ウラジロガシは、その名のとおり葉の裏が白い樫の木です。山に自生していることもあり、大きいものでは高さ20メートルにまで成長します。
しかし、庭木として育てるのであれば、あまりに大きくなった木は手入れが難しく、樹形が荒れてしまいます。そこで必要なのが剪定です。
剪定には適した時期と方法があります。この記事では、ウラジロガシに適した剪定を詳しく解説します。また、剪定以外にもウラジロガシを元気に育てるためのコツがあるので、あわせてご紹介します。ウラジロガシを元気に育てるための参考にしてください。
ウラジロガシの剪定方法と適期
ウラジロガシは、成長が早く強度のある木なので、刈り込みをおこなうことができます。しかし、剪定には適した時期と方法があるため、思い立ったときにとにかく枝を切ればよいわけではありません。時期や方法を間違えた剪定をおこなうと、木の成長の妨げになったり、木を弱らせてしまったりすることもあるので、注意しましょう。
ウラジロガシの剪定時期っていつ?
ウラジロガシは常緑広葉樹に分類されます。常緑広葉樹の多くは、極端な暑さや寒さに強くありません。暑さよりも寒さへの耐性のほうが弱いため、冬に刈り込みをおこなうと木が弱ってしまうおそれがあります。
剪定に適しているのは4~9月のあたたかい時期です。しかし、冬ほどではありませんが真夏の暑さにも弱く成長が鈍るため、8~10月は剪定に不向きです。ただし、あまり大きく育ってほしくない場合は、8~10月の暑い時期に剪定をおこなうのもよいでしょう。
ウラジロガシの剪定方法
ウラジロガシの樹形は、基本的に剪定をおこなわなくても整います。しかし、成長の早い伸びすぎた枝や不要な枝があれば剪定をおこない、理想通りの形に整えるには刈り込みをしなくてはなりません。
整える程度の剪定は、枝から真上に伸びる徒長枝や、幹に向かって伸びる逆さ枝などを切ります。形を整える刈り込みは、おもに生垣として育てている場合におこないますが、作業後の仕上がりをイメージしてから始めるようにしましょう。
イメージできたら、完成形から飛び出したように伸びている枝を落としていきます。側面を先に整えてから上部を整えます。刈り込み用のバリカンを使用すれば、操作自体は難しくないので、初心者でも刈り込みが可能です。
剪定時のポイント
ウラジロガシの剪定は整える程度のもので問題ないとご紹介しました。さらに、ウラジロガシは成長が早いため、剪定の適期であれば強剪定をおこなっても大丈夫です。木を小さくしたいときや、木の形を作り直したいときは、太い枝や芽を切り落とす強剪定をおこないましょう。ただし、秋にどんぐりの実を実らせたい場合は、花芽をある程度残して剪定するように注意してください。
剪定方法で困った際は、プロに相談をしよう
ウラジロガシは、庭木として育てるにも高さがあり、自分で手入れをするのは大変な木です。しかし、プロの業者であれば、樹高の高い木でも安全に剪定をおこなえます。
ご自身での剪定作業に不安をおもちの方は、弊社にご相談ください。樹高の高い木を含め、剪定の経験が豊富な業者をご紹介します。まずは見積りからでかまいませんので、お気軽にお電話ください。
ウラジロガシを元気に育てるためのコツ
ウラジロガシのような大きな木は、存在感があるため、木が元気か弱っているかで、お庭全体の印象につながります。
ウラジロガシの特徴と育て方のコツを知り、元気な木を保ちましょう。
ウラジロガシは生垣・シンボルツリー向き!
