしてから切っていくのがおすすめです。そうすることで、より樹形をキレイに仕上げることができます。
ウバメガシの剪定作業は依頼すればあっという間!
「ウバメガシの剪定が自分では難しそう」と感じたら、剪定業者に依頼することをおすすめします。剪定を素人がおこなうには、必要な道具を用意して方法を確認しながら剪定をおこなう必要があり、時間がかかってしまうからです。
剪定のプロである業者に依頼することで、剪定を短時間でおこなってもらうことができ、樹形もキレイに仕上げてもらうことができるのです。
弊社では、全国各地の剪定業者と提携していて、実績のあるスタッフが多数在籍しています。剪定をご依頼いただけましたら、弊社加盟店スタッフが丁寧に作業をおこないます。作業内容や費用などのご質問にもお答えしますので、わからないことがあればお気軽にご相談していただくことが可能です。
「自分でウバメガシの剪定をおこなうのが難しい」という方は、ぜひ弊社までご相談ください。
ウバメガシの特徴と育て方
ウバメガシは成長速度が遅いため、ほかの植物に比べれば育てやすいでしょう。しかし、ウバメガシは害虫対策や施肥などの最低限のお手入れは必要です。そこで、ここからはウバメガシの育て方についてご紹介します。
ウバメガシはゆっくり生長する
ウバメガシはゆっくり生長する植物です。生長速度は1年に50cmほどです。そのため、ほかの植物に比べて手入れの頻度は少なくて済むでしょう。
ただ、萌芽力が強いので、放置しておくと枝葉が密集して風通しや日当たりが悪くなってしまうおそれがあります。そのため、手入れの頻度が少ないといっても、まったく手入れをしなくてもよいというわけではありません。
ウバメガシは大気汚染に強い
植物の中には、交通量の多い通り沿いで育てると、排気ガスなどの大気汚染によって枯れてしまうものも多くあります。しかし、ウバメガシは大気汚染に強く、枯れにくいという特徴があるため、交通量の多い通り沿いや駐車場の近くにも植えることが可能です。
また、大気を浄化するはたらきを持つともいわれていて、環境にやさしい植物でもあるのです。
ウバメガシが好む環境
ウバメガシは、日当たりのよいところに置いてあげると生長しやすくなります。また、暖かい場所を好みます。しかし、ウバメガシは寒さに弱いため、寒い場所で育てると弱ってしまうおそれがあるのです。そのため、ウバメガシを育てるときは、日当たりがよく暖かい場所に置いてあげるようにしましょう。
水やりや肥料は必要?
ウバメガシは一度根付いてしまえば水やりは必要ありません。日照りが続いて土が乾燥しているときだけ水をあげましょう。
また、ウバメガシは根を広く張るので、その分土から水分や養分を多く吸収します。そのため、根が広く伸びるスペースがあるときにはとくに肥料は必要ありません。根を広く張れるスペースがないときには、肥料をあげてください。
肥料をあげる場合は、春の芽が出る時期、夏前、秋の3回ほど化成肥料をあげましょう。ちなみに、化成肥料とは、多くの場合は短期間で土の養分を与えるために用いられる肥料です。
化成肥料は使いすぎると根が傷みやすいという性質もあるので、与えすぎないように気をつけてください。
病害虫の被害に注意しよう!
ウバメガシだけではなく植物全般にいえることですが、手入れをおこなわずに放置しておくと病害虫が発生するおそれがあります。ウバメガシで発生しやすい病害虫には、以下のようなものがあります。
病気
- うどんこ病
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5月~6月、9月~11月に発生しやすい、植物にカビがついてしまう病気です。カビがついた植物は葉が白くなり、光合成がうまくおこなうことができなくなって枯れてしまいます。
放置しておくとほかの部分にも被害が広がってしまうので、早急に対処する必要があります。葉の一部だけが白くなっている場合は薬剤で処理し、葉の全体が白くなってしまった場合は手で摘み取りましょう。また、再発を防止するためには定期的に剪定をおこない、風通しをよくすることが重要です。
- てんぐ巣病
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てんぐ巣病は、菌が葉や枝につく病気です。てんぐ巣病にかかると、植物のホルモンバランスが崩れてしまいます。その結果、一部の枝からさらに細い枝がたくさん出てきたり、枝にこぶ状のものが発生したりします。そして、てんぐ巣病の被害にあった部分はその部分はうまく育つことができずに枯れてしまいます。
枝に異常が出るまでほぼ発見することはできませんが、発見したらその部分を枝ごと切り取ることで、被害の悪化を防ぐことができます。また、てんぐ巣病は風通しをよくしておくことで予防することも可能です。
害虫
- マイマイガ
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体長3~10cmの害虫で、蛾の一種です。成虫になる前の幼虫(毛虫)が葉を食害します。卵がある場合は、やわらかいヘラなどを使って剥がして処分してください。このとき、触れるとかゆみを引き起こす「鱗毛(りんもう)」が舞うおそれがあるので、除去する際はマスクや保護メガネ、手袋などを着用して身を守ってください。