ウラジロガシは、大気汚染や塩害にも強く、丈夫で育てやすい木です。樹高は高くて存在感があるので、シンボルツリーとして育てられることがあります。
また、成長が早く、枝先が分岐して密生するという特徴もあります。この特徴を活かして、自宅の目隠しの役割になる生垣として育てられることもあります。
ただし、ウラジロガシは上に伸びる性質があるので、生垣として育てるときは定期的な剪定を怠らないように注意が必要です。
ウラジロガシを育てる際のコツ
ウラジロガシを元気に育てるポイントはいくつかあります。必要なお手入れや注意点をご紹介します。
- 日当たり
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日陰で育ててもきちんと成長しますが、日当たりのよい場所で栽培したほうが、葉付きのよい木になります。葉付きをよくしたい場合は、日当たりのよい場所で栽培しましょう。
- 水やり
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乾燥に強いため、特に水やりの必要はなく、自然の雨だけで成長します。
- 肥料
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根腐れしないように水はけのよい土で育て、肥料は最初に緩効性の有機肥料を少量与えましょう。葉の色がきれいな深緑色でない場合は、追加で油カスなどを与えてください。
- 植え替え
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植え替えをおこなう場合は、あたたかい5~9月が適期です。ただし、真夏の植え替えは木が弱ってしまうおそれがあるので避けましょう。
ウラジロガシは植え替えに弱いため、植え替えの際は根を切って葉の量を減らし、再びしっかりと根が張るまで土の状態をみながら水やりをするなどして栽培環境を整えましょう。
- 剪定
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剪定は4~9月のあたたかい時期におこないましょう。木の幹に向かって伸びる逆さ枝や枯れてしまっている枝、幹とは別に根元から生えているひこばえなどを定期的に剪定し、全体のバランスをみながら樹形を整えます。
以上が、ウラジロガシを育てる際のコツです。日当たりがどれほど大切なのか、水や肥料を与えたほうがよいのかなど、ひとつでも間違えてしまうと樹勢が弱まってしまうこともあるため、十分に気を付けてください。
業者に剪定依頼をしてかかる費用はいくら?
ウラジロガシは樹高の高い木に分類されるので、ここでは高木の剪定費用の相場をご紹介します。高木の剪定を業者に依頼した場合、5~7メートルほどの高さであれば、一般的に約13,000~20,000円で対応してもらうことができます。ただし、ごみの処分費や出張費が別途かかることもあるので、費用の内訳は見積りの際に業者に確認しましょう。
また、7メートルを超える高木の場合は、費用相場がなく別途見積りという対応をおこなっている業者がほとんどです。費用面を考慮するならば、できるだけ樹高が低いうちに剪定を依頼したほうがよいでしょう。どれほど樹高が高くなる木であっても、サイズが小さいときに剪定を依頼すれば、費用は抑えられるからです。
剪定をプロの業者に任せることで、確実に樹形の整った木になります。さらに、日ごろのお手入れに関しても相談できる場合もあるため、作業後はよりウラジロガシを育てやすくなることもあるでしょう。
弊社では、剪定やお手入れに関するお悩みに、丁寧に対応する業者をご紹介いたします。「業者に依頼したことがないから不安」という方でも、安心してご利用いただけることでしょう。もし何かお悩みがございましたら、まずは無料相談窓口までご相談ください。
剪定したウラジロガシの葉には効能アリ!
ウラジロガシは、生垣やシンボルツリーとして育てるだけでなく、剪定した葉にも活用法があるのです。葉の効能を活かしたさまざまな活用法をご紹介します。
ウラジロガシの葉はお茶や入浴剤にも活用できる
ウラジロガシは、葉を乾燥させてつくるお茶が、昔から民間薬として飲まれていました。ウラジロガシに含まれるカテコナールという成分が、体内に石をつくり出すカルシウムやリンを排出させる効果があるのです。
また、入浴剤としても活用することができます。葉のついている小枝ごと水洗いをして、きざんで袋に入れて使います。タンニンやリグニンという成分の効果で、切り傷や肌荒れが改善されるといわれています。
剪定が難しい場合は業者に任せよう
ウラジロガシには、庭木としての役割だけでなくさまざまな活用法があります。しかし、剪定後の枝葉を利用したくとも、無理な作業はケガにつながります。ご自身での剪定を難しいと感じたら、無理をせず業者に依頼しましょう。
弊社には全国各地に加盟店があり、経験豊富な剪定業者をご紹介することができます。剪定後の枝葉が必要な場合は、枝の処分なしの対応も可能でしょう。
また、見積りのみの依頼にも対応可能で、いくつかの業者から相見積りをとることもできます。多くの剪定業者の中からどのような業者を選べばよいのかわからないという方は、ぜひ弊社に一度、ご相談ください。お電話お待ちしております。