また、幼虫である場合は殺虫剤で駆除することができます。殺虫剤を使う際も、体を保護してから作業をおこないましょう。また、マイマイガも風通しが悪いと発病しやすいので、風通しをよくするために剪定をおこなうことも重要です。
ウバメガシで発生する病原虫を防ぐには、剪定をおこなうことが重要です。剪定をおこなうことで、風通しをよくすることができるからです。「ウバメガシの剪定が難しい」という方は、業者に依頼することをおすすめします。
業者に依頼することで、剪定の経験や知識が豊富なプロに、効果的な方法で剪定をおこなってもらうことができます。
ただ、業者に依頼するとなると、「費用面が気になる」という方も多いでしょう。剪定を依頼した場合の費用の計算方法は業者によって異なり、「日当制」「時給制」のところと「単価制」のところがあります。
日当制や時給制のところは作業員の数によって、単価制のところは木の高さによって費用が変動します。費用相場はそれぞれ以下のとおりです。
- 日当制(1日あたり)
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約15,000~30,000円
- 時給制(1時間あたり)
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約2,000円~3,000円
- 単価制(1本あたり)
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- 3m未満:約3,000円~4,000円
- 3~5m:約6,000円~8,000円
- 5~7m:約15,000~20,000円
ただ、正確な費用は業者によって異なるので、正確な費用は業者に見積りを依頼してご確認ください。このとき、複数業者に見積りを依頼すると多くの費用を比較検討できるので、自分の予算に合った業者を見つけやすくなります。
弊社加盟店では、「費用が気になる」という方のために、見積りを無料でおこなっています。正式な見積り後からの追加料金もかかりません。
さらに、24時間年中無休で電話受付をおこなっているので、ご都合がよい時間帯にいつでもお電話していただくことが可能です。もちろん、作業日もご提示いただきましたご都合のよい日程の中から、調整させていただきます。ウバメガシの剪定にお悩みの方は、ぜひ弊社までご連絡ください。
ウバメガシの実の特徴や活用法
ウバメガシは、どんぐりの実が成ります。つまり、どんぐりを使ってウバメガシを増やすことができるのです。ここからは、ウバメガシの実になるどんぐりの特徴や、どんぐりの増やし方について解説していきます。「ウバメガシについてもっと理解を深めたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
ウバメガシの実はドングリ
ブナ科の植物はどんぐりの実をつけるのが特徴で、ウバメガシも例外ではありません。同じブナ科でも木の種類によってどんぐりの形が異なり、ウバメガシの場合は殻斗(帽子の部分)が鱗状になっていて、身の先端の部分(殻斗の反対側)が小さいのが特徴です。
どんぐりは食べることができる種類もあるため、「ウバメガシのどんぐりを食べてみたい」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、避けたほうが無難です。ウバメガシのどんぐりは灰汁が強くて渋く、おいしくないようです。
ドングリで増やすこともできる
ドングリを使ってウバメガシの庭木を増やすことも可能です。ただ、生長が遅いので、生垣としては5年、庭木にするには最低でも20年はかかると思っておいたほうがよいでしょう。
どんぐりからウバメガシを育てたい場合は、秋に採取してすぐにまくか、乾かさないように保存して翌年の春にまいてください。
翌年の春にまく場合は、どんぐりが乾燥しないように保存しておく必要があります。湿った砂(手で握ったときに指から水がたれてくる程度)かオガクズを混ぜた袋に入れて、冷蔵庫に入れておくのがよいでしょう。
ウバメガシは備長炭にも使われている
ウバメガシは備長炭にも使われています。備長炭とは、ウバメガシ・アオガシ・ナラなどの木を使用した炭のことで、火持ちが長いのが特徴です。主な備長炭の産地は和歌山県で、紀伊半島にウバメガシがたくさん生えていたことから作られたと考えられています。
そんなウバメガシを健康に育てるためには、しっかりと剪定をすることが重要です。そうすることで、風通しや日当たりがよくなり、害虫の発生を予防したり光合成をうまくおこなったりすることができ、健康に育つことができるのです。
もし、「剪定を自分でおこなう自信がない」「剪定をおこなっている時間がない」という方は、剪定業者に依頼するのがおすすめです。そうすることで、手間をかけずに正しい方法で剪定をおこなってもらうことができます。
弊社では、剪定をご依頼いただければ実績のあるスタッフが丁寧に作業いたします。わからないことがあれば、わかるまでご説明いたしますので、どんな些細なことでもご相談ください。
「まずは費用を知りたい」という方は、無料見積り※をおこなってから検討していただいてもかまいません。「ウバメガシの剪定を業者に依頼したい」「まだ業者に依頼するか迷っている」「どの業者に依頼するか決めかねている」という方は、ぜひ弊社までご連絡ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。